第289話 死闘マルナーゲ島(仮)その1

 聖カルッティ王国では、女王の演説に


大オババと大蜘蛛が登場して大混乱だったが、


大蜘蛛の恥も隠し事もない告白と弾叫で、


見事崩壊!


 そして聖カルッティ王国民達は、


戦わなければ、明日は我が身!


戦わなければ、大邪神の使徒と呼ばれる!


戦わなければ、人さらいの共犯とされる!


戦わなければ、この国からは脱出出来ない!


世界樹も、その巫女もいない!


巫女総長が、この国を出たとき笑ったのは、


この国の国民であった。


そして、世界樹は恐らく追いかけた…


世界樹の管理者はオババではなく、巫女総長達であった!



「まずい!、他の国の国民を笑ってきたツケが来たのでは? 苦難なんて嫌だ!」


 これが、この王国民の8割の動機ではあったのだが、もう動乱は始まってしまった!



 聖カルッティ王国の王城は、5重の壁がある。が一般兵士が入れるのは、第3壁まで。


 そこから内は、近衛師団かミノタウロスの部隊しかいないな。


 結界が、あるため許可なく侵入することは、

不可能である。


 (用達が侵入できたのは、トロイ達が結界を解除したため。魔法熟練度レベルが違いすぎるため、さも無かったの如く侵入できた。)


 兵士達も反乱軍に加わるが、やはり結界に足止めされる。



女王メルト・ラ・カルッティ

「ふぅー!ヒヤヒヤさせおって!こら大オババ!


お前に聞かねばならない事がある!


あの宝玉をどこにやった!


あの当時の客達はどこに行った!」



結界の向こうにでは、近衛師団長と大蜘蛛が、


なんとかして結界を突破しようとしているが、


出来ないようだ。




大オババ

「知らん!本当だ! 地球時代からの付き合いのあった管理者たちが、罰を受けたとか言って、ガリガリの体でやってきたのは、覚えている。


そして、回復水槽に入れたのだが、まったく回復しなかった。


そして、どんどん同じ状態の客が来たのじゃ。もう駄目かとなったとき、奴らが合体するなんて言い出してな!


その時に、あの珠をついでに合成したのじゃ!


そして、あいつらは、今から新しい担当の地獄に行くなんて言い出してな、送り出したわけじゃよ。」




女王メルト・ラ・カルッティ

「しっかりと、覚えているじゃないか!


なぜ、黙っていた!貴様とんでもない事を、したのだとまだ気づかないのか!


ん? なにをしているミノタウロス?


それは、通信珠! 


さっきの会話を聞いていたのか!


いや、全てライブ放送したのか!」




ミノタウロスは、黙ってどこかに行ってしまったので、何と言えばいいか女王はわからなかったようだ!


しかし、それは…天界にも放送されていた…




□□□□□□□□□□□


 封印が溶けた島マルナーゲ島(仮)


第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「アイシクル・ランス」


第2王女 プルト・ラ・カルッティ

「アイシクル・ボール」


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「アイシクル・バーン」


3王女達は、なんとかしてあふれる黒い邪気を


凍らせる!穴に蓋をする!穴ごと凍らせる!


などと、作戦を立ててやってはいるが!


上手く行かなかった!



オババは、何もせずに逃亡しようとしていたから丸太に簀巻きにして、そばに立てている。



オババ

「離せ〜! 嫌じゃ〜! わしは権力だけでいい!苦労や仕事はいらん! やるなら貴様らでやれや〜!」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「私達が、失敗したら見事その権力もなくなるから、心配いりませんことよ!オホホホ!」



第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「ホントですわね〜!まだ好き勝手できると、思いですのね!素晴らしき論理学ですこと!

オホホホ!」


第2王女 プルト・ラ・カルッティ

「まったくですわね〜!


それでこの大邪神の事を、聞かないと!


何か知ってますわね!


 そうでなければこんなクソオババが


封印の管理職なんて、任命されませんよね。


オホホホホ!」




オババ

「…………………」


オババが急に真顔になって黙ってしまった。




そして、黒き噴火口から、黒いワームがたくさん出てきた!


第3王女 メルード・ラ・カルッティが大斧を振り回して斬る!


第2王女 プルト・ラ・カルッティはメイスを振り回して撲殺する!


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティがガントレットに闘気を込めて殴殺する!




第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「アイシクル・ゲイザー!」


この辺りを凍らせる事に、したようだがどんどん湧く湧く!


死闘は、はじまったばかりである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る