第495話 マッチングアプリでもこんな数の女性と出会えませんから。1人出会えたら奇跡よ?
「まさかオレのライムにギャルの友達が入るとは………」
「人生何があるかわからないよね!」
「元はと言えば原因はお前だろうが。勝手に道場破りみたいに行きやがって。」
「やだな~。道場破ってないよ~。」
「そこは道場じゃねーよ、じゃないのかよ。」
「ツッコミポイント多めだからね!」
「もういいわ………」
疲れる。でライムを見てまた疲れる。ほんの数ヶ月前までは香織と進藤、あと親くらいの活用法しかなかったライムが今見れば生徒会長アリス 副生徒会長忍 進藤の彼女百舌鳥 昔の学校のクラスメイト彗 イカれた1年雫 イカれた1年その2乃蒼そして今ライム交換したギャル5人。どういうことが起きたらこんなことが起きるの?何?オレ何かタ○プルでもした?出会い系アプリ使った?それくらい急に比率9対1で女のライムの連絡先が増えたんだけど。何これ。
「あのギャル達も来るって言ってるし応募するね?ちなみにさっきの1番上手いやつ録画 採点の写真バッチリです。」
「バッチリですじゃねーよ。………なんなん?もう応募する気満々な訳?」
「もちのろん!」
はぁ………とため息をつく。こうなった香織は意地でも意思を変えない。
「分かったよ。応募したらいいじゃん。」
「晃太くん!」
「けど言っとくけどそんな簡単にテレビに出れるほど甘くはねーか………」
「はいはい。分かった。分かった。分かったから。大丈夫。受かったら私の電話にかかるらしいから。楽しみにしといて!」
「別に楽しみじゃねーよ。そんなことより早くドリンク持ってくぞ。オレも喉カラカラだから。」
「何でかな?」
「何でだろうなぁ!」
嫌味には嫌味で返そう。
手にはパンパンのジュースが。やっとの思いで自分のてか皆のカラオケボックスに来た。
「早く入ろ………」
「ちょっと待って!」
「何?もう腕疲れたし重いんだけど?」
「中の様子しっかりチェックしないと。クソ。あんまり聞こえない。」
「カラオケボックスなんだからあんま聞こえないようになってるのは当たり前だろ。早く入ろうぜ?」
「ダメ!この勝負には結婚がかかってるんだからしっかりとしないと!」
「いつになく真面目で。」
「いつも真面目だよ?」
「嘘をつくのも大概にしろよ?」
真面目に不真面目、いや、不真面目に不真面目だろうが、香織は。
「とりあえず入ったら分かるだろ。ゆっくり入ればいいだろ?」
そう言って中に入る晃太と香織。
するとそこには………
バチバチに決めながらアニソンを歌う我が母の姿があった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます