第130話 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編4




 C級ダンジョン「謎の回廊」攻略編4



AI

「邪気のコアが見えました!!用様、油断禁物です!爆発するかも!」


魔神デス・トロイ

「AIちゃん、MP回復ポーションの準備だ! 主が飲んでる間、私がシールドを張る!」


AI

「スタンバイ入ります!」


魔神デス・トロイ

「?邪気が複数こちらに、移動してきている?あれ?変な大きな邪気が壁の向こうにあるような?」


AI

「あれ?さっきまで、あんな大きな邪気なんて反応なかったのに!」


「移動してきたのか? 

 まだ感覚的には、MPはあるけど、回復薬飲んだほうが良さそうだな。」


 ピキピキピキピキピキピキピキ


 バキバキバキバキバリリリリリリリリン!



 ドサ!


 ハイコボルトキングの姿に亀裂が走った!


 と、見えたとたんコボルトの姿が割れるように崩れ、20代から30代の用が通っていた空手道場の総師範を若くした男が横たわっていた。


 素早く、駆け寄り邪気や瘴気が無い事をAIさんに確認してもらってから、クリア・ダークの付与された腕輪を付ける。


 結界の魔道具を取り出して、大俵を隔離してからMPを回復する。


 

 用でもわかるほど、壁の向こうに邪気を感じる。


 用は、ダンジョンの床にクリア・ダーク付与した魔石を300個ばらまいた!


 AI

「用様、この大俵さんの事を天界に報告します。少し待ってくださいね。」


 用

「わかった。こちらも、戦闘準備するよ。」


 魔神デス・トロイ

「主!もっと魔石ないか?」

 魔法陣の理論を使って効果を増幅されたら、集団戦にも対応できる。

 〔黒い棺〕の1つと直接対立する事を考えると用の体力の消耗を抑えた方がいいとのことだ。


 床に魔術デス・トロイが土魔法を使い、700個のクリア魔石を魔法陣を描きながら、普通のダンジョンの床に偽装する。


 試作品のポーション水筒からのロングストローを背中から口付近にスタンバイ!

 いつでも、回復できるぞ!

 って、初めて使うから上手くいくとは思わないから、あてには出来ない。

 AIさんが、帰っきた。


 天界では、大騒ぎらしい。

 さて、ダンジョンの壁に亀裂が入りだしたな。


 AI

「サーチ結果、ハイコボルトキング数500匹?に謎の邪気物体1つ」


魔神デス・トロイ

「主!数が多すぎる!どうする?」


「この大型魔石使って、〔黒い棺〕とハイコボルトキングを分断出来ないか?

 1時間で、なんとかハイコボルトキング達にクリア・ダークとターンモンスターを使っても、無力化させたい。」


魔神デス・トロイ

「主! 用意はできてる。」


AI

「来ます!」

べきベキベキ!


ガラガラ!


 正面のダンジョン壁が崩れていき、ハイコボルトキング達があらわれる。


 その奥に、黒い長方形の箱?らしきものがある。


 なにか。黒い湯気みたいなものが、ふた付近の隙間から上に上がっている。



 ハイコボルトキング?

「アオーン!」


 用

「右手にクリア・ダーク! 左手にターン・モンスター!合体スキル!真クリア・モンスター!」


 ピカ一!


 屋敷にいるときに、練習はしていたので使うことができるのだが、キング級以上のモンスターに効くかどうかはわからない。

 ハイコボルトキング達が一斉に、用に襲いかかるが、動き方がだんだんとスローになってゆく!


 ブシューブシュー

 ハイコボルトキング達の体から、黒い湯気が出始めた!

 ハイ!もう新幹線くらいの速さから、一気にカメの速度になってます。


 用

「今、8割の出力だけど500匹は流石に効きにくいな。

 まだまだMPはあるけど飲んどくか~……… 

 うん、マンゴー味はもう少し薄いほうが戦闘中は飲みやすいな。」


 ブイーン!


 崩れた壁の向こうの真っ暗な空間から、なにかの機械音みたいな音がした。

 それと同時に、ハッキリと黒い箱が見えて来た。

 それと同時に、箱から黒い影?が広がる。

 しかし、ハイコボルトキング達が完全にクリア・ダーク増幅魔法陣内に全員入った!


 魔神デス・トロイ

「ブースト発動! ついでに、ハイホーリーシールド発動!」


 バチバチバチバチバチバチバチバチ!


 魔神デス・トロイのハイホーリーシールドと、黒い箱からの煙と影とが衝突して、火花が散る。


 用

「出力最大!」


 ハイコボルトキング達

「「「ウォー!」」」



バリバリバリバリバリバリバリ!



 最大出力の真クリアモンスターを、B級以上魔石700個を使って作り出した魔法陣でブーストされた光が、ハイコボルトキングを包む。


………

つづく

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