第4話 第2round

「クラス公認じゃん?やったね。2つの意味でヤったね。」


「上手くないですよ…………別に………」


笑天でも座布団くれないよ。別に。


「てか俺ら親友として………」


「そこからなのよ。」


「はい?」


「そこから違うのよ。」


「どこから違うんですか?」


「親友って時点で間違ってるんだよ。」


「間違ってないっすよ!俺と香織は昔から親友で………」


「そう思ってるのは晃太くんだけだよ?」


「は?」


「ね。香織?」


「うん!もちろん!」


母親の応答に元気よく答える香織。


「何を言ってるんだ?お前?俺は親友だろ?親友としてこの17年間生きて…」


「そう思ってたのは晃太くんだけだよ?」


「は?」


「私は早い段階からもう親友とか友情というモノから恋心に変わっていってたよ?」


「は?」


どぎついストレートが晃太をぶち抜く。


「小学生くらいかな?もうその頃には友情より恋心の方が比率高かったかな?」


「早すぎだろ………」


「で、中学に入りまず性の目覚めがくるじゃん?そこで晃太くんの写真が主なオカズとなって………」


「いらない情報が紛れ込んできたけど?」


いらないんだけど?人の夜のオカズ事情。


「一番使ったのはこのバスケの体育の時に晃太くんのヘソがチラ見した写真で計100くらいはお世話になって…」


「聞きたくない聞きたくない。………てか、お前が何でそんな写真持ってるんだよ?」


「そりゃまぁいわゆる盗撮ですな。」


「何も隠せてないし。何を隠そうとしたんだ?一体?」


盗撮という言葉の時点で終わりなこと分からないかな?


「とりあえず私は晃太くんに対して長年明確な好意があったんだよ。だから晃太くんのあの言葉を聞いた時にネジが完全に外れたんだよ。」


「……………」


晃太の中であった男女の友情というモノにヒビが入った瞬間だった。


「てか、聞くの忘れてたけど?」


香織のお母さんが尋ねてくる。


「何でいきなりセックスすることになったの?晃太くんかセックスしようか?でも言ったの?」


「言ってたら俺もう主犯じゃないですか。」


それで友情がどうこう言ってたら晃太の方が頭おかしい。


「え~、っとそれは………俺が香織に………」


「あ、ちょっと待って。私だけに説明するのは無駄手間じゃん?」


「別に無駄手間じゃないと思いますけど…」


ピンポーン。


「あ、誰か来ましたよ?配達とかじゃないですか?取ってきてからで………」


「違うよ。」


「はい?」


「今言ってたでしょ?無駄手間だって。その理由がよく分かるスペシャルゲストだよ?」


「スペシャルゲスト?」


ガチャっと開け入ってきたのは………


「晃太!ついにヤったのね!嬉しいわ!」

「孫が死ぬ前に見れるなんて嬉しいこともあるもんだ!」



テンションの高い2人組。


「おかん………親父………」


晃太の母親と父親だった。


第2roundスタート。


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