第485話 悪夢とは?5

 ケース5


 天界情報部・特殊5課

(旧地球管理者の一部の主体の課)


 今、天界の兵がなだれこんできた!


 オレは、課長!


トーラに命令して、マイネを回収させようとしたが失敗した、クソ!


マルダスの担当管理者封印体を、目立たないように美術館に入れておいたのに、勝手に売却されていてしかもヴァーミリオン姉妹に買われてしまった!


トーラに総理大臣に圧力をかけさせるが…


あれ?トーラはどこに?


消えたぞ!


はあ?システムエラー?


『もう、いいじゃろ。特別コース行きに決定だな!覚悟しろ!』



へ?


あの声は!



そして気がつくと…


眼の前には…







その後…この特殊5課は…廃止された。

上層部が、かなり怒っているらしい。

(情報開示・閲覧禁止指定に…)




この頃…南極では…


(仮)外道管理者2号 複製体と書かれた水晶製の水槽が突然凍りついて粉々に…いや…白い霧となって消えた…


隣の(仮)外道管理者1号 複製体と書かれた水晶製の水槽の中のクローンが、それを見て震える!


そして、それを見ていたマイネのクローンも震えだす!


その遺跡に警報音が鳴り出す!


ビー!


ビー!


ビー!


エネルギー供給システムが停まった?


なんだ?


マイネと1号のクローンは、水槽から慌ただしく変わる環境の変化に戸惑う!


遺跡中央のディスプレイでは、ヘルムーンと、デスムーンが姿勢制御不能に陥ったとのインフォが出ていた!



緊急事態宣言が出される!


しかし、もうここで働く者はいない。


そう!最後の掃除婦がいたのは70年前…


全ての職員は、サボって、異世界召喚勇者ダービーとかいう賭博に熱中している。



自動的に自家発電設備が稼働し始める!


魔石圧縮炉が動き出す!


少しだが、マイネ達クローンにエネルギー供給が再開されたが…


ボガーーーーン!


整備されてない…


いや…


もともとの炉の設計技術が拙い為に…


爆発した…



他にも、この遺跡にはクローン体が沢山いる。


全ては、ゼーロに統合された一部の元管理者達の復帰する時の非常用手段に、保存されていたものだが、放置されたらたまったものではない!



クローン達が、本体に救援を求めた!




しかし…白い汚い部屋では…



ゼーロ

「グカー! ち…力が抜ける…」


(仮)外道管理者1号

「クソ!何だと!クローン達が…クローン達が…何をしている!


そうだ!クローン経由で、エネルギー供給させればいいのか!


オイ!王達よ!何をしている!こら!クローン施設の奴が誰もいないぞ!早く復旧しろ!こちらは戦争状態になっているのだ!


我々が倒れたら、貴様ら!住んでる世界が、マルダス世界に落ちて壊れるぞ!


最低出力60億kw程度は出力を回復させろ!


聞こえたな!すぐにやれ!」




それでは、指令された者達を見てみよう!


外道諸国連合では…



○ベオグード

「ハァ?今それどころではない!魔王役の国王陛下が、魔力出力の謎の低下でボコボコに勇者にやられて、この城にはもう五体満足な奴は俺しかいない!


ハァ誰だって?貴様!不敬にもほどがあるぞ!


この王太子様に…


ヒィーーーーーーーー!


(ボカ! グシャ!)


ツー ツー ツー。」

誰かと通話していたらしいが…

魔王と、その魔王太子は、勇者達に討伐されたらしい…


○アルフォーデ

「うるさい! 俺達は今払い戻し金の計算で忙しいのだ! 何だと!この世界が落ちる?


従業員達にいかせろ!


すぐに対応させるのだ!


サボれば死刑!いや、死ねなかったのか…


拷問だ!わかったな!やれ!」


○パンデビート

「なんだと!今はそれどころでは無い!次の勇者召喚ダービーの開催国はうちだぞ!


用意しないといけないんだぞ!


それでも、払い戻し金の計算もしないといけないののだ!


わかっているのか!


崇高なるダービーをするんだ!


そんな事は、従業員にさせろ!


拷問兵いけ!


ムチで叩きまくってやらせろ!」


○フェントロー

「うるせー!次の魔王役は、俺かよ!


早く魔力を回復しろ!状態回復しろ!


何だと!戦争状態?


誰だ!情報を遮断したのは?


従業員を働かせろ!


なーーーーーにーーーーーー!


全員、賭博でサボって70年間以上メンテナンスしていないだと!


早くムチで叩いて、復旧させろ!」




○ブリンド

「オイ!月が…ヘルムーンとデスムーンが…


離れている?


いや違う!ヘルムーンがこちらの世界に墜落しようとしているんだ!


おい!管理者!へル…


なんだと…戦争状態…


南極のクローン施設を復旧させろだと…


オイ!戦闘態勢に入れ!


すぐに従業員には、クローン施設を復旧させるんだ!


クソクソクソクソクソ!


そうか!ヘルムーンに人を送り込め!


今すぐだ!やれ!これは崇高な命令である!


王太子!お前が行け!責任を持って復旧してこい!拒否権はない!


そして第2王子は、賭博場だと!


すぐにムチを打って連れてこい!


連れて来たか…


なんだその目は!


(ボキ!ベキ!)


フ〜!(少し力を入れてムチを入れてしまったな…まぁいいか)


すぐに地球に行って、クローン施設を防御しろ!


そして、サボった研究員達をムチで叩いて復旧させろ!すぐにだ!すぐ!行け!」


「陛下…第2王子は背骨と腰骨が砕けて動けません!」


「仕方ないな!ヒール! これで動けるだろう!

行け!」





そして、用達は…


人工衛星兵器の内情と、これから外道世界に突入する事を報告していた。


「と言うわけらしい!」


ユグドラシル

「了解! それからビアンカが、外道連合からの亡命者受け入れ施設へのヘルゲート経由の次元通路を維持に回ったから!


 どんどん、そちらに送ってくれだって。


 ヨー!必ず帰って来てね!」


用・用?

「わかった。」


そんな会話があって、要塞責任者と、その側近の(仮)管理者反対派は亡命していった。



そして、デスムーンの墜落場所をマルダス海洋部に指定して、全乗組員が外道世界に脱出したのを見届けてから…


うん…脱出艇がなかった…


しかし…


用?

「行くぞ! フン! ハーー!」


ヨッピー

「龍氣全開! ハー!」


あれ……目で見える程の濃いオーラを噴出して、


二人共、外道世界に飛んで行きました!


AI

「二人共!飛べるなら言ってくださいよ!


こちらも、また勇者拉致をしようとしているのを、発見したのでハッキングしてその次元道を使って、外道世界に行こうと急いでいたのに!プンプン!」


「それだ!AIさんさすが!3人で拉致されたフリして、騙されたふりして奴らの中に潜り込もう♬」


ヨッピー

「グッドアイデアだね! 行こう♫」


AI

「では!ハッキング開始!レッツゴー♪」


さて…用の大冒険が始まります?


悪夢が覚めたのか?


悪夢が始まったのか?


どちらでしょう?




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