第460話 金銭感覚バグったらもう元には戻らない。地獄の底まで行ってらっしゃい。
「アンタ達買い物は?」
「してない。てか何、その量………うぉ!」
いきなり渡されたけど、重っ!重すぎだろ。
「アンタ達買い物1円もしてない訳?」
「逆に母さんらはどんだけ買ったんだよ…」
「え、最高級お肉を10キロ。」
「バカじゃねーの?」
だからこんな重さになるのか。
「一番ですよね?一番ですよね?って3人で何回も確認したから質は大丈夫!」
「母さんと彗はよしとしてアリス先輩に変なことさせないでくれない?」
「愛人様!私は何故………あ~、私も家族の一員、愛人という家系図に残る存在だからですね。理解しました。」
「ポジティブ過ぎる解釈やめろ。それが通るならアリス先輩もうちの家族の一員になる可能性あるだろ!」
「私は晃太くんの家族でもいいよ!」
「アリス先輩。満面の笑みで何を言ってるんすか………」
「とりあえず全部で4万9450円。ピッタリとは、ニアピンちょっと及ばずだね。ゴチなら。」
「買いすぎだから。肉だけだろ?しかも。バカじゃねーの?」
何度も言うがバカじゃねーの?
「大丈夫!私達がいーるー!」
「そう。私たち愛梨 雫 乃愛の3人が!」
「いーるー…………」
「テンションバグり過ぎでしょ?」
特に百舌鳥先輩。
「私たちはまず野菜を買いました。」
「ピーマンキャベツにニンジンナスタマネギキノコにモヤシ~等々」
「多種多様だな。」
「それに忘れてはいけない、ウインナーベーコンなど!」
「ベーコンはいらなくないっすか?」
「さらに………マシュマロ………チョコ…等………」
「甘いのはいるかな?てかマシュマロってバーベキューと勘違いしてない?ってうぉ!」
また乗せられる荷物。
「唯一の男子。」
「ハーレム要因とか言ってたけど実際は荷物係。」
「運ぼ………?」
「……………はいはい。持ちますよ。でお前らは何円使った訳?」
「私達はダメダメだよ。」
「何だよ?」
「3万5378円。」
「充分使ってるな。2組合わせて8万じゃん。」
「ダメダメだよ………」
「だから何がダメダメなんだよ?」
「これじゃニアピンどころかゴチになりますをされるほうだよ……」
「最下位………」
「別にそんなんで争ってないから。」
誰がゴチやれ、言ったかな?
「とりあえず帰ろ。」
「アンタらは5万総残し?で何も買ってないの?」
「買わなかったことに感謝してくれないかな?これ以上買ってたら冷蔵庫爆発するぞ?今の状態でも爆発しそうなのに。」
「じゃあその5万は他に使いましょ!ママさん!」
「雫…………お前さぁ………人の金だからって適当に扱うな?」
「いやいや、私達の残り残金1万5000円プラスで6万5000円くらいで何かしましょ!」
「別にしなくていいから。無駄に使うな?」
「う~ん。何するか…………」
「お、お母さん!」
「うん?何?心音?」
「は、話があ、ある………」
心音、遂に動きます。
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