第131話 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編5
C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編5
魔神デス・トロイのハイホーリーシールドと、黒い箱からの煙と影とが衝突して、火花が散る。
用
「出力最大!」
ハイコボルトキング達
「「「ウォー!」」」
バリバリバリバリバリバリバリ!
最大出力の真クリアモンスターを、B級以上魔石700個を使って作り出した魔法陣でブーストされた光が、ハイコボルトキングを包む。
その頃、ダンジョンの入口付近の地上では。
メーンタークの大地から、上空に向かって大きな黒い光の柱が出た!
ギルドマスターは、武器を手に持ち、臨戦態勢に入る。
マイークラー街の神官達が、ホーリーアローを黒い光にむけて撃つ!
ジュ~
神官
「見ましたか!
ギルドマスター、あれは呪いのたぐいだ!
触れたらただではすまない。
もっと距離を取るべきだ!」
すぐに、神官の意見が採用された。
大きな円陣を組んで、距離を取る。
そこに今度は、大地から白い光の柱が、黒い光を包むようにたった。
黒い光が、腕の形を取り出した。
白い光が、黒い光を少しづつ浄化していく。
暴れる黒い光の手!
メーンターク地上部では、恐ろしい光景が広がっていた。
再びダンジョン内
バリバリバリバリバリバリバリ!
バリバリバリバリバリバリバリ!
バリバリバリバリバリバリバリ!
続く、崩壊音!
ハイコボルトキング達が、人間の姿になってゆく!
いや!戻ってゆく。
呪いが解けていったのだ。
AI
「500人スキャンします…… 状態…気絶 健康状態…普通 邪気・瘴気…検出されず
敵意…無し カースサーチ始動…呪い検出されず。
用様、解呪成功です。」
用
「AIさん、〔黒い棺〕にソナーで監視して欲しい。
トロイさんも、なんとか全員浄化装飾具付けるまで、もたせて!」
AI
「はい♫」
魔神デス・トロイ
「ハイ♫
まだまだもちますよ!
あとトロイちゃんの方がいいな~」
AI
「その交渉は、あとでしましょう♪
今は、〔黒い棺〕を対処しないと!」
魔神デス・トロイ
「わかってる。
主!まだブースト出力は2割位だぞ。
これで、スキルがどれくらい上がったのだ?」
AI
「これで、ブースト出力2割ですか。
それでも30倍近くの出力になってましたよ。
さすがトロイちゃん!」
魔神デス・トロイ
「ふふふ、あんな嫌で嫌でしかながなかった技術が、主の役に立つ時が来るなんて……」
用
「ハァハァハァ。よし、全員運びおわった。」
AI
「〔黒い棺〕のやつ、コボルトが全滅した事に気が付きましたね! 」
魔神デス・トロイ
「逃がすか!」
用
「ゴクゴクゴクゴクゴクゴク。
ふう。よし、回復してきた。
では、クリア・ダーク全開!」
ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~ジュ~
〔黒い棺〕から出てきた黒い粘り気のあるものに、クリア・ダークの光が当たって溶けてゆく。
〔黒い棺〕から、黒い光のビームみたいなものが、乱射される!
しかし、用はクリア・ダークを壁状にすることに成功していたので、難なく防ぐ。
〔黒い棺〕のフタが開く!
中から、黒い大きな卵みたいなものが出てきた!
黒たまごから、恐ろしいほどの邪気が放出される!
ジュ~ァ~
邪気が勝つか!クリア・ダークが勝つか!
一進一退の状態になる。
しかし、勝負は一瞬であった。
魔神デス・トロイ
「出力3割まで、上昇!」
ものすごい勢いで、用が押し返してゆく!
黒たまごが光に包まれた!
黒たまごの表面から煙が上がる。
黒たまごにヒビが入る!
バリ!
たまごに穴が開く!
黒たまごの中が見える!
真っ暗な煙がうごめいていた!
穴から、黒い光がダンジョンの天井を貫いて上に放射される!
用
「逃がすか!」
用も、その黒い光を追いかけるように、クリア・ダークを操作する。
AI
「黒い光を完全に包みこみました。」
魔神デス・トロイ
「ブースト35%に上昇!」
ジュ~
黒いたまごが溶け出す!
AI
「上空の黒い光を完全浄化確認!」
黒いたまごが割れた!
中から、黒い大きな口を持つ煙の塊が出てきた!
黒い煙が口を開けて、用に襲いかかる!
用は拡散していたクリア・ダークの光を黒い煙と自分との間に、最小に濃度を濃く設定していった。
用
「波~~」
黒い煙
「ギョエーー!」
黒い煙は絶叫して、消えていった。
黒い棺桶も、念の為浄化をかけると、消えた。
用
「ハァ。」
AI
「敵影無し! 〔黒い棺〕1つ討伐完了です!」
魔神デス・トロイ
「やった~!主やったぞ」
用
「うん。」
ポテッ!
そのまま。座り込んだ用は、地面に倒れてしまった。
用
「くぅ~くぅ~くぅ~」
AI
「寝ましたね。」
……………………
つづく
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