第483話 悪夢とは?3

 ケース3


 俺は、裏で日本のいや!世界を動かしていた隠れ里の宗主だ!


 これまでは、うまくいっていたのに…


 そうだ!そもそもの始まりは(とある自治体)が、人事停止した頃からだ!


 人事停止なんて聞いたことない言葉だったが、自治体には倒産が認められた事がなく、大抵は合併するのだが、いきなり働く人間が全て、行方不明とか原因不明の行動不能、それが市長から警備員まで全て…いや…派遣社員が、1人だけ生きていたとか、普通状態だったとかの情報だったが、とにかく業務強制停止状態が発生した事で急遽作られた造語だったな。


 それにしても、あのシャレコ…ゲフンゲフン!


 間違いなく、昔の隠れ里も関わった案件だったらしい…。


 呪い返しか?


 だが、足利幕府時代から人口も増えた!


 だから、返ってくる報いもかなり拡散されて薄まるはずなのに、こんなことが起こるか?


 それとも、やったカルマ(罪)の計算が超過少計算されていた可能性が、今となっては高いと思われる!


 ハッΣ( ̄ロ ̄lll)


誰も聞いていないな!


良かった…


あの管理者様・御二方のお告げが来なくなり、こうして隠れ里に警察がやってきて、俺は今…


 今……そう……なんとか逃げた!


 山越え途中で、自衛隊のヘリで見つかった部下が捕まり…


 ついに、私一人になってしまった。


 そして…持たされた財布を使い…自販機でジュースを買った。


 美味い…砂糖の甘さが…美味い…


 これまで、高級玉露しか飲まなかったから、かなり新鮮な味だ!


 ここ3日…全く食べてないから…カロリーが欲しかったから…美味い!そう感じるのかもな…



 夜だから真っ暗だな。


 ここは峠のドライブインだな。


 ベンチに腰掛けて、これからの事を考える。


 ここに公衆電話があるのだが…


 助けを呼ぶか?


 東日本で頼りなるのは…


 いや…隠れ里のエリート達ですら…


 あの醜態だからな…


 だが最後までオレを逃してくれた者達に報わないと!


 だが…困ったぞ! うん?


車が横滑りで入ってきた!


 ギャーギャギャッザーーー


 下手なドリフトだな…


 車か…まぁこのドライブインは広いから大丈夫だろ…


 チャラい女と、ゲスボロい男が出てきたな…


 「ギャーー! お化け!出たーーーー!」


 チャラい女が、ガクガクしてこちらを指さしている。


 ゲスボロい男が金属バットを持ってきて、


「悪霊退散!」


なんて叫んで私を叩こうと、走ってきた!


 うるさいな!なるほど、今の袴(はかま)姿で真夜中だから幽霊だと…


 私も隠れ里の宗主だ!舐めるなよ!


 宗主

「シャー!」


 金縛りをかけてやった。


 男も女も固まって動けない、冷や汗をかく物体になっている。


 オーそうだ!車があるでないか!


 慰謝料替わりにもらっていくよって言ってやった!


 二人とも、ガクガクしながら首を縦に振る。


 とりあえず、書類を作る。


 契約者成立だな。これで車は窃盗ではなく正式に譲渡されたのだ!


 管理者様に仕える以上、正式にすべてやる!


 これは鉄則だ!


 さて、久しぶりのドライブをするか!


 ナビか…携帯とかは追跡されるから彼らのそばに置いていく。


 そして山道をゆく!


 目指すは、西日本支部の緊急避難シェルターである。


 あそこには、一兆円の金と150人分の10年の食料の蓄えが常備されている。


おかしい…


いかに夜とはいえ…


なんだ…この嫌な予感は!


道に廃業したコンビニがあったので、そこに車を置いて、車の中にあった食べ物を回収して建物に隠れる!


 元コンビニ跡の屋根の巨大室外機の中に隠れた!


 そうすると、クソ!警察がやってきた!


 なんだ?なにかナビかスマホでも、あの車から取り忘れたか?


 パトが6台…多いな…


 クソ!お!タクシー!よし!


 人型の呪符を使い、オレに似ているような奴をいきなり、走っているタクシーの後部座席に出現させる!


 タクシードライバーは、びっくりしているな。


 お! 非常ボタンを押したか!


 警察も気がついた!


 よし、おい幻術よ!道が続く限り逃げろ!


 そう指令したが…


 おや?ドライバーが攻撃してきたぞ!


 スカッ!


 そりゃそうだ!幻術なのだから実体がない!


 あれ拝み出したぞ!


 おい前を見ろ!


ドカーーン!


 車が…大きな建物にぶつかった!


 警察達が、全員そちらに行く!


 私は隠形の術をかけて、走り出した!


 そして、ある倉庫が見えて来た!


 あれは…うちの傘下の企業のトラックだな!


 積み込み先が、シェルター近くだな!


 トラックの積荷に紛れ込む!


 

 疲れた…車から持ってきたお菓子と、ケロリーメイトを食べる。


 そして、寝てしまった。





 あれ?

 

 ここは…


 意識のまどろみから、目を開けた世界は知らない白い天井だった…


 白い天井だ…


 トラックではない…


 ここは?


 ベッドの上だ…


 周りを白いカーテンが引かれていた。


 それがいきなり開かれる!


 「バッドモーニング!」


 刑事らしき者達と巡査らしき者たちが、拳銃をコ・チ・ラに向けて、現れた!



 この!無礼者め!


 全員に金縛りをかけようとしたが…


 ペタ!


 オデコに何かを貼られ、身体か動かなくなった。


 何だと!私の動きを封じるだと!


 そんなことを出来る存在など、管理者様しかできんはずだ!


 お!お前は!


 用賀 スミレ! 


 クソ!喰らえ!呪詛崩し!呪詛が……が…


 「ガーーーーーーー!」


 叫びしか出なかった。


 念力も、霊力も、魔力も使えない!


 何だと!


 そんな…


 日本一で、あるはずの私が…完封されたのか!


 

 なんだ!あのオーラは……


 身体が震える…


 用賀 スミレ

「へー。これが見えるんだ! よくも、用お兄ちゃん以外と結婚させようとか、奴隷にしようとか、画策してくれたわね! 


 うん!罰として、


言葉以外のスキルは全て封印!」



 そして…


 私は…


 ただの…


 ただの…


 人に…


なってしまった…



 




ケース外伝1



俺は、トラック運転手…


今日仕事の積み込みをして、出発した。


寝ていない…


オレの会社…ブラックだろ…


ブラックだよな…


眠い!この眠気覚ましのガムが全く効いている感覚が無い!



あっれ〜?


パトカーに追いかけられている幻覚が見えて来たぞ〜?



うわ〜


どこかの刑事物のドラマみたいだ!


あ〜今度休みを無理矢理取って、通販Jukaiでブルーレイでも、買ってポテチ食べながら見るか〜!


そしたら、今度は対抗方向から(運転手の真正面から)ヘリがやってきたよ!


そして、女子高生らしき女のコが落ちてきた?


そして、フロントガラスに長方形の札を貼った?


変な幻覚だな…


そして、そこから記憶がない…



起きたら、警察病院だった…



そして…検査を受けて…


今…取調室だ…


「すいません!」


激務で、ボンヤリしていて…刑事ドラマのパトカーに追いかけられる犯人の役の幻覚とか、ヘリからハリウッド映画みたいに飛び降りる女子高生の幻覚を見たときに、ブレーキ踏むか、サイドブレーキを引くとか、するべきだったのに…


保険だけは、入れるだけ入ってます!


証言もします!


言えるだけ、思いついた事を言った。


俺は、トラックで大きな事故を起こしたと思っていた。



だが、取り調べの刑事さんの質問は…


???


落ち合う予定?


積み込みの荷持?


なんだそりゃ?



聞いた通り、話した…


ウソ発見器も使ったが…


白判定だったらしい。


刑事さんに聞いた。


事故をしていなかったらしい。


ヘリからの女子高生の事は、忘れる事にする!




そして、裏事情を聞いた。


俺の会社の裏オーナーが、逃げていたところ、俺のトラックの積荷に紛れ込んだらしい!


なるほどね…


そして、うちの会社のブラックを訴えた!


そして、社長が言っていた事をふと思い出したので、言ってみた。


 何でも、親会社が巨大核シェルターを持っていて、そこに定期的に社長が食料を定期交換するということ。


 その役は選ばれた者達しか許されず、俺は生きる事を許された、選ばれし崇高な人間何だとか、言っていた事を。


 そのシェルターが、運び先の家の会社の近くに有るとか?


 その話を、刑事さんは聞いてくれた。


 腹がなった…


 二人で食事した…


 おそらく、会社は消えるだろう…

 

 そう刑事さんは言う…。


 だけど、○○(都内)に新しい倉庫が出来るから募集が出るはずだから。と、情報をくれた。



 


 その後、俺は会社に行ったが、誰もいなかった。


 そして辞表を置いて、

 新しい会社に就職できた。


 その後…ある日…


 新聞に載っていた…


 大陥没穴が発生して元会社を含め、あたり一面が、穴の底に落ちたと…



ケース外伝2


 タクシードライバーをやっていたんだよ…


 つい最近まで…


 だけどね…


 オレ…見ちゃた…


 いきなり…タクシー会社に帰る途中に、いきなり後部座席に出たんだよ!


 娘婿(むすめむこ)そっくりな奴が…


 おかしい!こいつには一億円の生命保険をかけて、事故に見せかけて…


 出た?


 出るわけない!うちの嫁の里は、隠れ里とか言われていて、とんでもない権力を持ち、容疑ももみ消したはずだ!


 そして怨霊封じをして、地獄に直接送ったはずだが…出やがった!


 殴ってやる!


 スカッ!


 本物の幽霊かよ…


 クソ!里の人間は呪力?霊力?とかで殴っていたのだが…クソ!俺にはそんな力がないか…


 クソ!なんとか乗り切って、怨霊は逮捕!


 しかし…


 車が、建物にぶつかった…


 そして…


 俺は救急車に運ばれた…


 

 その後だよ!

 病院で寝ていたら…保険が降りない?


 警察が来て、事情聴取?


 おい!俺は被害者だぞ!


 そして、妻もキレてくれた!


 ドライバーの妻

「オイ!里に知らせて、貴様らを更迭させるぞ!」


そう言ったとたん…


 俺達は、牢屋に入れられた。


 

取り調べ室で、言われたよ…


「殴った? その隠れ里の宗主を?へー」


え?


そうなの?


ハァ!


詰んだ?


クソ!


何だと!宗主が警察に追われていた?


クソーー!


ついでに、保険金殺○がバレた!


クソ!悪夢だ!

 

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