第401話 クラス優遇組のダンジョン日記3

 マルダス式新幹線に追い抜かれ、


クラスメイトの怨霊?は出るわ、


なぜか…同じ中継の村が2つあるわ…


ダンジョン行き輸送団は、


ヘトヘトになっていた。



杉谷

「なんなんだよ〜


モンスターが出てくるけど…


ゴブリンばっかりじゃん。」



担任・帆山

「ハァハァ… 流石に疲れるぞ。


等間隔で出てきてないか?


あまりにも規則正しすぎるだろ!」



兵士A

「確かにこれはおかしい。


クソ!また出たな!」



杉谷

「うわ!やべーぞ! またスキルが


勝手に起動した!


うゎー!ファイヤーボール!


痛ーーーーーー!クソ!


ダメだ!スキルすら勝手に


起動する!


痛い!痛い!なんだよ!


オイ!スキルのアナウンスで


多すぎる敵に囲まれたので、


自動戦闘モードに入るって!


やべーぞ!」



兵士B

「なんだって! 囲まれた?」


輸送団兵士長

「円陣を組むぞ!」


担任・帆山

「来たか! 喰らえスキル乱打鞭!」


帆山は、ムチのスキルが


芽生えたみたいだ。


それも自力派生スキルなので、


魂の痛みが無いが、やはり疲労は貯まる。


ゴブリンの頭を叩いて、


脳震盪を起こした所に首めがけて打つ!


当たればゴブリンを倒せる!


外れても、5回位は当てれば倒せる!



最近、帆山は親戚のマサキの


農業改革などの功績を聞いて、


戦闘だけは、真面目に励んでいた。



それに、このムチ…


呪われているのか…


血を吸うみたいに、汚れない…


そして、自己修復するのか、


潰れない…



そして、快感を感じる為に、


全く手から離れない。


そう!


ゾロゾロとやってくるゴブリン達に、


帆山は快感を与えているのだ!



そして帆山も快感を感じている。



担任・帆山

「あ~ダメだ〜。やめられね〜。」



それを聞く輸送団兵士達は、


聞いてなかったことに、


している。



ゴブリン達を、休まずに倒しているので


とりあえず、何も言わないことにした。


それに対して杉谷は…



杉谷

「嫌だ〜!クソ!手が止まらね〜


痛い!クソ!ゴブリンめ〜


あ~剣がボロボロになっていく〜


頼む〜換えの剣を渡してくれ〜」



哀れである…


歴代の勇者達も…


決して進んで戦闘に参加しなかった…


と言う記録が多い。



「痛い!」「身体が勝手に動く!」


「呪いをかけたな!」


「早く、地球に返せ!」


よくこういう言動が多かったらしいが…


勇者スキルがよくわかってきた。



決して、いいスキルでは無い。


だから、前勇者は異世界召喚を禁止


にしたのか…



そりゃ〜マルダス世界民を恨むわな。


決していい感情を持たないだろう。



国王も元宰相も、


そこが全くわかってなかった。



そして、輸送団の兵士達は後に、


このことを広めることになる。




ところで、エージェント則子は…



 腫れぼったい「まぶた」…


 菓子パンみたいにふっくらとした


大きく盛り上がった「ほっぺた」…


 まっ平らな「胸」


 膨らんだ「お腹」


 パンパンに腫れた「脚」



 つい1ヶ月前は、モデル体型を!


 女優顔を!


 Dカップの胸を!


 そしてスレンダーな脚を!



 自慢していた女が、全く…


 そう…别人化していた…


 髪も所々禿げている…



 男だ!と云われても…


 わからない位変わってしまった。



 エージェント則子(旧田丸 則子)は、


高校入学時に、学校の女子高生全てに、


邪邪堕教の呪いをかけて、


胸はナーフする!


体型も入れ替える!

など自分の母親の分まで、


人の身体と、取り替えていたのだが…



先日のクラス女子高生組の


幽体離脱状態の復讐時に、


メイド・トロイアルに、こっそりと


解呪もついでにされてしまい、


元の身体に戻ったついでに、


呪いの反動で、女性ホルモンが


ゼロ状態になってしまったのである!



エージェント則子(旧田丸 則子)

「クソーーーーーー!


私の身体がーーーーーー!


クソ!クソ!クソーーーーーー!」



 剣で、ゴブリンを斬ってはいる。


だが…どうしても…どうしても…


杉谷含め、その場にいた者たちには…


黒髪のゴブリンが、ゴブリンを


斬っているとしか見えなかった。




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その頃…警視庁の捜査会議では…


「あの女、何か違法薬物を使った


可能性があります!


変わりすぎですよ!


DNAも指紋も一致しています!


確かに同一人物です!」



「君!これは、なにかの映画の撮影に


使われる変装グッズで変えたのでは


無いというのだね!」



「私も、医師免許を持っていますが、


ここまでたった一日で変わるとは…


拘置所ベッドの横で見てましたが…


初めてです。


ビデオカメラ映像でも、わかりますが、


まず骨格が音を立てて


変形して言っています。」



「ハリウッド映画よりもこえ〜よ!」



「まさか…遺伝子改造なのか?」


「そんな…オイ!そういえば、


邪邪堕教の関連会社が買収した、


製薬会社とかバイオケミカル会社が


あったよな!


捜査しろ!」



警視総監A

「遺伝子操作か…えらいことになったな


銭形の有給休暇が終わるまでに、


調べるだけ調べろ!


向こうも、かなり忙しいみたいだ。


だが…向こうの問題が片付ければ、


こちらも、かなり楽になる!


科捜研も全面的に協力してくれ!


まさか…映画みたいな事に


ならないといいのだが…


後、例の呪いが返ってきたとか、


噂になっている地方自治体の事で、


協力してくれなんて知事が言ってきたし…


難問が、多過ぎる!」


今日も、胃薬を飲む警視庁の方々であった。



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一方で、メルーダ鉱山跡ダンジョン


前の街では…


ベルガー

「なるほど…つまり杉谷って言う


奴が来るのか…。」



タール将軍

「ヨー・ヨーガ殿の同級生達


らしいのですが、


ヨーガ殿の書き置きでは、


ダンジョンに放り込んでくれと、


書いてますね。」



兵士A

「輸送団が、ゴブリン達に囲まれて


いる模様です!


あと謎の怪人が、目撃されています!


ヨーガ殿が提供してくれた写し絵の、


大邪神の人間の頃の容貌そっくりです!」



タール将軍

「来たか!大邪神の分身め!


それでは、作戦に入りますか。」


ベルガー

「はい、ご武運を!」

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