第355話 宰相が引き起こす騒乱の風2

 バボン王国宰相スタマ・ク・ペインは、


まっすぐ、メルーダ鉱山を目指していた!


オーク・ジャイアント軍団の時は、


王都防衛の為に軍を引き上げたが、



つい最近操業再開準備の為に、


軍を派遣した。



バボン王国宰相スタマ・ク・ペイン

「フヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!


いいぞ~!絶好調!


オイ!わかっているな! 


途中の街でいい女見つけたら、


捕まえろ!


国家の危機回避…


ウギャーーーーーーー!」


国家権力を使おうとしたので、


国印による、刻印から抑制の電撃が走る! 




馬車の中で、気絶した宰相を乗せて、


軍は、進軍していた…



□□□□□□□□□□□□□□□


一方その頃…


そんな宰相の主は…



バボン国王

「ホウ? 則子とやら、


お主は、ヨーガ殿と本当に親しいのか?」


エージェント則子(旧田丸 則子)

「はい、付き合っていました。」


バボン先王

「オイ、あの女ウソついてるぞ!」



さっそく、杉谷達をどう利用するか、


考えていた。


□□□□□□□□□□□□□□


その頃、ヨーガ商店の屋敷では…


メイド・ゆみ

「鉱山の空き商店用地を買収!


そして、改造開始して下さい!


転移陣を付設用意!」



ゆみが、ゴーレムに指令を出していた。



そして、ついに山の採掘権を買う!



皆さんは、


メサビ鉱山と言う、アメリカの鉱山を


知っているだろか?



今は、グーグルアースで見られるが…


もう山は無い…


逆に、すり鉢状の穴がある…



そう!ツルハシもって、穴を掘る?


いやいや…


現代式の鉱山経営は、山を掘るらしい。



転移陣から、1億体のゴーレムが転送された…


そして、まだまだ増えるゴーレム…


深夜23時…


寝静まった頃…


こっそりと、そして静かに、


ベルトコンベアーが設置され…


無音爆雷が運び込まれ…


そして…採掘が始まる…




その頃…現場監督と現地事務所は、


祝杯を上げていた。



所長

「ウハハハハハ!


カモがやって来た!


採掘権?


鉱脈見つかったら、すぐに取り上げ!」



現場監督

「ゲハハハハハハハハハハ!


それにしても、固いやつでしたな~!


まぁいい!


明日、無理矢理人夫を投入して、


坑道を占拠します!」



鉱山監督兵士

「そこに、俺たちが現れる!」



所長

「そして、オレの言うことを聞けば、


よし!


聞かなければ、契約金もらって、


採掘権は、取り上げ!


ウハハハハハ!」



現場監督

「それにしても、馬鹿だなぁ!


全ての坑道の採掘権?


買ってどうするつもりなんだ?


無理なことだよ!


例え人を多く投入しても、


落盤はする!水は沸く!


ミスリル鉱石坑道なんて9割閉鎖だよ!」



所長

「それを相場の10倍で全て売りつけた!


俺様の商才溢れる経営は、


どうだすごいだろう!」



その時に、酒なんて飲まないで、


少しは、筋トレでもしていたら、


普段は、山で見えない月が、


窓から見える事に気がついたのにね〜。



□□□□□□□□□□□□


その頃、とある街道での休憩スポット。


バボン王国宰相スタマ・ク・ペイン

「コラー!


なぜ起こさなかった!」



宰相側近A

「(てめーが、国家権力使おうとしたから、


電撃が来たんだろうが!)


その…まだ街に、人が帰ってなかったので、


スカウトができませんでした。」


宰相側近B(宰相未認知児)

「(殺す!)起こそうとすると、


電撃が、来まして…」



宰相スタマ・ク・ペイン

「クソ! 次の街では、休憩を取る!


わかったな! 」



しかし、その時から砂嵐が発生した!


宰相スタマ・ク・ペイン

「クソ! なんなんだ! この砂嵐は?


この砂は、どこから来た!


なぜこんな嵐になる!


ここはこんな気候ではなかったぞ!」


宰相側近A

「宰相! オーク・ジャイアント軍の、


攻撃かもしれません!


臨戦態勢に入るべきです!」



宰相スタマ・ク・ペイン

「確かに、おかしい!


オイ!円陣を組め!急げ!」



その夜は、宰相軍は徹夜になった…


モンスターは襲って来なかったが…


風はやまなかった…

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