第330話 切断と爆破のなれはて…

   衛兵室では、捜査担当の衛兵Gが、


どうしようか、悩んでいた。


机の上にの羊皮紙の上に、


ゾウさんがあった…



衛兵G

「これを使って探せって言われても…」


追跡魔法が得意の魔道士を呼ぶが…


15歳の女性であった…


見るなり、断られた…


冒険者ギルドから苦情がくる。



あまりにムカついたから!


「冒険者ギルドに入ったなら!


解体くらいにするだろ!


こんなの、ゴブリン解体でもよく見るだろ!


それでなくても、おたくの所の、


人気クエストの第5位は


ホフゴブリンの睾丸採取だろ!」



そう言ったら、受付嬢さん


「すいません、


マスターにも言っておきます。」


と言って帰っていった。




やれやれ…


困ったな〜


似顔絵が、無いのも困った。



冒険者ギルドに行くか…


ゾウさんを包んで、重い腰をあげる。


手土産は…うん!ヨーガ商店の


パイン大福にしよう!



フッカケ商会が、ヨーガ商店に


買収されてから王都の、物価が下がった。



いい傾向だ。



冒険者ギルドに入ると、


副ギルドマスターがいた。



オレこの女性苦手なんだよ…



仕方ない…



出直すか…



だが、呼び止められる。



とりあえず、依頼を言う…


事件の事を…言うにつれて…


アレ? この高飛車女が冷や汗かいてる?



副ギルドマスター

「ハハ…すいません。


まさか、パイン街絡みで…


マイネさんの


ゾウさんちょん切り事件ですね。



すぐに、あの逃げた冒険者の小娘には罰を…



あと追跡魔法使いを、すぐに用意します。」




やってきたのは王都の、


魔導ギルド副マスターであった。


打ち合わせする。


聞くと、前に各王都副ギルドマスター達の子供が、


組んだ冒険者パーティーが、


マイネさんと言う、ヨーガ商店の新人さんに、


絡んだらしい…





恐ろしい気配にギルドマスター達が、


冒険者ギルドの訓練場に着いた時には、



何度も死ぬ一歩手前でまでズタズタに


殴り、切られ、焼かれ、凍らされ、


そして、一瞬で全快に回復される。



また、ズタズタにして、全快…



これが、20回も行われた…



ギルドマスターたちですら…


近づくことすらできなかったらしい。




なるほど…


現場にいなくてよっかった〜!



そして、追跡が始まった…



着いたのは、陰間酒場…


あ~!


確かに!


ゾウさんないから…



いや、そうじゃなくて…



うん、いたよ!


かわいい新人の男の娘!


だが、問題があった…


記憶喪失だ…



店の主人いわく、


出血多量で危なかったらしい。



店の主人は、元近衛兵士…


うん、知り合い…


どうしよう。



とりあえず、連れて帰る。



宮殿に問い合わせる。


男の娘でしたって、そのまま言ったら…



ヨーガさん達がきたよ!



「野波… 記憶が無いのか…


うん、ゆっくりとしろ。


王様には、俺が言う。」


どうも、他の召喚された女性勇者達に、


自分がフロン皇女達からもらった物を、



杉谷達に隠れて全て渡していたらしい。


それどころか、自分の食べ物すら


渡していたという。



確かに、身体がガリガリだった…




栄養足りなくて、


記憶混乱になりかけていたらしい…



そこに、出血多量…



助命の嘆願があったみたいだ。



すぐに、パイン街に連れていかれた。


あの呪いの腕輪と首輪を一瞬で、


灰にしたよ!



すげー!



ヨーガさん、挨拶まわりしていた。


野波による、被害はあまりなかった。


なので、不問となった。



良かった。迷宮入りではなかった。


衛兵Gの報告書 より。



□□□□□□□□□□□□


用は、野波の宿などにまわって、


宿代などを払い、


他に何か破壊などの被害がなかったか、


調べた。



「ふ~! これで、一段落かな。」


冒険者ギルドに行く…


そこには、修羅場が…



血まみれの、冒険者がいた…


3人は息も絶え絶え…


どうも解毒ポーションと、


中級ポーションを使ったが、


効かないみたいだ。



「うん? 邪気?


ちょっとどいて。」


冒険者ギルドマスター ワシャ

「え?ヨーガ殿! 頼みます。


こいつら、


これでもA級パーティーなのですが…


森の様子を見に行ったら、


こんな状態で…」



「クリア・イービル!」


邪気用に開発した、クリアを使う。


剣士の男は袈裟がけに斬られていた。


魔術師の男は邪気で焼かれたみたいだ。


斥候の女は、邪気まみれになっていて、


溺れされられたみたいな症状だ。



邪気を浄化していく。


深い…かなり深い…


身体の骨の髄まで浄化するつもりで、


優しく、ゆっくりとかけていく。



見つけた!


剣士の男の胃の上に、邪気の塊があった!


全て、取り除く。


3人とも、胃の中に、邪気があった。


肺にはなかった事から、


吸ったのではなく、飲まされた…?



なるほど!


肉体乗っ取りか!


よく、聞くしかないな…


ギルドマスターと、そんな事を


話していると…



他の冒険者達が、教えてくれた。


郊外の森のスライムが、真っ黒になり、


無茶苦茶強くなって鉄の盾を凹ます突進!


C級クラスの冒険者でないと、


見えない素早さを持っていたらしいのだが、



その調査に、このA級パーティーが


でかけたらしいのだ…



今は昏睡状態なのだが、


ここに帰ってきたとき、


大邪神が、動き出した!復活する!


分身が、動く!


とか言っていたらしい。



ギルドマスターは、戦闘準備に入った。


用も、パイン街に連絡を入れる。


衛兵に連絡入れて、王城にも報告する。



用は、トロイとミイナ・ヴァーミリオンとで、


問題の、森に向かおうとすると…



黒い人影が、王都の大門を叩いていた!


ドシン!


ドシン!


昼間なのだが、大門が閉まっていた!


衛兵によると、あの冒険者パーティーが、


馬車で駆け込んだと、同時に


追いかけてきたのだが、


誰の目にも、見える黒い邪気…


そして、昔話に出てくるらしい、


挿絵の男そっくりだったので、


独断で、大門を閉めたらしい。




王都冒険者ギルド保有最高戦力と、


用のパーティーの合同討伐である…



ミイナ・ヴァーミリオンが言う…


あれは、旧地球から来て、


しばらくしたあとで、


大教皇が文明を1からやり直すという、


約束を破って、旧地球から持ってきた、


輸送船のコンピューターとかを、


勝手に使用して、


異界の力を取り込んだらしい。




始めは、改造予定者が女王だったが、


それどころではない、世界樹の怒りに、



オババと大オババに変更になったが…


オババ達の実力行使で、大教皇が改造された…



しかし…異界の邪気を取り込みすぎて、


各地のクローン体も邪神化して… 


大邪神になったらしい。




「うわ〜!  


あれが、邪神かよ〜


あれ? ブラッドドックに振り向いたぞ?」



あれ?襲いだしたぞ!



誰かが言う。


「ストーカーゴブリンと同じだ。


女だと見境なしに襲うぞ!


女を戦線から下げて、隠せ!


ニオイを探知するやつかもしれん!


門から離せ!」




迷惑なゴブリンもいるんだな?


なんて、的外れな感想だと自分で突っ込んで、


相手を、よく見る用…




うん?


どこかで見たような顔だな…


アーーーーーーー!


詐欺師そっくり!



声にでていたらしい…


メイド・トロイが、

「あの詐欺師の父親の


クローンでしょうから…似てますね。」



なんて言う。



ゾロゾロと黒いスライムや、


黒いトレントに、コボルトなどが


出てきた。


用は、悩んで…



なかった!


「クリア・ダーク×2」



ドッチューーーーーン!



メイド・トロイ

ミイナ・ヴァーミリオン

「「ホーリー・エクスプロージョン!」」


ピーーーー!


空高く展開された魔法陣から、


光線が発射される!


ドッバーーーーーーン!


黒い軍団は、浄化蒸発していく。


そして…素っ裸の60代位のおっさんが、


いた…




ミイナ・ヴァーミリオン

「クローン体ですね。劣化が始まってます。」


大邪神のクローン体

「クソ! 俺様の覇業を邪魔しやがって!


今から、目にものを…


ギャーーーーーー!。」



クローンは溶けていった…


用は溶けた後を見て消毒するように、


クリアを地面にかけた!


「ギャーーーーーー!」



やはり、かけて正解だったみたいだ。

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