第357話 砂嵐が、終わって…

  ドクターブルーは、用に無事回収された。


鉱山夫さんは、


今は、ヨーガ商店の屋敷地下の


ポーション水槽で、静養中である。



ドリズ

「あの…その…冒険者ギルドから…


副グランドマスター特殊補佐と言う、


役職が来たのですが。」



ミイナ・ヴァーミリオン

「フフフフフ! 


冒険者ギルドグランドマスター マットは、


育ての親のミノタウロスに、


いろいろ聞いたみたいね。


いいんじゃない?


それで、用様から緊急呼び出しだけど?」




「二人共夜中なのにごめん。


ミイナさん、急患がいて手を貸してほしい。


それと、ドリズさん…


このペンダントをしっているか?」



ペンダントを見たドリズは…


「これは…見たことはありませんけど…


この模様は、


家の母がよく掘っていたものです。


開けてみていいですか?」



ペンダントの中には、


家族の小さい絵が描かれていた…



「この子…ドリズさんでは…」


ドリズ

「これを、どこで?」


用は、他言無用を約束してもらって、


鉱山での事を話す。



そして、その鉱山夫の治療現場に行く…


メイド・トロイ

「うーん(゜゜) ISP細胞がやっと取れた!


培養開始する!」


ミレイ・ヴァーミリオン

「保護液合成完了だよ!」


メイド・トロイアル

「人工心臓装着完了!人工肺装着完了!


人工肝臓及び人工膵臓を準備中!」


メイド・ゆみ

「酸素濃度回復!血栓溶解剤を準備!


カリウムイオン探知!」


メイド・トロイアル

「人工腎臓を優先的に装着!


完了!起動開始!


ゆみさん、


カリウムイオン下がらなかったら、


人工腎臓増やすから、モニターお願い!」


ミイナ・ヴァーミリオン

「今入ります。ISPをこちらでも培養する!」



治療現場は、修羅場であった。


生きているのが不思議状態である。


ドリズ

「あっあ…、弟です。


姿が変わりましたけど、


間違いなく弟のラルスです!


そんな…いったい…なぜ鉱山に…


魔族に殺されたとか言われていたけど…」



ユグドラシル

「ドリズちゃんね。始めまして!


これから起こる事は、言ってはダメよ!」



ドリズ

「はい、あ!


世界樹様、お話は聞いておりました。


用様と世界樹様に誓います!」


ユグドラシル

「わかった。とりあえず後日修行ね!


では、始めるか!」


「では、始める。クリア・ダーク!


まずは、腫瘍を全て浄化する!」



ユグドラシル

「ホイ!ISP絆創膏出来たよ!


これで剥離起こしている血管を、


治すから、血管修復でき次第、


血栓溶解剤を大量に入れて!」



ミレイ・ヴァーミリオン

「人工透析装置もつけるか!」


メイド・ゆみ

「人工血小板準備完了です!


生理食塩水投与開始!


ブドウ糖とビタミンB2投与!


え?B12が全く検出されません!」


ミレイ・ヴァーミリオン

「わかった!ついでにビオチンも一瓶投与!


ドリズちゃん?大丈夫だから!


生還させるからしっかりとするのよ!」



「よし、上半身腫瘍浄化完了。


ユグ?スキャン頼める?」



ユグドラシル

「了解! あと下のヤツも全部消して!」


「了解!」



メイド・ゆみ

「え?血管内各種濃度上昇!」


ミレイ・ヴァーミリオン

「魔導人工超透析装置起動!


ゆみちゃん!コレが、コントローラー!


モニタリングして、


平均値よりも3分1目指して、


調整して!」



ミイナ・ヴァーミリオン

「よし、心臓修復開始!」


メイド・トロイ

「腎臓修復開始!」


ユグドラシル

「よし!血管修復完了!」


「腫瘍浄化完了。」


メイド・トロイアル

「肺修復開始!」


メイド・ゆみ

「人工肝臓と魔導人工超透析装置が、


処理能力1杯です!」


ユグドラシル

「よし、大丈夫!バイタルの降下が止まった!


あと20分は、血液の掃除にかかるね。」



「待てよ? この濁っているのが、


血管のゴミなんだよな?


やってみるか?


クリア・ダーク!」




メイド・ゆみ

「ゴミ濃度下がりました!」


ユグドラシル

「あと2分後に、血栓溶解をします!」



「上腕筋肉修復完了!」


「右膝修復完了!」


「腎臓修復完了!」


「膵臓修復完了!」


「肝臓修復完了!」



「大腸修復完了!」


「大脳及び頭部修復完了!」


「小腸修復完了!」


「盲腸修復完了!」


「胃の修復完了!」





手術が終わった頃、


昼になっていた。



ドリズさんは、泣きっぱなし…




ラルスさんが目を覚ましたのは、


夕方でした。



鉱山夫ラルス

「アレ? ここは…?」


ドリズ

「うぇーん!」


長かった修羅場が、一つ終わった…




□□□□□□□□□□


宰相軍は、毒事件もあって…


途中の街で、鉱山関係者と鉱山夫全員を、


呼び出して、協議をしていた。


宰相

「誰か、一人足りないのか?」


所長

「はい、いくら探してもいなかったので、


先に来ました。


後で探して指令どおりムチ入れます。」




宰相

「ムチ?どういう事だ?」


所長

「その、昔国務大臣されていたときに、


直接払い下げられた奴隷です。」



現場監督

「確か今はAですが、元の名はラルスです。」



宰相

「はて?どこかで聞いたような〜?


あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」



宰相様は顎が外れてしまった…



そして…思い出した!


パイン街の冒険者ギルドマスターは、


ドリズ!


ドリズは、前勇者パーティーの斥候!


その家族にかわいい母親と、


妹達がいたので、先王が…


徴集したのだ…


その弟だけいかついので、


ドリズの事もあり、生かしていたが…



家の娘が色目を使うようになったので、


腹が立って鉱山に奴隷として売ったんだ!



すーーーーかっり!忘れてた!∑(❍ฺд❍ฺlll)



しかし、劇クソの味ポーションで、


死にかけていた体では、動けない!



明日の朝、移動することになった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る