第167話 恐慌の発生その2




  つづきです。


  Side 聖カルッティ王国


 ガキン!


 ガキン!


 大オババとオババのアゴが外れた!


 魔導通信の映像を見ていて、オババ達の顔が真っ青になったとたんに、アゴが外れた!

 王女達は、?状態である。


 女王はといえば…頭を抱えて、さっきからうずくまっている。



 大オババ

「アガキャー!」


 オババ

「ギャギャー!」


 ハイ!本日の3人目と四人目はこのお二人!


 大オババとオババでございます。


 

 実は、王女達は知らないのだが…地球からの、スケルトン・ジャイアントを、転移させた、時空の歪みを発生させたのは、このお二人! 大オババと、オババである。



 まだ、(?)が出現していなく管理者見習いがいた頃、世界樹の力でやりたい放題していた頃、ある人物合成の為に地球から拉致しようと、適当に次元空間に穴を開けたのだ!


 スケルトン・ジャイアントと戦っていた、陰陽師達は、それを利用した?というよりも、偶然?スケルトン・ジャイアントが落ちたという方がいい状態であったのだが。


 オババと大オババは失敗の隠蔽の為に、スケルトン・ジャイアントと言う名前に変えて、モンスターとして認識するように、呪いをかけて右も左も知らない状態のスケルトン・ジャイアントをマルダスに放り出したのである。


 昇天した事で、スケルトン・ジャイアントその身にかけられた呪いも、元の主に戻ってゆく。


 そう!身代わりなぞ赦されない。

 代理なんて、許されない…

 そのものが、死んでいたのなら…

 その子孫が、その代価を払う…

 そして、オババと大オババは血を、吐いた。


 そして、報いがやってくる。

 しかし…あれ?マルダスだけではないよな?


 

日本のある所



 「ゲホ!ゲホゲホ!」


 「若様!どうされたのですか?」


 「ひ!」




日本のとある所


  バタン!


 「ギャー!」


 「うぐ…」




関東地方 某所


 「あの小娘に仕掛けた、ネズミの式神はまだ連絡をよこさぬか?

 どこへ行ったのだ!」


 「しかし、警察内部のスパイにも情報を集めさせておりますが、異世界に拉致されたと言われてます。

  代議士(「せんせい」と呼ぶ)の情報以上の事は、今は、わかっておりません。」


 「クソ!私は、何時になったら総理になれるのだ!

  サッサとあの小娘に仕掛けた、ネズミを呼び出して、場所を特定させろ!

  それでも貴様ら平安の頃からいる陰陽師の一族か!」


 「大変です!宗家の者達が血を吐いて危篤となったと連絡が…」


 「グフ!」倒れるある男


 「ヒッ!なぜ、せんせい(代議士)我らは、あなた達の為に…」


 「わしの望み通りに……違う!

  ワシは何もやっとらんぞ…確かに母はお前達の血は引いとるが、霊感とかないし…

  まっまさかついにわしの眠っていた才能が目覚めたのか!」


 「大変です!公安警察が、この屋敷を取り囲んでいます!

  地下道から逃げて下さい!」


 「クソ!今は、逃げるぞ!」


 「は!」



総理官邸


総理大臣 大戸


「例の旧田丸を勝手に名乗っていた、小娘の母親が出入りしている屋敷に、ホシが入ったのか?」


警察 ファイブフォースの1人

「はい、銭形君の情報もあり、別件で逮捕状が出せました。

 今包囲しています。

 あと地下道の存在も確認出来ていますので、もうすぐ報告が入る事になると思います。」


総理 秘書A

「総理! 都の消防からの、通報なのですが…

 マークされていたところから、急病の119コールが一斉に出たみたいです!」


警察 ファイブフォースの1人

「今、こちらにも連絡がきましたか!

  何が起こったのか調べ中です。」


 「あと、例の議員も捕まえましたが、突然血を吐いて、危篤になりました!

  どうなっているのだ!」


大戸総理大臣

「銭形君に連絡をつけろ!」




つづく

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