第370話 モテる男子はサッカーかバスケ
「!??」
「うわっ!いきなり何?」
「いや、すいません。何か悪寒を感じて…」
「悪寒?誰かが噂してるんじゃないの?」
「まさか………誰がするんすか。アハハ。」
「てかそんなことよりも今は進藤様のことについてですよね?」
「あ~、そうでしたね。で進藤様。意気込みとかは?」
「意気込み………さっき言いませんでしたか?」
「言いましたっけ?記憶が曖昧で。」
「俺も。」
「2人ディベートしてたからじゃない?」
あんだけ言い合い言葉の殴り合いしてたらそりゃあ………聞こえないわ。
「ていうか進藤。」
「うん?」
「その鬼虎先輩ってのは情報あるのか?知り合いか?」
「まさか………全くのノーデータだよ。」
「ですよね?ですよね?と、言うことは私の出番ですね!」
「黒井さん?」
黒井はパソコンを出してきて………
「アリスお嬢様の危険を防ぐため危ない方はピックアップしてあるんです。レベル1から5までで。それを見れば鬼虎 楓という生徒がよく分かるはずですよ?」
こーゆーとこだけは有能なんだよな………
元々の性能はいいのに………
「え~、鬼虎……鬼虎……あ、いました。鬼虎楓 3年 18歳 5月15日生まれのAB型。アレ?」
「どうかしたんですか?」
「いや、彼サッカー部を半年で辞めバスケ部を半年で辞めその後マスコミ部に入ったみたいですね?」
「え?」
「え?何そのきしょく悪いルート。」
「晃太~。その言い方はなくない?」
「いや、でもサッカーにバスケでしょ?男子が女子にモテる二代部活みたいなモンじゃん?」
「何か憎悪感じるよ?何?モテることに不快感アリ?」
「そりゃあモテる男子は羨ましいでしょ。」
「なるほど……」
「ちょ、何書いてるんだよ?」
「え、後で香織様に伝えようと。」
「いらない伝達するな。いらない伝書鳩飛ばすな。」
ややこしいからやめて。
「でも、この鬼虎って男、変だよな……」
「変って……何がです?忍先輩?」
「いや、サッカー部の時のデータとバスケ部の時のデータを見てたんだけど、サッカー部ではエースストライカーだったらしいし、バスケ部ではスリーポイントの天才って言われてたらしいよ?」
「すげぇな………」
「ちなみに晃太は?部活は?」
「帰宅部。」
「そりゃあモテないよ!アハハアハハアハハ!」
「うるせぇ!!」
笑うな!
「でも結果が出たその瞬間に辞めていったらしいよ?更にサッカー、バスケ以外にも他の部活も入ってるけどそれも結果が出たら辞めてるみたいだね。」
「結果が出たら………辞める天才?」
鬼虎 楓は何を思いその行動していたのか今の俺たちには分からなかった。
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