第310話 ガチな話 ガチガチになる話

「アレ、ガチだね。」


「あぁ。ガチだな。」


盗聴機を使い全ての会話を聞いた香織、晃太はそそくさと言われた通り香織の部屋に帰ってきた。

時刻は午前3時。今かこれから数時間が一番テレビとかがつまらなく時間よな………

ていうか眠いからと帰りたがっていた晃太は諦めたからなのか眠気は完璧に消えていた。

というか。


「姉さんが………オレ以外で女を出したの初めて見たから…………何か………」


「気持ち悪い?」


「いや………」


「むずがゆい?」


「う、うん…………まぁそんな感じかな?」


「けど、まだ踏み切りきってないっぽかったけど?」


「あぁ。オレのことな。」


そこに現れるのが実の弟なんだからおかしな話だ。


「黒井さん7 晃太くん3くらいの印象かな?」


「7もあるか?6くらいで………」


「好きなタイプ聞いてる時点で7か8はあるよ?」


「そうか………」


「どうしたの?何かしょんぼりしてるみたい?」


「しょんぼりとかじゃねーけど………何か……何かなぁ…………言葉に出来ねーな………」


「ずっと懐いてた野良犬が鬱陶しかったけど飼い主が見つかって連れられていく感じ?」


「それ!てかすげぇな。お前の把握力。」


言葉に出来ねー事を言葉にまとめるの上手すぎない?てか


「そうなると姉さんは野良犬になるけど…」


「野良犬みたいなモノでは?」


「まぁ…………そうか。」


納得する晃太も晃太だ。


「明日…………どうなるんだろ…………乃蒼も雫もあるし黒井さんに姉さんも………1日でよく糸が無茶苦茶に絡まったな………」


「肝試しのおかげだね。」


「絶対おかげとは言わない。あばらこちとら何本逝かれてるんだから。」


あばらを代償にするにはちと小さい。見返りが。


「けどこれで私たちの作戦も上手くいきそうじゃん?愛人無くしはまだだけど、偽恋人、ブラコン姉さんの2つは解決しそうじゃん?」


「上手くいってるならな。」


うーん…………っと背伸びする晃太。


「さぁ、もういいだろ。話したし帰」


「今からAVを見ます。」


「は?」


「夜通し。」


「は?」


「テレビあそこ。」


「いや、夜通し?何のために?」


「明日最高のセックスをするために!」


「拒否権は?」


「なし。」


「パス権は?」


「ない。」


「1時間。」


「いや、夜通し。」


「何時?」


「朝は7時でしょ?」


「4時間?」


「早送りしながら見たりもするからいっぱいみるよ?あ、アソコたたせないでね?たったら私も………」


「大丈夫。ひいてるから多分何にも感じない。」


そして今から彼女とコテージでAVを朝まで夜通し見るっという新しいプレイ?が日が登るまで続いた。


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