第474話 大体フィギュアとかのクレーンゲームは1500円くらいで取れたらラッキーぐらいのレベル

「晃太くんはさ~」


「何?」


「五等分にされた姉妹の中で誰が一番好き?」


「作品名言ったほうがよくないか?それだと猟奇的殺人みたいだけど?」


「著作権あるから。」


「何?普段の会話にも著作権発生すんの?」


怖い時代だ。コンプラもそこまで来たか。


「ともかく。誰が一番好き?1?2?3?4?5?」


「聞き方に若干変だなぁって違和感あるけど………オレは3だな。」


「へ~、無口系美少女なんだ!あ、私は4だよ!結婚する勝ち組。えへへ!」


「あっそ。で、何なの?一体?いきなりそんな質問して?」


「前見て。」


「あ?」


「4番目がいるんだよ!可愛い!」


「取らねーぞ。」


「え~と、3番目なら取るの?」


「3番目でも取らねーよ。」


「何で?」


「ムズいんだよ。このシステムのヤツ。」


「え、500円あればいけるくない?」


「じゃあやれば?」


「えー、私に手助けNo?」


「だから手助けも何も無理だぞってオレは言ったんだから何でやらなきゃいけない?」


「ぶ~。ケチ!じゃあ500円投入するよ~だ!取ってみせるよ!」


「はいはい。頑張れ頑張れ。」


500円で取れるほどこの筐体は簡単じゃないし、口で言うよりやらせたほうがマシだろ?それで諦めが………


「あ、落ちた!落ちた!落ちた!落ちた!落ちた!!」


「………………」


この野郎。きっちり6回目で取りやがって…


「どうよ!じゃじゃ~ん!水着姿!可愛くない?」


「あ~、可愛い。可愛い。」


「な~に~?私が取れて不満げ~?」


「別に?」


「私が取ってあげようか!このプロの私が!」


「プロ気取りのアマチュアが何を言ってる。」


「2人の新居に飾ろうね?」


「そんなモノはない。」


「つくるって言ってたよ?お姉さまと一緒に。」


「より姉さんに勝ってほしい気持ちが増したわ。てか。」


「何?」


「今何の時間?」


「自由時間。」


「自由時間?」


「そう2人は今対決中でしょ?だから邪魔はしちゃダメじゃん?だから皆でゲームセンターで遊ぼーってことになったんだよ。」


「じゃあ他の奴らは?」


「多分何処かウロウロしてるんじゃない?気になる?」


「騒ぎを起こしてないか、あとアリス先輩が困ってないか、気になるな。」


「アリスに優しいじゃん?何で?」


「ゲームセンターみたいなところでひとりぼっちだったら変な輩にからかわれそうじゃん?だから。先輩探すぞ。」


「今、令和だよ?そんな昭和のヤンキーみたいなのいるかな?」


「念には念を入れるんだよ。とりあえずまずはアリス先輩探そう。で目に姉さんと母さんがうつったら即座にそらそう。多分野獣みたいな血なまこの目でやってるはずだから。ほっとこ。そこは。」


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