第255話 キャラ変は嫌われてるからこうなった訳じゃない。ただ面白い方向に矢印向けてたらこうなっただけ。
シーン………っと断末魔が消えた。
「よしっ!入ろう!」
「え、マジで入るの?」
「入らないと始まらないよ?」
「始まる前から終わってないか?」
扉に手をかけひねり中へと入る香織、と渋々晃太。
「イカ臭!」
「思ってても言うなよ………」
確かにほんのりするけどさ…………
あ、さっきまで進藤が百舌鳥先輩に……
あ~あんまり考えるのやめた。もう気分も悪くなるしやめた。やめましょう。気持ちがもったいない!
そしてそんな晃太たちを出迎えてくれる百舌鳥先輩と……
「あれ?進藤は?」
「優くんならあそこ!」
「あ、また窓の近くに………愛梨アイツまた逃げるよ?」
「アハハ!大丈夫よ!香織。ね、優くん?」
「あ、は、は、はい!」
窓の近くにうずくまっていた進藤がいきなり立ち上がる。もうすでに敬礼しそうだった。
「逃げないよね?」
「に、逃げません。」
「私の言うことは?」
「絶対………」
「彼女の言うことは?」
「絶対………」
「絶対?」
「厳守………です………」
「………………」
進藤。昔の話をしてもいいか?お前は晃太が香織とセックスした、生で。というライムが来た時どう言っていたよ?
え、まだヤッてなかったん?
とかそんな軽いノリだったじゃないか。
アリス先輩の手紙が来た時も一番に心配してくれた一番の理解者であり一番の常識人だったじゃないか。なのに今は………
自分の彼女の自分の恥部を無茶苦茶にされた上に彼女は絶対とレッテルを貼られてる。
お前はそんなヤツじゃなかった。そんなヤツじゃなかったじゃないか………
「どしたの?晃太くん?悔しそうな顔して?」
「そら悔しそうな顔にもなりますよ………」
「ん?」
親友がドンドン恋という恋愛という恋人というドツボに落ちて、いや堕ちていく姿はどう見ても悲しくて残酷で………正直見てられない。進藤………お前………
「しっかりしろよ………」
ポツリと心の声が出てしまった。ホント、しっかりしろよ………
香織に晃太はまだ対抗してる方だぞ?
「とりあえず主役も起きたからヤりますか?」
「やろ!やろ!」
元気な女子達。ホントに天と地くらい差があるよな、男子と女子で。テンションの差に。
「まず何からする?」
「何からしよ?」
「え?愛梨は何からしたいの?」
「私?私は~やっぱり段々とレベルアップしていきたいからぁ~。」
「あーね。」
「やっぱり最初はアレでしょ?」
「アレか!」
女子2人の意見が合致したようだ。
合致するんだ、今ので。
「じゃあ最初に」
「優くんとするのは……」
ジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……のSEを自分で入れる2人。そりゃそうよね。編集点ないもんね。ここには。
「「ジャ!ジャン!手を繋ぐ!」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます