第504話 そういえば?いたな!(その3)
デストピア大陸…
王達にすっかり忘れ去られた者達がいた。
デスムーンに、乗り込んだ修理要員として乗り込んだ者達である。
無線連絡しても…
「うるさい!修理しろ!」
部品を送れと要請しても…
「うるさい!なんとかしろ!」
今の、落下状況を教えろと要請しても…
「修理しろ!すればわかる!」
どうしようか…などと、途方に暮れていたが…
その頃…置き手紙が発見された…
その手紙には、メインシャフト倒壊からの、全くの王達の修理要請無視と、(仮)管理者の黒い遊びに、心が打ちのめされ、今回の事態が発生した。
修理に送り込まれるだろう者達よ!
実は、メインシャフト、サブシャフト以外に、姿勢制御用のプログラムに大欠陥が原因の大火災が一度ヘルムーンとデスムーンで起こっており、もともと修理は絶望的であった。
そして、そのことを(仮)管理者に報告して、管理者権限での施設更新を嘆願したが…
奴らは、天界にバレるとか言って、全く修理すらせずに、修理を嘆願した者をマルダス世界に放り投げた事があったが、隠蔽された。
はっきり言おう!
修理不能は、陛下達と(仮)管理者達の計画的なものである。
よって、逃げろ!
今度は精神がどれだけ荒廃するかの、鞭打耐久レースとかの出走馬替わりにされるぞ!
と、書かれていた。
「逃げよう!」
「この手紙を、突きつけて王達の計画道理になりましたね!とか言って脱出しよう!」
「ヤバい!ヘルムーンに、2回衝突したせいで、墜落が早くなっているだけでなく、軌道も狂っているぞ!」
逃げよう!
それぞれ乗ってきたロケットとかに乗って、マルダス世界側に降りようとしたとき、
転移してきた者がいた!
外道(仮)管理者1号と、ゼーロだ!
1号
「修理はどうしたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ゼーロ
「早くしろーーーーーー!
空っぽじゃないか!
早く作り出せ!
組み立てろ!」
どうやって?
無理無理!
何人かは、決死の生身ダイブをした!
ロケット達が、燃料は無いが着陸位は出来るので、マルダス世界に落ちていく。
殿(しんがり)で残ったのは、王太子ブリリ…
王達の、こちらの要請に対する返答書を渡して生身でマルダス世界に身を投じたが、1号に捕まった。
ゼーロ
「クソ!エンジンすら無いとは!」
1号
「こいつの記憶では、ここに来た時に空っぽだったみたいだね。
フン!この文書!まるで私達が悪いみたいに、書いてあるじゃないか!
ふざけるな!崇高なる管理者の私達に、何を抜かしているのやら。」
ゼーロ
「クソ!なぁ?他にエネルギーのあては…
オイ!あの異次元砲用の備蓄燃料があったよな!
あれを使おう!」
1号
「バカ!アレは戦争のときの、とっておきだ!
あ…………今…戦争だよな…これ…
使うか!」
1号とぜーは、デストピア大陸の上空に現れる!
二人は、四人の召喚勇者の行方不明を聞いていたので、万が一………行方不明の呼び出した二人の勇者が用達である可能性があるかもしれないから、敵性存在のスキャンをする。
しかし、用達は地下のさらに地下の軍事施設に気配隠蔽をして潜り込んでいたために、全く探知出来なかった。
1号とゼーロは、その結果に安堵して偽火口に向かう。
偽火口(発射口)には、水が満たされていた。
1号
「あのボケ共!発射口のメンテナンスぐらいしろよ!
オイ!王達よ。水を抜け!」
ブリンド王
「今は、南極援軍徴兵のために、その施設には人はいません!
全ては、南極の防衛のため!
そして、少しはこちらにも協力してください!
このままだと食料がありません!
生体魔導装甲の使用制限を解いて、マルダス世界に侵攻して、直接魔力と食料を調達するしかありません!」
ゼーロ
「オイ!こうなったら、その方法が一番効率がいいのでは無いか?」
1号
「確かに……食料が底をついたか!
止む得ない!短期的戦闘で片付けろ!
天界の介入が入る前に、全ての食料と魔力を根こそぎ取ってこい!
ロックを外すぞ!」
ドッガコン!
デストピア大陸に重いなにかの鍵が外れる音がした。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
フェントロー王
「復活! と言いたいが…流石に痛かったぞ!
オイ!お前の息子の奴、磔にしておいたが、いいよな?」
ブリンド王
「すまんかった。まさかあそこまで、命令を実行出来ないクズだとは思えなかった。」
パンデビート王
「待て、ブリンドがやっと1号に生体魔導装甲のロックをはずさせる事に成功したのだ!
短時間の制限だが、早く食料問題と魔力!マナ!生命力問題を片付けよう!
それに、命令放棄をして逃げたデスムーン修理班を捕まえて奴隷化してでも、修理しないといけないからな!」
フェントロー王
「ロックを外すことに成功した!!!!!
よくやっぞ!オレはあれで俺等を王と認めないバカ共を滅ぼしたかったのだよ!
本当によくやった!1号2号は天界の介入を恐れて復元こそしたが、全く動かすことを許可しなかったからな!」
ブリンド王
「そのな…言いにくいのだが、俺たち相当追い込まれているぞ!
あの1号が、やっと許可出したのもあるが、
戦争だと言っていただろう?
2号が封印されたとか、言っていた。
まず、気を引き締めてシャングリラーを占領しないと!
あの国の建国したやつは、元はベオグードの宰相だったやつだ!
その息子達に呪いをかけて、さんざん痛めつけてやったが、今マルダスに出していたスパイからの報告があった。
今のジャングラー王が優秀らしい。
腹が立つ位、国を豊かにしやがった!
まずは、ジャングラーを消して、
全ての不足問題を解決してからだ!」
パンデビート王
「オイ!第3から第5陣出陣するぞ!
生体魔導装甲の準備をしろ!
出陣だーーーーーーーーーーーー!」
その頃…
どこらから、悲鳴が…
ギョワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
しかし、それを確認するものはいない…。
そして、同じ頃…
用達は…
巨大なクリスタルが、宙を浮いて回っている部屋にたどり着いた。
用!
「どこかで見たような……?????」
AI
「これ…この大陸のシステムコアですよ!
えー(・_・;)これって、私のコアよりも純度が高いじゃないですか!
150倍大きい!
なんて、羨ましい…」
ヨッピー
「アレ?確かにどこかで見たようなやつだね…
この輝きは?
だけど、この結晶脈は見たことがある!」
AI
「おかしい!絶対おかしい!このコアだと私の300倍は処理能力が有るのに、全く会話プログラムが感じられない。
それに…
いや…地脈用のパワー配分はすごくできてますね。
え?プロテクトがかかってない?」
用!
「AIさん!バックアップとって、罠対策にバックアップに探索をさせて!」
AI
「ハイ!では…はじめます!
えーと(゜-゜)
ハァ?5280浮遊魔力素子演算?
誰ですか?こんな無茶なプログラムを安定して実行出来るように組んだのは?
へ?(๑╹ д╹)
2056重力子制御組み換え演算?
10258光子不動点交差マクスケロン演算?
250000次元子波動バーハ演算?
誰ですか?こんなとんでもプログラム達を根こそぎまとめて整合性を成立させたプログラマーは?
こんな人いたら、天界からスカウト来ますよ!」
ヨッピー
「いや…いたぞ!
あの当時の1番の科学者であり、プログラマーだった者が!」
AI
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
最後に、プログラマーの署名があった!」
用!
「まさか…ポプランのおやじさんのプログラムか?
プログラムを見せてくれ!」
AI
「その…………その署名のお名前の連名で署名されてるお名前って……。」
ヨッピー
「思い出した!コレ外道滅殺教の本部の中央に安置されていたクリスタルコアだ!
確かに外道諸国連合と、大教皇軍にフロントバーレ諸国連合軍に攻められて焼け野原になったときに行方不明になったやつだ!」
AI
「用様の昔の名前をユグドラシル姉さまから聞いていましたから、わかったのですが…」
用!(用?多め)
「間違いない!これは教祖ポプランのおやっさんが描いていた、避難宇宙要塞船用のプログラムをオレが、おやっさんがアイツらにやられた、あの偽講和会議の少し前に、なんとかまとめ上げたやつだ。
ミカン達が守ってくれていたけど…オレが戻るのが遅れた為に…
本部の…奴はみんな…やられちまったんだよ…
あの後…
地獄の…すみから、すみまで…探したけど…
おやっさんの魂は、見つからなかったし…
ミカン達の魂も、見つからなかった…
情けなくて情けなくて…
こんなバカが、管理者なんてできるかよ…」
AI
「…………」
ヨッピー
「…………」
『…………』
『…………』
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
天界も見てたのですね…
ついに、見つかった外道滅殺教の遺品?
そして、用?が管理者を頑なに拒絶する多すぎる理由の一つが明らかに!
次回、地球の場面から始まりです。
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