第206話 威厳のある場所って何回も何回も通ったらもう我が都みたいになるんだね

とりあえず今現在生徒会室。当然一時限目はサボり。マジで怒られたい。ドMじゃないけど、ここまで来たら怒られたいししっかり叱られたいわ。もちろん香織セットで。

集まった面子は 晃太 香織 進藤 百舌鳥 アリス 忍の計6人……


「ちょっと待て!ちょっと待て!」


「あ、進藤起きたんだ?」

「優くん!おはよ~!」

「あ、進藤……」


目覚めた瞬間彼女にダイブされる進藤の身になったら、いやまぁ晃太もだいぶかなりヤバイことされてるし、まぁいいか……


「ちょっと待て!待ってて!何で生徒会室なんですか?そして何で生徒会長たちもいるんですか?」


進藤……至極全うな意見である。けどね。現実って結構残酷で単純なんよ?


「え?生徒会室にしたのは屋上が暑いし日差しがヤバかったから私も愛梨ちゃんも焼けたら美人が台無しじゃん?」


美人って自分で言いやがった……百舌鳥先輩も満更でもないし……楽しそうで何よりで。


「で、どうするかな~って思った時にピコンっと。思いついた訳よ。あ、アリスちゃんだ!って」


「いやいや。そこへの思考回路が分からないけど……香織ちゃん……」


「アンタはホントに馬鹿だね?こういう言葉知らないの? 持つべきものは友、」


「いや、知ってるけど……さ」


「冷房が効いてふかふかで話し合いに適した場所って言えばここしかないじゃん!」


「いや……ここしかないこともないっと…」


「あ?」


「あ、いや……ここしかないっすよね……」


もう進藤の中で恐怖心いや、歯向かったらダメだという意志が固く見えるわ……


「でもっすよ……?なんで会長たちも?」


「あ?そんなもの簡単でしょ?」


「簡単?」


「先人の話を聞きたいなと思いまして。」


「え?先人?」


「はい。進藤さんは先人であるとアリスから聞いております。」


「副会長まで……何が先人なん」


「「新しい息吹を目覚めさせたのでしょう?」」


「は、はい?」


常人ならハモらないとこもハモる会長たち、流石やわ。


「まぁ、簡単に言えば」

「セックスで出来たんでしょ?」

「「赤ちゃん」」


「は?は?は?」


進藤は何か悟りながらもまだ分かりたくないといった様子で疑問符を出す。


「聞きました。晃太から進藤様が昨日発狂するほど気絶するほど百舌鳥様とセックスをしたということを」


「そして今から百舌鳥さんにも聞くんです。」


「アリス会長、私同学年なんで愛梨でいいですよ?あと敬語も無しで。」


「え……ホントに?」


「ホントに!だから、私もアリスって呼んでもいい?」


「もちろん!」


「やったね!これでママ友が3人になったね!トリプルデートも夢じゃないね!」


「ねー!」


「そうだね!」


「いや……

そんな呑気な雰囲気出せる場合じゃないから!こっちだいぶ崖のほうに、崖の端っこのほうで死にかけてますから!」


残念!

心の中で波田○区を引き釣りだした晃太だった。

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