第329話 優遇組の牢屋ライフ…2

  オレは衛兵A…


 頭が痛い…


クソ! なんだよこいつ…


杉谷?あれは、


いかにも犯罪が勇者であることの、


必要な行動だったとか言ってやがったから、


徹底的に、ムチで叩いてやった。



何が「歩いている女は、俺のもの」だ!


普通に犯罪だからな…



監獄島送りになったよ…



あ~清々した…


向こうの衛兵長は、


取り調べが3度の飯よりも、


大好物だからな…



まぁ黒幕を喋る事を、おすすめする。





問題は、こいつだ!


帆山とか、名乗っている…



まず、ムチで叩く…


これは、初日で禁止された…



ダメだね…たまにいるんだよな〜。


もっと叩いてくれって、言うやつが…




ところがだ、今度は牢屋そのものに、


発情し始めやがった…



ハァ…あれに興奮要素あるのか?


俺には、わからね〜




アヒン!



うわ〜また聞こえてきたよ…


もうやめてくれって…



何をやっているかって?


取り調べだよ…



あまりに言うことを聞かないので、


異世界の再現道具で、


電気椅子ってやつを出してきて、



見せたら、急に取り調べに応じるように


なったのだが…あの腕と首の呪い道具で、


また、興奮しているみたいだ!



破壊しようとしたけど、だめだった。




本人は、すごく協力的で、


黒幕の名前以外はほとんど、


話している。


まぁ、ブリードル帝国のフロン皇女だと、


わかってるよ。



けど、困ったことだな…


ブリードル帝国の新皇帝からは、


正式にフロン皇女の罪だとして、


フロン皇女の皇籍離脱を発表!


他の前皇帝の子供兄弟も、皇籍離脱…


剥奪ではないんだよな…




政治の話は、置いといて…


あいつ…帆山をどうするか…



拉致被害者らしい…


だが無罪は、無理だろう!



あ〜あいつまた、ピクピクしてるよ。


ヨー様か、賢者様の爪のアカでも、


飲ませたいよ!




あのままだと、刺激が欲しいからって


犯罪に走るヤツになってしまう。



□□□□□□□□□□□□□


私の名は…エージェント則子!


旧田丸は、潜入用の名字!


教団から用賀に近づいて、


金を貢がせろって事で、



住民登録とかも、旧田丸 達矢ってやつの、


未認知子だけど、証拠がある!


なんて教団の不思議パワー使って


名前も変えさせた!



潜入用意していたら、


この旧田丸ってやつ、資産家だったらしい…


そして、本当に子供がいたらしいのだが、


なぜか、誰かわからなかった。




まぁいいか…


だが、あのマイネってやつ…


あれはヤバい!



発砲しなければ良かった…


つい条件反射で、訓練通り撃ったが…



なんだよあの強さ…


ヨーガ商店で、新人?


嘘だろ?


それに、あの目!


バレてるな…


杉谷達を、どう操るか…



困ったな…


とにかく用賀にあって、


協力させないと…


貢がせないと…



待てよ…


あのマイネが、報告したら…


クソ!


いきなり死刑は、ないだろうから、


まずは、ここからの脱出を


考えるか…。




ハァ?


電気椅子!


「喋るから! ねえ!喋るから!


この、呪いの首輪と腕輪を外して!


じゃないと、無理なのよ!」



取調官A

「フン!だいたいわかっているから、


喋る必要はないぞ!


心配するな、自白する気は、


ありませんでしたって、報告するから。



さぁ見せてくれ! 


電気椅子で死ぬ様子を!」



エージェント則子

「ヒィ! お願いです!


死にたくない!


ヤメロ! やめてくれ!


私は、用賀の女よ!


私が死ねば、あいつは黙っていないよ!



協力するから。


話ぐらい聞いて。」




取調官A

「ざ〜んね〜ん!


あなたの事は報告されない…


知ってるのよ!


あなた、自分の仲間を自爆要員にして、


殺したでしょう!


ねぇ? 虐殺のエージェント様?」




エージェント則子

「なっ…なんのこと?


私は、旧田丸 則子…


この世界に拉致されたのよ!


自爆させたのは、私じゃない。


砦の、領主よ!


ブリードル帝国の前皇帝よ!


そうフロン皇女が言っていた。


 私達の目的は、友好関係を築くこと。



ヨーガ商店なんて言っているけど、


用賀も拉致された1人なの!


頼って、何が悪い!」



取調官A

「ふーん。


なぜ、あなた達だけが生き残ったのか、


調べないとでも思った?


逃げたんだって?


恐竜達の、猛攻から逃げた…


あなた達四人組だけ、


フロン皇女に取り入って…



他のクラスメイトは、


鉛を溶かして、ぶっかけるとかしか、


もう攻撃方法がなかったのに、


手伝わず、


逃げた…」



エージェント則子

「誰に聞いたか、知らないけど、


そんなの嘘よ!


だいたい、あの砦はもうだめだった!


アッ…」



取調官A

「だから、逃げた…


領主に、魅了香を使って自爆するように、


命令してから。」



エージェント則子

「ち!違う!(そんな推理になってるの!)


杉谷達が、杉谷達が知っている!


私達は領主などに、会ってない。


杉谷の勇者スキルが、起動してないから、


休憩するのと、お腹空いたから、


フロンの所に行っただけ!


それで、フロンからあの領主を


とっちめて、もらってから


帰ってくる予定だった。


まさか、自爆させるとは思っていなかった。


それに、ブリードル帝国の前皇帝が、



あんなの呼ぶなんて、思ってなかった。」



しかし、取調官Aは、


ただニヤリと笑うだけだった…

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