第131話 爆弾とダイナマイトを積んで置けばもう安心って戦争でもするかい?

とりあえず進藤を香織の家にあげることは可能だが‥‥‥‥色々とめんどくさいことになりそうなので近くの広場へとやってきた。

え?何でカフェとかじゃないの?って思ったかもしれないが‥‥‥が、が。今から話す内容はどう考えてもカフェに適さない。いや、何処の場所にも適さない酷い内容だと最初から理解しているからだ。


「で、何?しんどー。あんにんにんどうふはあげないよ?」


「うんなモノいらん!」


「うんなモノって私とこうたんの至福の一時をバカにするつも」


「香織。そこまで言ってねぇ。あと進藤用件は早く言え。」


「何でお前が仕切るんだよ!」


「この中で正当な判断が出来るのは俺だけだから。」


「何だよ?俺が正当な判断が出来ないみたいないいかたじゃねーかよ?」


「出来ねーだろ。」


「何だと‥‥‥晃太‥‥‥」


「あ、もうキレたり殴ったり暴力した瞬間帰るからな?そこは理解しろよ?」


イキッていた進藤はその言葉に一気に弱気になる。


「ちょ、ちょ、ちょっと待て‥‥‥そんな酷いこと言うなよ?」


「末代までの恥を広めたんだ。代償はデカイぞ?」


「いや‥‥‥それは‥‥‥」


「別に縁切ってもいいんだぞ。お前との。」


「ちょ、マジで待てよ!考えなおせって!俺達親友じゃん!」


「親友、ね。親友の悲惨な事件を笑って親に報告するのも親友の運命なのかな?」


「その件は‥‥‥悪いと思ってるって‥‥‥でもさ。もしお前が俺の立場でもこんな面白話話したくなるだろ?」


「香織。帰るぞ。」

「うん!」


「ちょーっと待って!ちょーっと待ってくれ!頼むから行かないでくれ!」


「何?BL?」


「香織ちゃんBLでも何でもいいから!何とでも言ってくれていいから!」


「あんにんにんどうふを冷やさないといけないし‥‥ね?」


「俺の話よりあんにんにんどうふをとるのか!お前らは!」


「お前の態度次第だろ。」


地球に頭を擦りつけて叫ぶ進藤。


「お願いします!助けてください!」


周りに人があんまいなくて良かった。

シーンだけ見たらカツアゲだもの。




「んで?何?早くすませたいから言え。」


「だから言ってるじゃん!百舌鳥先輩の家に挨拶に行かなきゃいけないんだよ!」


「いつ?」


「明日!」


「お疲れ。がんばー」


「って‥‥‥そんな軽い応援が欲しいわけじゃねーんだよ!」


「何だよ?」


「中止にしてくれ!」


「は?」


「明日のそれ中止にするように説得してくれ!特に香織ちゃん!」


「却下。」


「何で?」


「愛莉ちゃんも覚悟を持って行くのにその腑抜けた態度が情けないし気持ち悪い。」


「そこまで言う?」


「だってよ。進藤。だからいってこい。」


「だったらついてきてくれ!晃太だけ!」


「何で私は行けないの?」


「香織ちゃんは爆弾みたいなモノだし‥‥‥」


「そっかぁ、そっかぁ、じゃあ私も行く。」


「へ?」


「爆弾は積んどいた方が何かあった時便利でしょ?」


「あ、あ‥‥‥」


爆弾っていうから。進藤バカだな‥‥‥っと

その時



「爆弾よりももっと威力のある攻撃武器欲しいでしょ!」


何か さっき 聞き馴染みのある声。


草むらからニョキっと出てきたのは‥‥‥


「進藤 優だっけ?私もついていくわ!いや!連れていきなさい!」



第2のダイナマイト、綾崎 翠だった。

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