誕生日プレゼントは俺って言ったら幼馴染みに襲われた件

第343話 日頃の行いが悪いとブラックホールみたいに一気に不幸を吸収する

「え、どういうこと………」

「あ、なるほど。理解しました。」

「ちょ、アンタ………理解したって……」

「直球で言えば彼氏彼女が出来たんだったら何がしたい？それを今ここでヤッてみせてよ、って意味ですよね？香織様、アリス様」

「その通り！理解が早くて助かるよ！」

「え、えっ？」

「理解が遅いな。心音は？理解できてないの？」

「いや、違う………理解出来てるけど理解したくない………」

「何で？」

「ハズイ………」

「え？」

「ハズイ………」

「え？」

「ハズイって言ってんの！だからヤダ！普通のクイズがいい！」

「何言ってんだよ？クイズ何かしたら最初の百舌鳥様と進藤様みたいになるぜ？」

百舌鳥先輩が手招きして呼んでいる………

怖っ………恐怖映像なんだけど…………

「と、とりあえず………」

「最初は俺からいくな？やっぱり先陣は男がきるモノじゃん？」

「行かなくていいから！早くクイズに戻り………」

「俺がしたいことは………まず…………何だろう………セック」

「馬鹿っ！」

思いっきりの平手打ちが炸裂した。

「いったぁ………俺じゃなきゃ割れてたね。マジで。」

「割れるか！馬鹿！」

「何そんな真っ赤になって言ってるの？」

「アンタも何言ってるの！公衆の前で！」

「え、だからセックスしたいって」

「全部言うな！！」

「あのさ………心音。お前勘違いしてないか？」

「か、勘違い？」

「お前も初めここに来た時ほぼ全裸でしかも弟の晃太に対しておっぱいがどうとか話してたやん？」

「そ、それが………何………」

「いや？それが何も。何1人だけ常識人ぶってるの？お前もこっち側だろ？異常者側だろ？」

黒井の言葉に………納得したくないが納得してしまった晃太。そうだよ。ちょっとの間大人しくなってた、恋する乙女になって忘れてたけど心音は異常者だから。しっかりとした異常者だから。弟にガチ恋して夜這いかけてきたガチヤバ女だから。

確かに何常識人ぶってるの？とは思う。思う。思う、が………

「だからセックスしようぜ。」

「それは無理でしょ？！」

黒井の暴走もう～ん…………納得いかないんだよね…………

「皆の前でお前のその自慢のJカップが揺れる姿見せつけようぜ！」

「馬鹿！馬鹿！馬鹿！馬鹿！馬鹿！」

彼女は語彙力を何処かに忘れてきたようだ。

「え～。セックス駄目？」

「駄目に決まってるでしょ！当たり前……」

「あっ！じゃあこれにするか！」

「…………怖いんだけど聞くのが…………何にするの？」

「キス。初キス。初ディープキス。」

心音の受難はまだまだ続く。まるで今までの行いが悪かったように………