第133話 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編7



 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編7



 ヨーガ軍団をパイン街に送り出した用は、まず回復につとめる。

 実はかなり消耗していた。

 ブーストは、確かに凄い!

 だが、身体に負担が来ていた。

 ポーションを飲む。


 休憩中に、AIさんがソナー反響でマッピングしていた。

 魔神デス・トロイは、魔法陣をすぐに取り出せるように、土魔法で固定化していた。

 そして、そのままマジックリングに収納する。


 地上時間では、もうすぐ18時間を過ぎていた。


 ブラックコフィン【黒い棺】討伐に時間がかかり過ぎた。

 AIさんの進めで頃く仮眠を取る。


 パイン街と王都は、まだ大丈夫みたいだ。


 くかぁーくぅ~


AI

「さて、トロイちゃん。これからどうしましょう。」


魔神デス・トロイ

「とにかく、トロイアルの居場所を探知すれば、このダンジョンを早く攻略できると思うのだが、トロイアルの気配が全くしない。どうなっているのだ?」


AI

「当時の情報だと、この真下になるはずですが~」


魔神デス・トロイ

「この真下か!調べてみる。」


 魔神デス・トロイが座禅を組んで精神を集中し始める。


AI

「?この階層は階段が無い?

 おかしい。

 スキャン開始!

 やはり階段がないですね。」


魔神デス・トロイ

「うーん(。・_・。)

 下の階層の探知ができん!

 なんかゴミ穴みたいなものがあるが~」


AI

「ゴミ穴?

 あ~あれですね。

 あの先に何があるのか、調べて見ます。」


魔神デス・トロイ

「そういえば、あの【黒い棺】どこからどうやって移動してきたのだ?」


AI

「見つけました。

 塞(ふさ)がれた穴の先に空間がありました。」


魔神デス・トロイ

「なぁ、あそこにも穴があるぞ?

 多分、【黒い棺】が移動してきた穴だと思うが。」


AI

「調べて見ます。

 らせん状に下に行ってますね。

 途中でゴミ穴と合流してますね。

 その先に宝箱の部屋かな?

 その先に、ハンモック?」


魔神デス・トロイ

「それだ!

 中にいるのはダミーでハンモックの下に変なマークがないか?」


AI

「あります!

 異次元部屋?の反応がありますね。」


魔神デス・トロイ

「間違いない。」


AI

「ハイ!

 トロイさん、用様が作ったポーションです。

 回復しておきましょう。」

 用のS級ダンジョン攻略開始から、24時間経過


「ファ~!よく寝た!」


魔神デス・トロイ

「うん!知ってる天井だ!」


AI

「二人共、起きましたか。

 ハイ!食事できてますよ。

 あと用様、屋敷にヨーガ商店従業員の皆さんが無事着きました。

 ミイナさんが、空いてる隣の物件を用意してくれたので、従業員のみなさんの寝泊まりも問題ありません。

 あと、モンスター達は今メーンタークで起こった事が原因なのか、進軍せず様子見しているみたいで、戦線は硬直状態です。」


「わかった。

 うん、このピザトースト美味しいな。」


魔神デス・トロイ

「主。

 トロイアルの居場所っぽい所がわかったのだが、問題が発生した。

 穴があるのだが狭いのだ!」


「そういえば、【黒い棺】戦の時に天井を1回破壊してしまっただろ。

 あの時このダンジョンの壁とか、もう修復しているけど、ものすごくもろいところとかがあるんだよな。

 崩して移動出来ないか?」


AI

「もろい?ですか。

 物理強度的にはスキャンしても均一ですが、ひょっとしたらですよ、ひょっとて…」


魔神デス・トロイ

「うん、私も今の話し聞いて思った。アイツの性格だとありえるな。

 主、クリア・ダークでダンジョン掘る事出来そう?」


「やってみる。どの地点を掘ればいい?」


AI

「ちょうど、この真下です。

 向こうにゴミが詰まった穴と、【黒い棺】が移動していた穴があります。」


「そこのゴミ穴を見てみよう。

 ゴミって何が詰まっているのか…」


 見ると、ミスリル鉱石?アマンダイト鉱石?がびっしりと詰まっていた。


「これって、ここからこの穴を通って来いってことだよね?」


魔神デス・トロイ

「あれ?寝る前に見た時は、モンスターの死骸とか冒険者の着ていたと思う鎧の残骸とか折れた剣とかが捨てられていたのに?」


AI

「これが6時間前の映像です。ゴミしかなかったのですが…」


「罠?」


魔神デス・トロイ

「いや、マジックバックに収納したら進めるようになっているから、罠ではなくて呼んでいるかも。

 私達もいるし大丈夫だよ!」


AI

「行きましょう!」


「では、行くか!」

なんだここは?


宝箱ばっかりの部屋に着いた。


……………………………

つづく

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