第484話 悪夢とは?4

 ケースその4(胴元編)


ある、天界に無許可で作られた不完全な世界


そこでは賭博ダービーが開催されていた。


地球から中学生から高校生とかを拉致して、

勇者だと騙して、それっぽいスキルを付けて魔王役の国王までの旅のイベントを賭けの対象にするものだが…


今回は、かなり悪い…


まず…来たのが3人…


勇者になりそうな男の高校生と、武道家の女子高生と…サラリーマン風の殺人鬼だ!



ほう!


殺人鬼のやつ…オレたちの力を感じているな。


だが、なんだあの女子高生!


本気で、召喚先の王女を殺る気だったぞ!


まぁいい…イレギュラーこそ賭博に必要な味付けなのさ!



クソ!


うちの不甲斐ない娘が!


それでも、この崇高なる王の血を引く王族か?


聖女として、あの勇者パーティー二人組に送りこんでも、モンスターとして撃退された!


胴元である、我ら諸国連合にはかなり儲けになったよ!


だがな…わしらの娘がモンスター扱いされて儲けるのは…気分が悪いのやら…ウハウハしたらいいのやら…。


どうも、あの武道家の娘が聖女ではない事に腹を立てて、殺るつもりで対応するらしい。



大盾 恵み と、多可士の二人組は、そろそろ魔王城に入ったが、ここでとんでもないイレギュラーが発生した!


この崇高なる特別な世界の魔素!マナ!生命力!などが、枯渇したのだ!なくなったのだ!


なぜだ!


マルダス世界から汲み上げていたはずだ!


なに!邪気の廃棄が、できなくなった!


早く原因を調べて修理するなら早くしろ!


クソ!魔法とかスキルが使えない!


使えたとしても、かなりしんどい。


ここまで、我らは衰えたのか…


旧地球時代は、あふれる力で破壊しまくったのに!



何だと!


我ら胴元の1人の今回のダービーの魔王役の王が、フルボッコにされて重症だと!


側近もやられた?


はあ?


魔王城が…燃えている?


そうか…コントロール役…誘導役の聖女がいないから…焼かれた…。


おい…他人事ではないぞ…


ダービーのメインイベントである、魔王討伐の報告の儀の用意が出来てない!


それに、城が一つ焼けた…


大損害だよ!


それに…うわ〜あの勇者達…魔王役の配下をしばいて、いっているよ。


災害が起こったとして、道とかを、封鎖して時間稼ぎをして…


そして、次のダービーを開催するために新たに勇者召喚をしないといけないけど、魔力が無い!


どうすればいいのだ!


(仮)管理者2人には、苦情を…


連絡がつかない…


クソ!こうなったらゼーロ計画の要を呼ぶか!


あれ?電話が通じない…


いかん!払い戻し金を出さないと!


クソ!なんで俺が、庶民の為にそろばんを弾かないといけない!


なぜPCどころか電卓すら起動不能なんだ!


何億年もそろばんなんて、やってないから指が痛い!


クソが!


オイ!犯罪者から、魔力を絞り取って勇者召喚の用意をしろ!


◇◇◇◇◇◇◇

そして、コイツラの悪夢が弾ける予兆が…



その頃、悪夢が一つ弾けようとしていた!



ブーーーーン!


ドッカーン!


ギョエーーーー!


バチバチバチバチバチバチバチバチ!


とある宇宙要塞では、スターなウォーズな光景が繰り広げられていた。


「どこがファンタジーなんだよ!コイツらAKとか、RPGロケットランチャーとか、SFですらない武器を使ってやがる!


 俺のファンタジーを返せ!」


AI

「ファンタジーは、引っ越しされました!

今は、こいつらを倒して引越し先を突き止めましょう!」



ヨッピー

「パイナップルが来たね!」


手榴弾が飛んできたので、ヨッピーがバットで打ち返す!


ドカーン!


黒い防具のおかげで死んではいないが、麻痺状態にして動けなくしておく。



そして、この要塞の玉座の間に来た!


「この侵入者め!天罰である!」


変なおっさんがいた。


そいつの手から、雷?いや…出力が低いから…


かなり強めの静電気?が出る!


もちろん、そんなものこの二人には聞かないけど…


この二人…いやAIさん含めて3人は、悪乗りが大好きなようで…



「出たな!貴様が皇帝か!」


ビームサーベルで、電撃を払い落とす!


ヨッピー

「父ちゃんの敵! ファイャーランス!」


AI

「私を乗っ取った恨み! ハッキング開始!」




そして、あっと言う間に悪役は捕まった。


用?

「あれ…お前…確か…えーと(゜゜)


(えたくび ぺでよか)だったよな?


外道諸国連合の西の砦の隊長だったよな?」



AI

「なんです?その呪いの復活の呪文みたいな名前は?」


ヨッピー

「外道諸国連合は、王族と貴族以外は、

回転的(かいてんまと)🎯式の抽選で1字ずつ決まるから、訳わからん名前の人が多いのよ!


本人ですら、本名を使わないから忘れるケースがあるくらいなのだから。」



要塞の最高責任者(えたくび ぺでよか)

「なぜ?その名を知っている!

既に王さえも、親ですら忘れた名前なのに…


親の敵?この要塞に来てからは…人を殺してはいない…


もしかして…旧地球時代の者か!


逃げろ!この要塞の真の主は(仮)だが管理者なんだ!


アイツらの理力で、無理矢理この要塞を起動していたに過ぎない!」


ヨッピー

「ごめん!ものの流れでのセリフだったから!


気にするな! それに、お前変わっな!前に対峙した時は、ふっくらとしていたのに、ゲソゲソじゃないか!」


用?

「俺だよ俺!ヨーだよ! そして恐竜族の長のヨッピーだよ!」



要塞の最高責任者(えたくび ぺでよか)

「ハァ?マジか! お前ら生きていたのか!

どうする?あの外道王達は、今ダービーとか言って、地球から拉致召喚をして賭け事に勤しんでいる。


あの当時は、俺たちに正義があるなんて思っていたが、もうだいぶ前に悪夢は覚めたよ…


頼む!殺してくれ!


なんど自殺しても、どこかのスターなウォーズみたいに、燃料炉に身を投じても死ねなかった。


それを見て、(仮)管理者1号と2号は笑うんだよ!


ゼーロ計画を成功させて、お前たちが言う外道諸国連合が正義だと天界に認めさせないと、(邪辣人)から抜け出せなくて、死ねないのだと!


なんとか、この要塞のマルダス世界からの搾取を止めようと、この要塞ごと落とそうとメインシャフトをこっそり砕いたけど、あの1号達にバレて俺は、こんな身体にされた!」



服の下は、痩せこけて穴だらけで内蔵が見えていた。


何も言わず用?はクリアで、(仮)管理者のかけた呪いを消す!


ヨッピーがブレスで癒やす。


何かを悟ったのであろうか…


要塞の最高責任者(えたくび ぺでよか)は、


ヘルムーンとデスムーンの搭乗者達に、緊急退避を命令した。


そして、その時…


ガゴン!


ドゴン!


2つのムーンのサブシャフトが、


老朽化で折れた…


ビーーーン!


ビーーーン!


ビーーーン!


ビーーーン!


ビーーーン!


警報が鳴り出した!


ヘルムーンは、外道世界に落ちてゆく…


デスムーンは、マルダス世界に落ちてゆく…


悪夢のカウントダウンが始まった。  

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