第290話 炎獄火炎殿はどこだ?

用は、炎獄火炎殿を目指して進んでいた。


そこに何か大きなヒントがあると! 


そして、この地獄に来てすぐに見た浮遊大陸である。



もう一つは前世の用の記憶での、


マルダス世界の地図と、実際の大陸では違いすぎることである?


形は似てる!


だが、規模があまりにも小さい。


そして、封印?がしてある?


大邪神?


 旧地球にはそんなヤツいなかったような、むしろ教皇や凶皇の方が、邪神に近いものだったのだが?


 だが、あの二人に詐欺師達は聖カルッティ王国なんて堂々とやっていた!



では?大邪神とは?


 ❨?❩名前らしきものも出てきたが、恐らく

違うんだよ!


 あの発音を、旧地球文明の共通語に当てはめると、「太郎さん」である。


 さん付けは、違和感がかなりある。


 そんな事を、AIさんと話しながら進んでいくが、なんにもない平原が広がっているだけの所に出た。



 ふと用が地面を見ると、何かとんがったものが地面から少し出ていた。


 はて?見覚えがあるようなないような?


 しかし、おかしい!


 うん…?この土どこかで?


 触ってみた…


 感触は…素人にはわからない(笑)


 だがここまでの地獄の土とは明らかに違う!


 試しにクリアをかけるが…


 パン!



 あれ?


 反応が、あった?



「AIさん?この土と同じか、よく似た組成の土って、マルダスにある?」


AI

「用様が、白い邪気を取ってくれたので、すぐにわかりました。パイン街の北にある盆地の所にある砂漠、あとジャングラーの一部と、かつて聖ボロボーン王国にあった砂漠の砂です。」



「あった?」


AI

「はい、私が乗っ取られてから少し後で無くなったことになってます。


今は、黒の棺の中身の黒いもので国土が覆われてますが、とんでもなく広い窪地になってますね。」



「怪しいな?


砂か~、浄化したら砂に戻る…


掃除機で吸い込むにしても、モーターが砂で


ダメになんだろうな…


その前にモーターすらないけど…


AIさん? マジックリングの容量って、


どれくらい?」



AI

「この空間の砂位なら大丈夫ですが、


この際、結界しか使ってない空間魔法の、


空間圧縮と収納魔法を訓練してみては?」




「そうだな、わかった。やってみる!」


用の特訓がはじまった!


まずクリア・ダークで、汚染された土を


洗浄と浄化する。



 そして、それをスコップで、作りたての別の空間に移す。


 まだスキルレベルとか、魔法熟練レベルが足りないので、簡単な収納が出来ないのだ。


  

「ヒィー… ハァハァ。疲れるな…


よいしょ!よいしょ!


ふう… やっとこのオブジェクトが


見えてきたな…なにかの剣ではないな…


飾り?いや違うな…


なんだろうな?これ?


どこかで見たような?」



そんな事を、ずっとやっていた…



12時間後…



地獄では、用は…お腹が減らない…


瘴気とかを、変換する能力がすごく効率よくなってきている、のもあるが、


ここまでの連戦でレベルが


あがっているのもある。



AI

「えーと…


瘴気変換率測定しましたら、99.999%です!」



「それって…」


AI

「スキルレベルが、


カンウターストップどころか


カンウターデストロイになってますね。」



「腹が減らないって、調子狂うな…


まぁ今は仕方ない。


そういえば、ゴブリン・ジャイアントって


瘴気食っていたけど、


アイツの瘴気変換率って、


どれくらいだったのだろ?」



AI

「あれは、かなり高効率でしたね!


50%近くはあったかもしれません。


地上オンリーで瘴気を


エネルギー変換しているモンスターでは、


かなり高効率ですね。


まぁこの地獄では、最弱のものでも80%以上


ありますから、ここの基準では非効率ですが…




あの、用様?これって…」




屋根瓦が見えてきた!



なにかの建物が見えて来ましたね。


「これは…」


AI

「へ? まさか…都市がこの下に埋まっているということですか?」


「そういう事だな…


それも、そうだが…


今、思い出したけど浮遊大陸もあったな!」


AI

「ありましたね〜」


「掘るか!」


AI

「はい。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る