第356話 宰相が引き起こす騒乱の風3
月が〜出た出〜た♫
月が〜出〜た♫
ハァ?〜Σ(´⊙ω⊙`)〜ヨイヨイ!
メルーダ鉱山に勤労10年の鉱山夫Aは、
夜中に尿意があったので、
トイレに行った…
アレ〜!
見晴らしがいいな〜
月がきれいだな〜
なんて、もう山の裾野で
登り始めた2つ目の月を見ていた。
マルダスには、月が2つある。
しかし山の裾野にいることで、
空の半分は山!
そのせいで、
なかなか2つ一緒に見ることはない。
鉱山夫Aは久しぶりに、
2つの月を見た…
あ〜懐かし…
姉のドリズが、
勇者パーティーに参加するように、
強制で連れて行かれ…
その後、あの先王は妹達を襲い…
オレは邪魔だからと、
貴族の小間使いに無理矢理させられ、
その後、兵隊やって、
いろいろ、やって…
十年前に、罪も無いのに、
鉱山夫にされた…
体がもう、ボロボロだ…
昨日、血を吐いた…
あ〜姉さんに、一目会いたかったな~
目から涙が流れてくる…
そして…なんとなくわかってきた…
山がなくなった……?
もう、ムチ撃たれて掘らなくてもいい…
向こうから、青年?が歩いてきた…
ア…ダメだ…体が動かない…
こんな…
青年?
「どうしたのですか?
いったい!何が…」
鉱山夫A
「ウゥ… これを…」
鉱山夫Aは、ペンダントを渡す。
鉱山夫A
「連れ去られた、家族です…
もし、会えればこれを渡してください…
私はもうダメだ…
ガクッ………」
青年?は、救命措置を取る。
胸からは、魔導AEDが出てきた!
心臓マッサージを開始する!
青年?は、用が作った身代わり君であった!
ビービービービー!
「主に緊急連絡!主に緊急連絡!…」
□□□□□□□□□□
パイン街…
用の屋敷
用
「了解!救命ポットに入れて、
生命維持装置を起動せよ!
クソ!体が保たないか!
そちらに今から特急を送る!
(なぜだろう?この人を助けないと!)」
用は、急いで地下に急ぐ!
そこには、地球の初期型新幹線型の
病院列車ドクターブルーがあった!
用は、転移陣にMPを注ぐ!
AI
「用様!今、王都の魔導師がこちらの
様子を、ずっと見てます!
対神格防御設定をONにしないと、
救命にドクターブルーを出した先を
感知されます!」
用
「オレをそこまで妨害するつもりか!」
AI
「それもありますが、あの人を調べました!
私達にとって、重要人物です!
恐らく、王族は消しにかかります!」
用
「クソ! 嫌な予感が当たった!
えっと、ONするぞ!」
用?
「わかった!送り込んだら、
留守頼んで、出陣だ!」
メイド・トロイ
「主〜私も行くよ〜」
ゆみさんにも言って、
慌ただしく出陣する支度をする。
ドクターブルーから、救命ポットの稼働の
通信が来る!
夜の荒野を0型新幹線が、時速500キロで
走る!
メイド・トロイアルは、パイン街に
魔導探知阻害波動を放つ!
パイン街のかなり離れたところで
監視する王宮魔導師達が頭を抱えて、
倒れだした!
その時、用たちを乗せた迎えの魔導馬車が、
出た!
一方、用の屋敷では…
メイド・ゆみが、
某ゲーム、○車でGO!そっくりな、
コックピットで、ドクターブルーを
遠隔操縦していた。
隣では、ユグドラシルの
3Dマップナビの補助が付いている。
できるだけ振動の無い道を選択!
モンスターの群れを探知すると、
すぐに迂回ルートを検索!
ここで、問題が!
ユグドラシル
「迂回しよう!
こいつらは、宰相の軍隊だ!
まさか!この人を消すつもり?」
メイド・ゆみ
「え?そんなにすごい権力者なのですか?
それか候補者?先王の兄弟の孫とか?」
ユグドラシル
「今調べたけど待ってね、
AIちゃんに確認するけど、
ほぼ間違いない。ヨーがブチ切れするね!
私達の、関係者の売り飛ばされた家族!」
メイド・ゆみ
「売り飛ばされた!
あぁ!なんてこと…(`ロ´)
クッ横風?
ここは、そんな地域ではなかったはず!」
ユグドラシル
「そりゃー、あんなことしたら…
風も来るよ!
シュミレーション出すから、
風に乗ろう!」
メイド・ゆみ
「了解! フルスロットル!」
一方…宰相の野営地では…
宰相側近A
「宰相!両目が光っている、
ものすごく速く移動している、
モンスターが接近中です!」
宰相側近B
「(クソ、遅効性の毒がそろそろ効果が、
出る頃なのに!
なんでこんなに時にモンスターが!)
ここでは、身動き取れません!
迎撃するべきです!」
宰相側近C
「そんなことすれば、ここに来る!
やり過ごすしかない!」
宰相
「ええい!うるさい!
魔導師隊!撃て!」
宰相軍は、ドクターブルーを攻撃しだした!
パイン街コントロール室
ユグドラシル
「敵襲! ゆみ!大きく離脱して!
上から撃つ!」
メイド・ゆみ
「減速!横G低減装置起動!
方向転換まで後1分!
完了!全速前進!
攻撃範囲から離脱!」
ユグドラシル
「了解!」オビーデル!重力波を放射!
重力3倍!開始!」
宰相軍夜営地
「ぐわーーーー!」
「うげー!」
「ゴフッ!」
魔導師達に、地面にキスする者が続出!
本陣では…
宰相
「ウギャー!腹が…腹が…
ウゴ…体が重い! なんだ…」
宰相側近B
「クソ!今がチャンスなのに!
この…ポーションを飲ますふりをして…」
パイン街 ヨーガ商店の屋敷
コントロール室
ユグドラシル
「あと少し! うん?あれは?宰相?
フフフフフフフフ! 動けなくしましょうね!
ダーゲット登録! ここだけ重力3.5倍!」
メイド・ゆみ
「たいへん! えーと、補助電源発電開始!
魔導コアが、保たない! どうしよう?」
ユグドラシル
「推進力は電気モーターオンリーにして、
生命維持装置に、
魔導コアの処理能力を集中!
外部Gの低減演算は、私がする!」
宰相野営地…
宰相
「ギャーーー!」
ぶりぶりぶりぶり…
ぷーん!
宰相側近A
「くっせ〜!」
宰相
「きっ貴様は! しっ死刑だ!」
宰相側近B(宰相未認知子)
「なんだその笑い! 貴様!まさか!
宰相に、毒を盛ったな!」
宰相
「え! これは、強制解毒のペンダントが、
光っている!
そういう事かA!」
宰相側近A
「イヤだ…クソ!お前が乱暴した女は、
オレの婚約者だったのだよ!
死ね〜!」
宰相
「うわ〜!」
ブリブリブリブリ!
脱糞しながら、ほふく前進して逃げるが、
その時、前方から突風がやって来た!
宰相側近A
「うわっ!」
宰相側近Aは、飛ばされていった。
宰相側近B
「宰相!このポーションを!
(喰らえ!死人が出たと言う伝説の
クソマズポーション!)」
宰相
「えげーうげー!」
宰相側近C
「やめろ!宰相殿下が嫌がっているだろ!」
宰相側近B
「これは、解毒回復混合ポーション!
毒をもられたのだぞ!
そんな事を言っているヒマはない!
宰相!飲んで国を救って下さい!
(喰らえ!クソマズポーション!
さぁ!死ね!)」
宰相
「ウギーーーーーー!」
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