第132話 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編6



 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編6




 〔黒い棺〕の1つの討伐に成功した用。


 しかし激戦の為に、疲れて仮眠を取ることになった。


 一時間後

 用は、目覚める。


 AIは、この501人の身元を言う。


 用

「江戸後期陰陽師部隊か…」


 AI

「カルマはないので、コボルトにされている時でも不殺だったみたいです。

 モンスターにされても不殺とは、すごい精神力ですね。」


 用

「うん、精神力か~総師範もすごかったよ。」


 


「ここは?」

「あれ?」

「も、戻ってる!」

( ゚д゚ )


 皆さん起きたようです。

 そして、なんだか用に土下座してます。

 そして、話し会ううちに…

 どうも、彼らは初代召喚勇者らしい。

 拉致されたのは、江戸後期。


 妖怪退治を拒否していた下野の陰陽師・武術家の彼らは、大名など上層部に煙たがられ、家族を人質に取られて、無理矢理に即席陰陽師部隊として集められ…


 ある日、百鬼夜行という、まぁ妖怪の軍団に討伐命令が下る。

「全て浄化してこいだってよ。」


 仕方なく、歩いて目撃地点に歩いて行く。

 冬の夜の京都は、寒いし怖い。

 後ろからは、大名達の派遣軍が火縄銃に火を付けてかまえている。


 その時、即席陰陽師軍団達の下の地面が光った!

 そして、光りが収まると即席陰陽師軍団達は消えていた。


 (?)の奴が、例の気持ち悪い白い部屋で、金縛りをかけて勝手に転送したみたいだ。

 召喚したのは、分離する前の聖ボロボーン王国と聖カルッティ王国。

 いわゆる前聖カルッティ王国である。

 もちろん即席陰陽師軍団達は、魔王惨殺を拒否した。


 その当時の召喚を指揮したのは、現聖カルッティ王国の女王陛下らしい。

(AIさんの知識補足あり。)


用 

(あの女王、あの物言いから、なんとなくムカつくけど、昔から拉致やってたんだ!)

 命令(魔国の魔人族の虐殺)を拒否する勇者達に、

元聖カルッティ王国元王女で現女王メルト・ラ・カルッティ

 オババ  ラルト・ラ・カルッティ

 大ババ  キルト・ラ・カルッティ

 の3人は、

当時の大臣達(ヴァーミリオン姉妹達含む)の大反対を無視して、【黒い棺】の呪いをかけ操ろうとする。


 しかし、江戸後期の武術家の集団であった、即席陰陽師軍団の精神力は強くいっさい殺しはしなかった。

 ただし、命令する王女(メルト)やその側近達には、思いっきり殴ったらしいが…


 その後、当時の魔王軍を撃退はしたが、この部隊は誰も殺していなかった。

 全て、気絶させたらしい。

 そして、またあの王女(メルト)が【黒い棺】を使用して、コボルトに変えられたらしい。


「(何が【黒い棺】は管理者が与えたものらしい?

 テメェ~思いっきり当事者じゃねーか!

 あの女王のやつ思いっきり【黒い棺】使っているじゃねーか!)

(第113話 参照 女王は「記録されている」と、自分では【黒い棺】を使っていないと暗に主張していた。)」


 ある日、奴隷の首輪を精神力振り絞って、破壊して全員で逃亡したらしい。


 そしてバボン王国に逃げて来たとき、(?)のやつが【黒い棺】と共にコボルトと化した即席陰陽師軍団を、ダンジョンに閉じ込めたという経緯だった。


 そして…

「用様!どうか我らをお導きください。」


 あっれ~?

 怖い総師範のご先祖様に頼み込まれてるぞ?

 なんか、教祖様みたいに扱い?


 AI

「用様、呪いが解けていろいろわかるものが、あるんです。」


魔神デス・トロイ

「いや、こやつらの気持ちわかるぞ!

 あの真っ暗な呪いと言う絶望の中に、光を灯したのじゃ!主!

 話しを聞いてあげて。」


即席陰陽師軍団・団長 大俵 歳三

「トロイ様の言うとおりです。我らは希望をくれたのは用様です。」

 いろいろ話しあいをしたが結局、用は押し切られた(笑)


 そして、表向きヨーガ商店の従業員は500人ほど増える事に決定された。

 AIさんが、ゆみさんやミイナさんドリズさんに、経緯と共に連絡する。


 そして、転移魔法付与の魔石で即席陰陽師軍団!今は、ヨーガ商店従業員軍団はパイン街に転移して、街の防御を手伝ってもらう事になった。


 殺しはだめだが、防御は大歓迎の武術家たちだから喜んでいた。


 大俵 歳三

「主様、お二方だけ(AIの存在は知らない)で大丈夫ですか。」


 用

「大丈夫。

 それよりもパイン街にいくら腕がたつと言っても、女性がたった3人しかいないのはすごく心配なんだ。

 頼む。

 このダンジョンを攻略したら、オーク軍団のエネルギー源がかなり減るから、勝機を見いだせると思う。

 防衛を頼む。」


 大俵 歳三

「ハ!おまかせ下さい!」


 そして、ヨーガ軍団はパイン街に転移していった。


 AI

「♫」


魔神デス・トロイ

「♫」


「だけど、このままだと教祖様扱いになるぞ~… 

 どうしよう。」


…………

つづく



 


 



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