第319話 人間誰しも嘘つくんだから皆泥棒
「よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!」
「うるさい。そして何そのポーズ?」
「よっしゃ!のポーズ。」
「腹立つからやめよ…………」
晃太と香織は皆に 2人は昨日夜遅くまで2人でお喋りしてたからまだ眠いらしい。だからご飯は私たちが持っていくしまだ寝させてあげて?
とほんわか嘘をつき2人、雫、乃蒼にご飯を渡した後の帰り道である。
「ブラコンは消えて偽彼女は消えた!後は愛人野郎だけ………だけど。まぁアイツはどうにでもなるし」
「なんか彗に酷くね?」
「でもそうだしね。」
「だしね?って何にもフォローになってない。」
彗は舐められてるな………
「とりあえず林間学校様々だよ!あと2日残してかなりの問題を解決したよ!」
「俺にとっては激動の1日だったが………」
姉が恋に目覚め、年下に斧であばらを折られ、黒井さんの過去を聞き、黒井さんのイカれた手術で地獄を見た………ろくな日じゃない。
「外はあいにくの雨だね?」
「いや、こんなコテージあるんだからゆっくりしようぜ?」
「ゆっくり?」
「ゆっくり何か飲み物でも飲みながら後何かつまみながらゆっくりしようぜ?」
「お~。それはいけてる!いい料理人もいるからね!」
「黒井さんな。」
「あと心音さんと私ね?」
「あ、お前も上手いんだっけ?」
「嫁のことくらい理解してよね~?」
「嫁じゃねーし。」
「けど料理なら任せて!晃太くんは昼何食べたい?」
「昼?まだわからんし………」
「何でもいいは無しだよ?」
「何でも何もまだ何も浮かばないんだけど?」
「むぅ~。とりあえず決めといてね?」
「はいはい。」
「何でも作れるんだから。食材は腐るほどあるし!」
「それがマジなのが怖いよな………」
急にピザ、パスタ、グラタンとか言ってもつくれる食材があるんだよな………このコテージ。
「他のコテージもそんなんなのかな?」
「他気になるの?」
「あんまり知り合いいないから気にならん。てかここに知り合い過多で………」
「嬉しい?」
「嬉しくないけど?」
何て話をしているとなにやらリビング、一階が騒がしい。
「何だ?」
「何だろ?」
「あ、晃太くん!香織ちゃん!ちょっと見てよ!面白いモノ黒井が見つけたの!」
「面白いモノを見つけた?」
「これは警察にも使われた本物のヤツですね。」
「何何?警察?警察に使われた?何そんなものどう使うんですか?」
「いやいや、そんな怖がらないでください。ほら見てください。ほら。」
黒井さんが指さす先には………
「嘘発見器ですよ。一種のコメディにいいでしょ?」
「……………」
いいのかな?それコメディ認定して。
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