第402話 用は、ダンジョンに入るが…2

  メルーダ鉱山跡ダンジョン


 このダンジョンは、巨大縦穴坑道の


状態をそのまま使用されており、


なぜか…瘴気や邪気がかなり薄い。



 そして…


ゴブリンのダンジョンだとは


聞いていたが…


全く現れなかった…



なので、


螺旋階段をゆっくりと降りて行く、



「変だな…大邪神分身しか


エンカウントしないなんて…」



メイド・トロイ

「階層設定すらありませんね。」


AI

「ダンジョンの初期空間があるだけで、


トラップすらありませんね。」



空間が歪んでいるのも、最小限度…


明かりすらない…


「まさか…!


ここのダンジョンマスター?


元宰相のヤツ、この縦穴に突き落とす


つもりでこんな簡素な設定にしたのか?」



メイド・トロイ

「それならトラップくらい、


あると思いますが…」


AI

「空間の澱みがありました!


最奥の底ですね。」



「それだけ?あと… いたな!


こっちに来る!」


AI

「邪気パターン黒01型! 大邪神分身です!」


 すでに、大邪神分身Bは解析に


かけられており、大邪神レーダーの


開発に取り組まれていた。



大邪神分身C

「なんだね君たちは?」


「出前でーーす!


大邪神分身Bさんから、


ご注文がありました〜。


大邪神分身Bさんでよろしいですか?」



大邪神分身C

「ハァ?


あいつ何を出前取っているんだよ。


って、テメエ!騙されると…


(ブスッ!)


フ…かかったな!


もう遅い!」


 大邪神分身Cは、どうもワザと


横腹を刺されたみたいだが…


 分身Cの身体が、うねうねと


波立って横腹を刺した存在事取り込んだ!



大邪神分身C

「フン!なかなか硬いですね。


うん?あれ?なぜお前達がいる?


ハァ????。」




「発破ーーーーーー!」


 いつの間にか用意されていた、


T型のパイプを突き刺した箱があり、


用が、そのT型パイプを箱に押し込む!




ドッカーーーン!





 右半分が吹っ飛んだ大邪神分身C…


声すら、首の半分が無くなった為に


出てこない。


 左の顔型歪んだ途端、


残った身体から黒い邪気が放出される!



 だが…


大邪神分身Cの左半分の身体が、


用に殴られ、


ダンジョンの壁に叩きつけられる。


用が、飛び蹴りを腹に食らわせる!


くの字に折れ曲がる大邪神分身C!


そこに、すかさずメイド・トロイが、


大金槌で頭を叩く!


さらに折れ曲がる大邪神分身C!


そこへ、用が縄?で2つにおり畳んだ、


大邪神分身の身体を、簀巻きにする!



大邪神分身Cの目が赤から金色になる!



大量の邪気がさらに放出された!



ボキボキボキボキボキボキボキ!


大邪神分身Cの身体が再生する!


大邪神分身C

「クソが!舐めやがって!


こんなものでオレが…」


しかし、気がつく!


縄だと想っていたが、実は鋼線であって…


再生した体の中にある


四角いものに繋がっているのを…



そして、また用がT型スイッチを押す!


「発破ーーーーーー!」



ドカーーーン!



今度は首から下が吹っ飛んだ!



大邪神分身C

「ガーーーーー!


おーーのーれーー!」



しかし、まだ諦めない!



また邪気を放出しますが…


ダン!


メリッ!



突然大邪神分身Cの頭が、壁にめり込む!


メイド・トロイに大金槌で叩かれたのだ!



そこに用が、


大邪神分身Bにやったように、


クリア・ダークの注射タイプを


打ち込んだ!


大邪神分身C

「ギョピェーーーーーーー!」


すぐに沈黙する…。


メイド・トロイ

「封印結界起動!」


大邪神分身Cも、捕まった。

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