第134話 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編8




  

 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編8


 宝箱ばっかりの部屋。

 しかし、用は慎重に奥の部屋を目指す。

 床に、トラップらしきものは無い。

 壁に、吹き矢とかも見当たらない。

 だけど、この部屋には何かある!

 と、嫌なことしか当たった事がない予感が警報を発する!


 奥に、ハンモックがあった。

 しかし、少しAIがスキャンした時よりも様子が違う。

 ハンモックの下の魔法陣が無くなっていた。

 トラップ?全て消えていた?

 ハンモックに、女性?が寝ていた。


 枕がどうも、このS級ダンジョン・コアみたいだな~


 ハンモックの横に立て札があった。


 AI

「あれ?あんなもの無かったのに。」


立て札

「用事があるものは、口づけをせよ。

 ダンジョンを攻略したければ、口づけをせよ。

 ここから出たければ、口づけせよ。」


「よし、爆破しよう!」


「待って!」

 ハンモックから女性が用に抱きついて、顔を近づけるがトロイにアイアンクローをきめられて、口づけは阻止される。


魔神デス・トロイ

「トロイアル!それがずっと待った人に対する挨拶か?」


魔神デス・トロイアル

「うううううう~。

 上が騒がしくて目を覚ましたら、あの、うるさい、汚い、禍々しい、暗い 【黒い棺】が討伐されている最中だったから、よく見たらトロイがいるじゃない。

 主だとすぐにわかったけど、どうすればいいかわからなかったのと、もう何年も人?いやコボルトだっけ、呪いでモンスターに変えられていたのがいたので匿(かくま)ったら、あの【黒い棺】を撃ち込まれて、結界張るので忙しくて、食べ物用意出来てなくて、どうしようと思って思いついたのが立て札でした。」


「コボルト達、旧大日本軍特殊部隊を匿(かくま)ってくれたのはおかげで、元の人間に戻せたよ。ありがとう。」


魔神デス・トロイアル

「わーい(^o^)なでてなでて!

 私も主様と、一緒にいたい。」


魔神デス・トロイ

「主~」


AI

「ゆみさん達には、了解取れてますよ。」


「わかった。よろしくね。」

 魔神デス・トロイアルは、改めてひざまつき、忠誠を誓った。

 S級ではないかと言われていたが、【黒い棺】のせいでSS級のダンジョン・コアになっていた。


 すぐに、コアの初期化がされ、他のコアも回収された。

 ここに、ダンジョン攻略が完了した。

 用が攻略開始して、30時間である。

 もちろん、メーンターク記録である。


 地上に出る用一行。


 冒険者ギルドマスターに後始末を頼むと、モンスターのドロップアイテムを料金代わりに渡して、パイン街防衛の為にすぐに戻った。

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