第230話 ブリードル帝国の誤算4

第3皇子ダイオキシン

(なんだ!フロンの雰囲気が変わった!


海賊団の王となったと聞いていたが、


まっまさか…本当なのか?)



皇帝

「うむ、そうだな。


戦力がいる。それも正論!


召喚は国力を削る!だから控えるべき!


それも、


この寒波と食料難の結果からだと正論!


ダイオキシンよ!


お前に、食料難と薪問題を解決できるのか?」




第3皇子ダイオキシン

「は! おまかせしてくれれば!


そこのフロンよりも、成果を…


ひ!」


フロン皇女(大海賊王フロン様)が


海賊王モードで殺気をダイオキシンに


向ける!



皇帝

「フロンは、成果を上げている!


この宮殿が今あるのは、


フロンの成果が大きい!


ダイオキシンよ!


お前とお前達の派閥が全責任を背負って、


出来ると言うなら、やってみろ!」




第3皇子ダイオキシン

(やった!やったぞ!これで廃嫡は


ひとまず回避だ!後は、


フロンになすりつけるだけ!)


「では…サポート役としてフロンを…」



皇帝

「ならぬ! 全て自分でやれ!


フロンには、次の大仕事がある。


今すぐ、お前達は準備にかかれ!


行け!」



第3皇子ダイオキシンと、旧皇太子派が


会議室から出される!


「寒い!」


会議室以外、寒い王城…



皇帝

「フロンよ、大仕事とはわかるか?」



フロン皇女(大海賊王フロン様)

「ヨウ・ヨウガをこちらに、


引き入れることです。


あと聖カルッティ王国には、


我が国に泥を飲ました責任を


取らせるつもりです。」



宰相

「それも大事だが…」



フロン皇女(大海賊王フロン様)

「そこで、これはまだ仮の案ですが、


王太子が横領していた財産を使って、


バボン王国のヨーガ商店から、


木炭を購入してはどうかと思います。


ポーションは、裏ルートでしたが


正規ルートを開拓して、まず


ヨウ・ヨウガとの友好関係を作らないと


いけません!


なので、あの砦の隣町の領主一族は


公開処刑要員として牢屋に確保しています。


嫡男がいれば良かったのですが…


勇者自爆要員強要の断罪と、


商品購入によるルート開拓に


部下に命じましたが、色仕掛けと


オプションで、仲が悪い杉谷の処刑とか、




ゴブリン・ジャイアントとタイマンで


戦える猛者を、武力で呼ぶのは無理ですので、


これくらいしか、今の選択肢がないと


思われます。」




皇帝

「宰相?どうだ?」


宰相

「はい、それしかないと思います。


フロン皇女


先ほどは申し訳ございませんでした。」



フロン皇女(大海賊王フロン様)

「かまわないよ。


戦力が足りないのは、ここに残っている


諸侯も感じていると思う。」



その後、会議は憤狂した!


そう、叫び 狂い 憤った!


なぜ?


ヨウが、もし勇者自爆を怒っていたら?


責任者はゴブリンに殺されました!


では、収まらないのは


当たり前なのだ!



せめて、あの領主の嫡男でも捕獲できれば!



そこに、ある侯爵Aの付き人が


会議室に入って来た!


侯爵A


受け取った、ハト便の手紙を読んで…

「なに? 皇帝陛下、問題の領主の嫡男を


捕縛成功しました!


ゴブリンをおびき寄せて捕まえたと!


あと、オークの小部隊を


諸侯軍と共に討伐したので、


オークを、王都に特急で運ばせると!」



皇帝

「うむ!よし!


とりあえず、我が国の正当性を示すため、


領主一族を、張り付けの刑にして


魔導通信で、大陸全土に知らすのだ!」



これで、会議はお開きになった…



皇帝は寒いので、その日はすぐに


寝たらしい…



□□□□□□□□□


  王都召喚神殿


屋根が、爆発で吹っ飛んだ神殿…


そこには、第3皇子ダイオキシン達と


その取り巻き諸侯がいた…



そして、召喚をさっそく始めたのである…



第3皇子ダイオキシン

「即戦力だ! 


何も知らん若い勇者なぞいらん!


向こう(地球)の国が隠しているような


戦力だ!


ダンジョンの宝箱みたいに、


施設の奥に、厳重におかれている


即戦力だ!」



魔道士A

「見つけました!


だけど、大丈夫ですかね?


こいつ狂ってますよ?」



第3皇子ダイオキシン

「狂っていてもいい!


強ければいい! こちらに、来ないか?


と、勧誘して制限と奴隷の首輪を


付けてから、こちらに召喚すればいいことだ!



やれ!」



魔道士B

「はい、では対話を始めます!」




□□□□□□□

天界


❲天界より、マルダス世界管理システムAIヘ、


拉致の動きがあるが、


そのまま、マルダス世界ヘ転送するように、


スキルもいらないです。


元マルダス世界民で、


カルッティが送りこんだ人間のため、


今回は、静観する決定がされました。❳



AI

「了解。用様には?」


天界

「帰還だと判断したが、


用さんに、害をなすなら、逮捕してくれてOK!」



AI

「了解しました。」



□□□□□□□□□□

つづく

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