第483話 食い方1つも十人十色
「てか普通に食おうぜ?腹減った。」
晃太の一言でようやく全員が食べ始めた。
食べ始めて10分ほど。全員の食べ方にクセがあることに気づいた晃太。
「雫。」
「うん?何?」
「お前焦って食ってないよな?」
「うん。平常だよ?」
「乃蒼からパスされたヤツすぐにとってすぐに食べてるけど………」
「あ~。乃蒼は私の好きなモノ熟知してるからね!」
「いや、そこじゃなくて。お前1人わんこそば的なことしてる?」
「してないよ。これが通常ペース!」
「お前…………回転寿司の大食い向いてるぞ?多分………」
もう20はあるな。皿。
「乃蒼。」
「何……………」
「お前寿司食わないの?」
「食べるよ……………けど先に…………食べたいモノを…………食べる…………」
乃蒼の周りにはチョコケーキ、大学芋、チーズケーキ、パフェ、饅頭、アイス…………
「いつの間にか食べ終えた?」
「だから…………今から食べてるじゃん………ここからマグロとか挟むよ………」
「味気持ち悪くならないか?」
「彗。」
「はい!愛人様!何でしょう?」
「お前は…………寿司食ってるな………」
「はい!美味しくいただいてます!」
「横だからよくお前の注文したヤツとかとってもらってるヤツとか見てたんだけど……」
「はい!」
「1回食べたモノ言ってみてくれる?」
「あ、はい!ハマチ ブリ サーモン シメサバ イカ ヤリイカ サバ………」
「渋くない?」
「はい?」
「渋くないか?お前のチョイス渋いよ。もっとマグロとかエビとか食えよ?」
「心配してくださってありがたいです!ですが大丈夫!私は満足してますから!あ、その赤貝私です!」
「……………香織。」
「何?晃太くん。」
「お前と回転寿司来るのも久々だな。」
「久々だね!」
「でお前のそのマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンのエンドレスは変わらないんだな?」
「やっぱり寿司と言えばマグロとサーモンでしょ!これに限る!」
十人十色という言葉があるように食い方にも様々な食い方がある。
わんこそばみたいなスピードで爆速で食うヤツ。
甘いモノをスイーツをメインとしてその間にチェイサーみたいに寿司を挟むヤツ。
何か食べてるモノ頼んでるモノが親父くさいというか大人っぽい、いや渋いヤツ。
エンドレスにマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンマグロサーモンを繰り返して食べるヤツ。
人の食い方に文句はないし文句を言う気もないが周りが何か特殊なのは気分的に分かってもらえるだろうか………
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