第454話 肉って最高ランクとかまでいけば1口何万円くらいまではねあがるよね。スッゴいもったいないね。

「とりあえず焼き肉に必要なモノは肉!それ1択!ということで高い肉をちょっと食べるか、安い肉をたくさん食べるか、はたまた高い肉を大量に食べるか、皆はどうしたい?」


「高い肉を!」

「大量に………」


「お前らは遠慮というモノを知らないのか?」


ま~た雫と乃愛だよ。


「ご好意には甘えるべきじゃん!」

「あまあま………」


「だからって限度があるわ。」


「それにさ。アリスもいるんだし高い肉が普通で当たり前なんじゃないの?」

「セレブリティ………」


「そこ突っ込まれたら終わりなんだよな…」


「じゃあ高い肉を大量に、で決定ね!」


「母さん…………金…………」


「大丈夫!大丈夫!これも積立金の中からの1部だから。」


「だからって散財するのも…………」


「今日は晃太の中だしと心音の結婚祝いの2つが重なってるんだから散財じゃなく当たり前の出費だよ?」


「あんま人前でデカイ声で話す話じゃないんだわ。」


もう車の中じゃねーし。スーパー、いやここ何処だ?


「何かスーパーじゃなくて百貨店来てない?」


「今更何言ってるの?地下に下がって来たでしょ?デパ地下よ。ここは。」


「スーパーだって言っただろ?」


「スーパーの肉なんてたかが知れてる。だからこういうデパ地下ならよりよい肉が手に入るでしょ。」


「でしょ。じゃなくて………」


「では班を決めよう。」


「班?」


「分かれて肉をよりよい肉を探したほうがいいでしょ?だから分けまーす。え~と、雫ちゃんと乃愛ちゃんと愛梨ちゃん、私と彗ちゃんとアリスちゃん、香織ちゃんと晃太と心音で分かれて探そう。皆ライム教えて?グループつくるから。」


「肉探すためにグループわざわざつくるなよ。」


ピロンってきたよ、通知が。グループ名、ルフィ 何?肉だから?肉だからか?


「よっしゃ!いい肉さがそ!」

「肉~………肉~……」

「優くんのためにもいい肉をね!」


「なんてったってうちには、うちのグループにはアリスちゃんがいるから。目利きは完璧でしょ!」

「私も晃太様、いや愛人様の愛人として頑張ります!」

「出来る限り頑張ります!」


アリス先輩………ふんす、じゃないっすよ。


「あ、そうだ。いい肉あったらライムしてこのお金で買ってきて。」


そういって母は各グループに5万ずつ渡した。え?諭吉が5枚?


「お母さま~!」

「太っ腹~!」

「けど、スリム…………」


煽りもウザいし、え?今この場で15万だした?

お年玉でもそんな貰ったことないよ?


「じゃあ皆解散!いい肉探そうね!」


そう言って皆は散らばっていった………


「頭いてぇ…………」

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