第439話 動き出す者達…2

 パイン街…ではなく空母艦ヨーデル号


 用は、せっせと


(人を廃人にしてしまうかもしれない枕)


を、再現して寝ていたが…


唸り出した…


トロイとトロイアルは、


近衛師団長達に、追跡魔法を打ち込んで


街の外側に放置する。



とりあえず空母艦を近海に出して、


用の様子を見ることにした。



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


その頃…


都内のある焼きそば屋台では…


「ハァ…あと3日!、あと3日で


ショッピングモールに転勤!


全く、この屋台1日の販売ノルマが


500食って、ムリ!ムーーリ!


人通りが1日300人だよ!


どうやって、売るのよ!」



それでも、一ヶ月頑張った。


ノルマ達成した日はたったの3日…。


自分を褒めてあげたい!


なんて、最終日に叫ぶんだ!


と我慢する日々。



そう!この通りには、50の屋台があったが、


今営業中なのは、この焼きそば屋台だけ!


グレーフライデーなる、不況(第283話)で


経済は無茶苦茶!



まぁ、この屋台の売上成績は優秀だから、


転勤も、大丈夫だろう!



しかし、今度はスマホに直接


天界からメールが来ていた。


姉と姉貴分からだが…


どうしたのだろう?


かなり、慌てている。




そして、屋台営業部から電話がきた。


副社長

「そっちに、社長が行かなかったか?」


「来ていませんよ!」


副社長

「昨日の売り上げは?」


「近くのコンビニが廃業したので、


銀行の隣駅支店の


夜間金庫に入れましたけど!」


副社長

「銀行開店までまだ一時間あるな!


急いで銀行から取ってきてくれ!


会社の金が口座から無くなった!」


「えーーーーーー!」


急いで行く!


なんてことだよ!


あと、あと少しで栄転だったのに!


すごくホワイトなショッピングモールが、


研修先だったのに…。


メールのこともある。


嫌な予感がする!

お金が、確保出来た!


そして、屋台に帰る。


そこには、社長さんが道の隅に


隠れていた。


何があった?



時間停止して、現場から高速離脱する!


あんまり使っては行けないのだが、


緊急回避!緊急回避!


そして、時間を戻して


会社に電話!


副社長

「社長のやつが、誰かに追われている!


私もそちらに行く!」



うわ〜厄介事だよ…





□□□□□□□□□□□□□□□□□□

その頃、とあるところにある山では…


「宗主様! 資金を集めていますが、


なかなか集まりません!」


「クソ!屋台営業部の社長のヤツ


どこかへ雲隠れしやがった!


屋台営業部の口座から資金は回収したが…


社長の奴にもっと、回収させないと!」


「大変です!用賀家のやつら、


総帥就任式をする準備を始めました!」


「おい!前用賀家総帥代理には、


あの方が、操作の術を直接かけてあるのだ!


早く起動して用賀家をまた乗っ取れ!」


「その…それが…警視庁の牢屋に


たどり着けなくて…。」


「弁護士使ってだな!…」


「駄目です!杉谷インダストリー事件で、


芋づる式に逮捕されました!」



「なんだと!なんだ


その杉谷インダストリー事件とは?


うちの傘下のヤツに事件が起こった?


なぜ、オレに報告が入っていない!」



「その、わかったのが昨日でして…」


「なぜわからなかったのか…


1ヶ月以上経っても、


そんな事件起こっていたなんて、


誰もわかりませんでした。」


「おかしい!おかしいぞ!」 


「その、前用賀家総帥代理にかけた


操作術なのですが、


差し入れのジュースを飲んだ途端、


解除されたみたいです!


聖水だとか言っていたみたいです!」



「なんだと! どうした! おい!


いきなり血を吐いて! まっまさか!


クソ!結界を貼れ!今すぐだ!


攻撃を受けているぞ!」



「宗主様!結界は、起動しています!


これは…上半身に紋が出てます…


呪詛が返って来たみたいです。」



「なんだってー!」


「イヤだ!助けてくれー!」


「うぅ!死ねー!」


「ふざけるなー!」


また、大乱闘が、始まったみたいです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る