第267話 地獄第1の門

地獄の山を登る用が、ふと空を見る。


そこには、大きな岩盤の塊が浮いていた。



「隠れるぞ!」


AI

「あれは…浮上都市?


マルダス世界で、行方不明になった


浮上都市オビーデル? 


岩盤情報が一致しました。


人の気配は無し…


いったい何が?」



「怪しいな…


行ってしまったか…


どこ目指して、飛んでいるのやら?」



AI

「門がありますね?」



門があった… だが… 人影がない。



そして、門が…


沈んだ!



入れ替わりに、大きなクモが出てくる

!


AI

「出た!中ボスクラスかな?」



「クリア・ダーク シャンベリン!」


クリア・ダークを圧縮した槍がクモに向かう!


クモが横に避けながら、糸を吐く!



「スノボー生成!」


用は、結界でスノーボードを作って、


クモの糸の上を滑る!


そして、クモの脚にぶつかるように


上にジャンブしてクモの上に乗る!



クリア・ダークソード!


クリア・ダークを圧縮して剣状にして、


ソレを、いくつも作ってクモに刺してゆく!



クモは用を振り落とそうと、もがき!


壁に走って背中をぶつけようとするが、


その前に頭をクリア・ダークソードが貫く!



動きを止める大蜘蛛…


しかし、用は刺してゆく!


そして、クモの上からいきなり下へ移動した!



クモが、小さくなってゆく!



そして、筋肉もりもりの大男になった…


大男

「クククッ! よくわかったな!


もう少し遅ければ、


ミンチにしてやったものを!」



「お〜ま〜え〜は〜!


よくも、期待を〜裏切ったな〜!


地獄!…そしてクモ!ときたら!


茶色の服着た、かわいい…」


ビクッ!


用は誰かに、ジーと


見られている気配を感じた。


『(.ㅍ_ㅍ)』



「コイツ以外、誰もいないな?


気のせいか! いくぞ! 


新技! クリア・フレイム!」



白い炎が、大男の足元から沸き立つ!



大男

「うわ! ク! 消えん! 舐めるな!


ウォーターウォール!」



水の壁が出現するが、白い炎が消えない!


「クリア・ダークを濃くして炎状にしただけ!


炎じゃないから、水では消えん!」



大男

「ク! レディを焼こうとは、なんて人なの?


喰らいなさい! スパイダーネット!」



「? クリア・ダーク マッシャー!」



ブレード状のクリア・ダークが縦10本横10本!


サイコロ状に切り刻むように、発射される!




大男?

「炎が消えない!結界が保たない!


え! 糸が切り刻まれて? 何あれ? 


こっちに、来る! イヤー」



また、巨大なクモになってとびあがったが…



「クリア・ダーク!」


用がすかさずスキルを撃つ!


ジュワ~!


大蜘蛛

「ギー!」


辺りに、糸を出してクモの巣を貼り落下を


防いだみたいだが、


マッシャーが上に進路を変えて、


大蜘蛛を襲う!


大蜘蛛

「ギギー!」



大蜘蛛の口に光が集まりだす!



「ブレスか?


なら、これでどうだ! 


クリア・ダーク ドリルパイル!」



スパイラル状の回転する尖った杭状の


クリア・ダークが撃ち出される!



それを見た大蜘蛛は、明らかに焦る!


ブレスを用に向けて撃とうとしていたのを、


近くの山の斜面に、まだ全開ではない状態の


ブレスを撃ち込み、穴を開けて


大男の姿になって穴に入り込む。



マッシャーは、大蜘蛛の巣を切り刻む!


そして、空中で転回して穴に向かう!



ドリルパイルも、停止して方角を変える!



マッシャーが、山の斜面をサイコロ状に


砕いて行く!


「クリア・ダークで切れたか!ということは、


やはり土ではなく、地獄だから瘴気の


塊だったか! ならやり方変えるか。」




穴が崩され、大男?が出てくる!


大男?

「ぎゃー、もうイヤ! 助けて〜!」


あれ?逃げ出したぞ!



「逃がすか! 行け!」


ドリルパイルとマッシャーが大男?を追う!



その間、用はクリア・ダークを力を注いで


ボール状に圧縮していく!



「いつもよりも、もっともっともっと


圧縮していく! イメージはブラックホール!」



白い玉が段々と故意白い光を発し出して、


物凄く光る玉になる!



「ハァー! 


クリア・ダーク バーストボール」



用から放たれた白色に輝く玉が


高速で撃ち出される!



AI

「あの〜 とんでもない大爆発を起こす


技なのでは?」



「やべー! クリア・ダーク クリア・ダーク」


スキルを連発して穴を掘る。



そして中に入って時


ドッドッドッカーン!


やばい音がした…


穴の上に爆風が、通過する。


頭だけ出して、辺りを見ると


向こうに、クレーターが見えた…

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