第482話 悪夢とは?2

ケース2


 オレは…大物国会議員様だ…


だが、最近…身体の調子が悪い…


そうそう…市議会議員時代からの付き合いのある後援会が、ある日から連絡がつかなくなったのだ!


調べると、古巣の市そのものが停止していた!


無事だったのは、期間派遣職員契約をしたはずなのに、実は日雇い派遣に勝手に変えられていた派遣社員1人だった。


それだけではない。


あのあとから…ジャ…ゲフンゲフン


うん…利用してきたところが軒並み、ダメになっていったな…


どうしよう…


そして、今日の国会の証人喚問で総理を、俺様の凄い頭脳から導き出した答弁で、全ての責任を大戸になすりつけて、俺が次の総理に!


なんて思っていた!


俺の悪事を知っている事務次官達が行方不明なのは、調べ済み!


大戸よ〜!俺にその椅子を譲れや!


なんて思って、テレビ中継している証人喚問に出ていたが…


いきなり、事務次官達が椅子の少し上から突然現れた?????


ハァ?あいつら…


オイ!聞いてもいない他のヤツラの悪事を、いきなり喋りだした?


もうダメだ…全部喋られた…


あいつら…許せねぇ…


いや…まてよ…俺…逃げないと!


そうだ!あの隠れ里に逃げよう!






それから10日後…


東京湾で浮いている、某国会議員が発見された!


湾岸署の刑事に偶然発見され、なんと一命をとりとめたらしい。


それから、議員は素直にすべて自供したとか…




刑事

「夢で銭形先輩が出てきて、それで海を調べに行ったのです。」


いきなり湾岸署内で、イビキをかいて眠りだした刑事を起こそうとしたが、起きない!


なので救急車を呼ぼうとなった時に、いきなり起きて海を探し出した刑事は、そういった。


それを聞いた警視総監は…


冷や汗をかきながら、

「よくやった! あと、人間ドックとかも、もう少し充実させようか!」


なんて言っていたらしい。




そして、用は…


ねじ回しを片手に、とある機械を分解していた。


「何が、淫乱誘発機だ!人をオモチャみたいにもて遊びやがって!」


どうも不完全な地獄を、キレイに掃除して進んだ先は機械ばかりの部屋?みたいな所だったらしい。



ヨッピーは、先程から情報端末を使って、この場所がどこなのかを調べているみたいだ。


プチ!


ペチ!


配線を切断していく…


ドゥーーーーーン!


コンデンサーの電圧が急速に降下した音が、部屋に鳴り響く!


そして!用は装置の中央にある、淫乱光線発射台を分解した。


「このこの光線放出端子は、使えるな!


ライトセーバーが作れるぞ!」


AI

「作るのですか! まぁ…この要塞ノ技術水準だと有っても不思議ではないですけど!」


用?

「お!懐かしいな!これ!昔よく作った演算機じゃねーか!小学校一年生で使う(初めての演算PCシリーズ)組み立てキットだな!」


AI

「へ?あの用様?これ…この機械類…小学校の工作シリーズなのですか?」


用?

「あぁ、そうだよ!村から通っていたけど、俺は最終課程まで卒業したんだぞ!制度的には、一応、俺のいた国は全ての学校課程は義務教育の、もちろん学費は無償だったな。


今の時代の大学分の授業課程と、午後に研究課程とかあって、かなりキツイ時間配分で統合されていたんだ。」


ヨッピー

「AIさん!恐竜達も勉強していたんだよ!今の時代だと、ラノベのネタにならないほど、考えられないことだけど。」



AI

「あの~その〜、用様!ヨッピーさん!ここがどうも巨大要塞みたいなのですが…お二人からしたら…小学校レベル(旧地球時代基準)の技術水準でしか作られていないようです。」


用?

「だろうな…プログラムを見たが…署名が、聞いたことがあるバカ王太子様の名前だ!


そしてこの要塞の、元々の機械の9割は無い。

恐らくそれを補完するために組み上げたシステムだろうが、酷いな…無茶苦茶だな…姿勢制御システムだけ本来の物だから地上に墜落しないだけで、それもそろそろ限界が来てるぞ!」


ヨッピー

「全くメンテナンスしてないね!

主!この要塞のボスの居場所がわかったよ!


それとこの要塞…地球魔導怪獣大戦で使われたムーンシリーズの宇宙要塞だ!」


用?

「AIさん!天界に至急メール送って!この要塞は、保って2ヶ月!下手したら、すぐにでも落ちる! このメインコンピューターの診断システムだとメインシャフトが折れていて、サブシャフトも限界だ!


それと、地球でマルダスの管理者が見つかった? こちら主導でやるはずがトーラを使って横槍が入ったか…」


AI

「メールが来ました! えーと(゜゜)トーラさんは…用2が預かった? あと…銭形オジさんを休ませて、天界公認トレーナー達と合同で鍛える予定。計画は予定どうり進める。


 というメール一つ。


 今来たメールは、天界からです!


 予定通り続行してOK!

そのボロ要塞も、吹き飛ばしてOK!


以上です。


どうします?」



ヨッピー

「そんな感じのメールなんだ!」


用?

「まぁ…ざっくばらんに書いているときは、修羅場があった時だな…


こちらも、要塞ボスさんが動いたようだな!


出来た!ライト麻酔セーバーと、レーザー麻酔銃!殺すわけにはいかないからな。」


ヨッピーが、人化する!


ヨッピー

「すごいな!金属は溶けるけど、生体は焼けない!


 こういうのは、ホントに上手く作る!」


AI

「ですよね〜」



そこに、黒い装甲を着た銃を持つ兵士が30人やってきた!



ドドドドドドドドドド!


マシンガンが放たれる!


「鉛弾? なぜ(・・;?」


AI

「しかも、地球製です!

思いっきり容疑は真っ黒ですね!」



つづく…

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