第322話 人間には2種類の人間がいる。それはギャップに萌える人間か萌えない人間だ。

「ではでは続いて第2問!」


「香織様………楽しそうですね?」


「楽しいです!」


人のあわてふためく姿を見るのが!ってつけろよ。と晃太は心で突っ込む。


「続いてはこちら!ジャジャン!

年上、年下選ぶならどっち!」


「あの………選ぶならとは?」


「世界中で3人だけで黒井さんと年下の美女、年上の美女、その3人だけの時誰を選びますか?」


「いや、待ってください。何ですか、その状況は。」


「極限状態のほうが心理が出るんですよ!ほら早く!心音さん、口上を!」


「あ、は、は、はい。で、では。

アナタは………年下、年上、恋人にするならどっち!」


恋人に変わっとる………もういいや。


「え~、あ~、う~ん。年上?」


「ヒャ…………」


「いや、年下?」


「お~。」


「いや、やっぱり……………」


「ヒェ…………」


リアクションでバレそうだけど………色々と。いいけどさぁ………別に。



「年下、ですかね。」


「よしっ!」


「だから、姉さん………ボタン………」


感情のボタンが早押しされ過ぎなんだよ……

嘘発見器のボタンを押すと色は青。つまり正当。


「ナニ?年下がいい訳?何?ロリコン?」


「いや、元々私30歳で死ぬ予定でしたので年上の方の意見とか聞いても意味ないな、と思いまして。」


「うん?元々30で?」


「あ、あぁ。そうか。嘘発見器の前に女性陣の方には言ってませんでしたね?私元ホストで少年院に通った経験もある、体に刺青だらけの男なんです。簡単に言うと。そこをアリス様に助けて頂いたんです。」


「皆、こんな過去持ってても黒井は黒井だから皆しっかり関わってあげてね?」


突然の爆弾にびっくりしたような皆だが流石彗に百舌鳥先輩に香織。


「全然大丈夫」

「今が大事ですから!」

「晃太くんから聞いてます!」


何のダメージもない。唯一少し止まった心音は……………


「貴女にも酷いことをたくさん言ったが私に言う資格はないのかもしれないで」


「カッコいい…………」


「へ?」


「え、普段は紳士ぶってるのに裏を剥がせばヤンキー、いや不良?最高いや、めちゃくちゃ萌える!」


「萌える?どうしたんですか?」


「やっぱり逃がしたらダメだ………なんとしても捕まえないと………」


「タトゥー怖くないんですか?」


「タトゥーはカッコいい!ちゃんと理解しなさい!このポンコツ!」


「褒めてるんですか?貶してるんですか?」


「今の状況、巨乳は大丈夫で年下が大丈夫。なら私にもチャンスが………」


「チャンス?何の話ですか?」


「それはアンタの恋人に…………」


真っ赤なタコのようになる心音。


「なるような人を想像して笑うためよ!あははあははあはは!」


「?」


無理矢理過ぎるな………その嘘。

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