第475話 悪夢からの目覚め 準備編2

 用は、眷属って言うか子分と言うか、まぁ相棒に近い、かつて知ったる者と、旧外道諸国連合の作った、不完全地獄を目指していた!


 そこには、用が予想した通り悪意のダム湖となっており、溢れたものが邪気と変質して、地球やマルダスに注がれるなんて、生易しいものでなく、不法投棄されていた。


 しかし、地球に注ぎ過ぎて一回失敗した時に自分達の世界に逆流する事を恐れた外道民(邪辣人)は、マルダス世界に干渉・細工・陰謀を張り巡らし、大教皇にもともと自分達の邪気を注入していたのを、さらに改造させて邪気を大量に注入したのだろうと、大邪神の分身の解析で判明した。


 捕獲した大邪神の分身達の邪気をクリアで全て浄化しており、分身伝いにクリアを大量に流し込んだから、ひょっとしたらそろそろ、大邪神が正気に戻るかもしれないと予想していた。


 さてと、怪獣兵器なんてものに、転生させられていた元恐竜族の長は、今、天界の許可も得て某土管工のゲームに出てくる○っシーそっくりな姿に変身している。あとは名前だが…


元恐竜族の長(前世の名はヨヒーらしい)

「昔ヨーさんの乗っていた馬ゾウに、嫉妬したことがあったな~」


用?

「あいつは、今はヘル・ホースって名乗っていて、一回人間になってから地獄で修行して地獄管理者の(仮)免許証をかなり前に取ったんだ!」


元管理者の長(前世の名はヨヒーらしい)

「そうだったのか。ヨーさんの乗竜として、そうだなヨッピーとかがいい!」

(どうも隠れ里ではヒマだったため、幽体離脱して子供達が遊んでいるゲーム機内部に潜入して、CPUプレーヤーとか、敵キャラとして特に土管工兄弟のゲームシリーズで遊んでいたらしい。ちなみにジュラシックなやつは撃たれるからイヤらしい。)


そんな事を、話しながら突き進む用達。


そして…やってきた!

外道諸国連合の作った、未完成と言うにはあまりにもひどく!そして幼く拙い未完成地獄と言う名の邪気と悪気の廃棄場である。


用?

「あった!あれがサイザーを大邪神かつ狂った大教皇に仕立て上げた、クリスタルコアか!」


そして、いくつかのよく似たコアにも、邪気が注がれていた。


用?

「さてと、じゃあヨッピー!ここの掃除を、するか!」


ヨッピー

「はい!」



真っ黒な空間に、少しづつ輝きが!





その頃…

地球の南極大陸では?


マイネ2に、繋がれた異次元のパイプラインが停止した。


パイプには、邪気と書かれている。


そして、再稼働を始める。


そのパイプからは、きれいな透明な水?が流れ始めた。



そして、隠れ里の黒い池と呼ばれる、呪詛専用の池!別名、殺人池が何か化学反応したみたいに大爆発を起こす!


チュッドーーーーーーン!


それと同時に全国的に、この里の関係者達が意識不明の重体で倒れ伏す。


病院関係者は、最近の意味不明・原因不明・そして、解析不明の重体患者の急増に頭を抱える。


そして、この里の関係者達がかなり在籍する健康保険組合がついに…崩壊した。


厚生労働省…

厚生労働省事務次官が、総理と、大臣に呼ばれた。


どうもこの問題に対して、調査するように指令を受ける。


確かに、無視は無理な惨状だ。




マルダス世界では…


バボン国王

「ハァ…オヤジのバカやった後始末をどうするか…困ったな…。他の共謀した貴族は胸張っているのも困ったことだ。処罰するか!」


しかし、共謀した貴族たちも犬歯がいきなり伸びたり!爪がいきなり20センチも伸びたりして、流石にこれはマズいと思いだした。


そこに、貴族籍の大量廃爵が発表される。


今回は、派閥の反発は無かった。

なんせ、吸血鬼みたいな当主を見て、優秀な…いや…普通の感性を持つものなら、危機感を持って当たり前なほど恐ろしい変貌を遂げた者たちが続出したからである。




そして、その情報は大邪神サイドにも伝えられたが…


大邪神

「あ〜やっちまったなぁ~! いいか!パイン街に手を出すな!」


と、厳命されたので残留貴族達は沈黙した。


猛威を振るう疫病に対して、かなり適切な対応をした為に、国民の不安は鎮まってはいた。


杉谷

「うーん!下水道の設備を強化するとしても、処理がスライム任せだからな…


なんとか、もう一本下水道を作って処理能力を増やすしかないな。」


アレ?スギヤサン イツモノ ナンパブユウデンハ?


オババ

「うーん…オカシイ…昨日から…オカシイ…あれ?刺激的な事をしたいという衝動が無くなった…ワシ…病気かな?」


大オババ

「ワシも…あれ?カップルを別れさせると楽しいっていう衝動が、昨日から無くなった…


まっまさか!ワシも大病に!」


帆山

「あれ? 女性を襲いたいっていう衝動が…確かに昨日からないな…オレも?」


エージェント則子(旧田丸 則子)

「なんか…人の苦しむ顔が好物だっのに、何も刺激が感じられなくなった。可愛そう!助けないとっていう感覚が出てきた…これは、病気なの?」



大邪神(サイザー)

「いや…それが普通の神経だと思うが…

やっと、普通に思考出来るようになってきたぞ!…まさかな…。」




変化が、訪れる。


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