第291話 埋められた都市…1

用は掘って掘って掘りまくる!


用は、浄化して土に戻して掘る!


AIが、用が作った空間圧縮収納掃除機に、


砂を吸い込んでいく。



そんな作業を続けていたら、疲労が溜まる!


食事とかはいらないけど、肉体的疲労と


精神的疲労が溜まっていく。



そんな中…


「出来た!いくぞ新生活魔法!


疲労物質分離! 」


体中の毛穴から、モヤモヤっとしたものが出てきて玉になる。



AI

「その玉に名前とかあるのですか?」


「いや、ないけど?どうしたの?」


AI

「いや〜あの❨?❩の灰色珠を連想する色なので…あっ!いいこと思いついた!


 用様?その珠圧縮して大きくなりますか?」


「? まぁこのまま作業続けると、大きくなるけど、肥料程度には転用できると思うよ?」



そんな事を言いながら、さらに24時間後…



頑張った用…


疲労珠(仮)は圧縮に圧縮を重ね、


硬度は9位?ダイヤモンドよりは柔らかいだろう程度に圧縮されている。



大きさは、❨?❩投げつけてきた珠と同じ大きさになった!


色? ここまで圧縮すると黒さとかは、そっくりになった!



「な〜となく、わかってきたような〜」


AI

「ウシシシッ!わかりましたか?


今、天界に申請してますよ〜」



「出てきたな…」


AI

「埋没都市ですか…」


「さてと…チェンジします。」



用?

「フ〜 では、まずここから入るか。」


AI

「ここは?」


用?

「一応、俺の家らしいと、言っていた。」


AI

「……」


ギイ!


扉が音を立てて開く。


そこには、広間があり大きな絵画が描いてあった…


AI

「これは! え? これが完成形!」


用?

「見たことあるのか?」


AI

「バボン王国の王家秘奥神殿内に、


ありました。王印の安置場所でもあります。


だけど、中央には何も


描かれていませんでした。」



用?

「今世のオレが王城に行かなくて正解だな。」


AI

「いや、もうトロイちゃん達の存在で、


バレてますから…」



用?

「恐らく、変な演出があって責任だけ押し付けるつもりだろ? あの詐欺師共の城生活見ても明らかだ! どこが、質素な1LDKの家に住むだ!どう見ても石造りの豪華な城だったよな!」



AI

「はい、贅沢すぎる城でした!」


中は、立てた当時と変わってないみたいだ。


そして、中央に日記があった。


用?

「なになに…ふーんオレが他の地獄の処理していたのを、知っていたのか。


 ふんふん。日付は…あれ?これは…」


AI

「大俵さん達が、拉致された日のちょうど一週間前ですね。」


用?

「だな! この日までは、通常通りの地獄だったんだ…」


AI

「炎獄火炎大帝さんて、字がきれいですね!」


用?

「うん…地球時代、あの教皇達の教育制限政策なんてなかったら、もっと早く学べたのにな! あの詐欺師どものせいで! ろくな事がない!」


AI

「あの〜?まさか…」


用?

「ああ、あいつもマルダス世界の副管理者にならないかって要請が来たけど断っていたな。


 俺がいたコミュニティの同僚だったんだ。」



AI

「まさか? 重罪人とかも!」


用?

「そういうことか! なるほどね…


自分でも、無茶な事を要求した意識はあったけど、よく通ったな〜なんて思ったけど…


 そういうことか!」



□□□□□□□□□□

天界


〘…………〙


『はい…どう説得すれば…』


〘…………〙


『あの〜、こちらから補助員出すというのは〜』


〘…………!〙


『え!マイネに対して派遣されたのですか!


では! やってみます!』


〘頼んだぞ!〙



□□□□□□□□□□□□□□



用?

「なるほどね。そして砂…今の地球の場所ではサハラ砂漠ね。AIさん? サハラ砂漠のこの地域と、この砂の組織を比べてみてくれ。」



AI

「はい。…………え!ほとんど同じですね…


どうして…」



用?

「ハァ… と言うことはヤツも一枚噛んでるということか〜… 」


AI

「天界に、メール送ります?」


用?

「う〜ん、そうだな〜 恐らく炎獄火炎殿を襲った奴の一人は目星がついたが…


 えーと、どういうことか言うとだな、サハラ砂漠のこの地域、エジプトの南西に大きな国家があったんだ… 今あったら古代文明都市なんだろうけど、こなごなに吹っ飛んだからな…


 炎獄火炎大帝も、そこの出身だった。


 そして不幸にも、姉がひどくてな…


 うん…あの教皇達…オババ達か…あれなんか真面目に見えてしまうほど、ひどかったんだ!


 得手勝手でな…天使みたいになるなんて、言っているだけの悪魔すら逃げ出す悪どさを持ったろくでなしだった。


 身体を自ら改造して…どう見ても悪魔的なことしかしてないからいくら羽やつばさを背中につけても天使に見えないのだよ。


 ぶち切れて、羽一対でも十分悪魔なのに、5対も付けるから…


 大悪夢の頭領みたいになっちまった…」



そんな事を、AIと話しながら用?は、


発掘した炎獄火炎殿の所に行く。


そして、扉を開けると中の大広間には、


中央に椅子があり。そこに背中にいくつも翼がある少女が座っていた。



用?

「やはりな。こいつの名は、


ゲス・ゲドウ・ドゲス


ご自分で付けたファタスティックネームは、


「♠♣♠♢♤♧♡」だったな


二つ名は、「ゲスの権化」だったな。」



それを聞いた少女は、


「カッ!」と、目を見開いた!

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