第406話 用はパイン街に帰る途中に…
その頃、バボン国王に
報告している者がいた。
タール将軍
「と言うことなので、
共同で、メルーダ鉱山ダンジョンを、
攻略中です。」
バボン国王
「本当か!ならば、攻略が終わり次第、
ここに呼ぶこともできるな!」
タール将軍
「いや…無理でしょうね!
国印を裏切る者が、
この王宮にいる限り!」
バボン国王
「(え?国印を裏切る?)
どういうことだ!」
タール将軍
「冒険者ギルドグランドマスターから、
詳細は聞きました。
国印は、経典の救世主に逆らわないと!
そして軍務大臣ドルゲン!
貴様!国印を裏切ったな!
これが証拠だ!」
タール将軍が、映像記録魔導珠を
掲げると、用にボコボコにされた
大邪神分身Bが、バボン王国内の
内通者を自白している映像が流れる。
バボン国王
「(ハァ?内通者?…
大邪神が一部復活しているだと!
大邪神分身が…ボコボコだ…)
ゴホン!ゴホン!
おい! 軍務大臣ドルゲン!
どういう事だ!
おい!王妃と側付きを連れてこい!」
タール将軍
通信珠に向かって言う。
「国王から命令が出た!
今すぐ全員拘束!逮捕!王妃様は、
丁重につれて参れ!」
軍務大臣ドルゲン
「クソ!もはやこれまでか!
喰らえ!この秘薬は…
グフッ!」
タール将軍が、軍務大臣ドルゲンの
腹に拳を叩き込んで気絶させた!
タール将軍
「緊急のことなので、失礼しました。
国務大臣の側近を逮捕したいのですが。」
バボン国王
「わかった…
あーーーーーー!
ドルゲンの息子が、
パイン街に向かっておる!」
タール将軍
「陛下!あんな誰が見ても、
女たらしのドルミンを将軍にして、
何ができますか?
何をしますか?
そして、
何を引き起こしますか!
もし、ヨーガ殿の側近をたらしこもうと、
したならば…
戦争ですな…
王女殿下達も…姿は見えませんが、
落胆されるでしょう!
ブリザード公国の女王なら、
恐らくそんなことを、見通した上で、
内部浄化を言うでしょうな!
早く、撤退命令を出して下さい!
そうしないと、やっとなんとか
冒険者ギルド共に、ヨーガ殿とも、
話す糸口を、ベルガー殿とシー殿!
私達バボン兵士が作ったのに、
すべて、壊れてしまいます!」
バボン国王
「うぬぬぬぬぬ…
わかった! すぐに撤退の命令を出せ!
何?途中の村で、村長の娘を襲おうと
しているとこで、
帰還中のヨー・ヨーガ殿と出くわして、
交戦だと!」
タール将軍
「(ここだ!出せ!出すんだタール!
ここで、ひと言出せば、
大仕事が1つ終わるんだ!)
なんて事だーーーーーー!
もう、王国は終わりかもしれん!」
それを聞いた第2王妃は、
膝をついて、うなだれた。
バボン国王は、やっと、
ブリザード公国のプリナ女王の
言葉の意味がわかり、
そして、用の言っていた事がわかり…
そして、真っ青になった…
□□□□□□□□□□□□□□□□
時は少し遡る。
用はベルガー達と、マット達とで、
打ち合わせをして、
ドルミンの後を追って新幹線を、
フルスピード稼働で出発する!
途中ロケット噴射も使った!
そして…夜に、とある村で追いついた!
ドルミン将軍
「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!
いい具合の娘がいるじゃねえか!
俺様ラッキー!」
床にさんざん殴られた村長が、
倒れていた…。
村長の娘は、短剣を持って
震えていた!
裸になったドルミンが、村長の娘に
襲いかかったが…
村長の娘が突進した!
あての外れたドルミンの股間に、
短剣が刺さってしまった!
ドルミン将軍
「グキャー! いてー!」
その時!乱暴に扉が開く!
用?
「このやろう!」
ドルミン将軍の首根っこを押さえる!
その時、刺さってしまった短剣が…
奥深くに…
サクッ!
ポトッ!
ドルミンの何かが切れ落ちたらしいが…
ドルミン将軍
「グキャーーーーーー!」
用?
「うるさい!」
バキ!
殴るとドルミン将軍は気絶した。
村長の娘
「うわーーーん! お父さんが〜!」
用?
「オイ! トーラ!
そろそろ起きた方がいいぞ!
目覚めに温かい溶岩がいいか?
それとも、冷たい…」
ガバッ!
村長が起きた!
そして、姿が受付嬢トーラになる。
村長の娘が、土下座していた。
メイド・トロイ
「ハァ…あんたねぇ!
まぁいいか…」
聞くと、村長の娘役は、
ブリザード公国の第2王女らしい…
とうも、用に会いに来たが、
この途中で寄った村で、
歓待してくれた村長を死なせるわけには
行かないので、一芝居打っていたらしい。
用?は、用と交代して、
要件を聞く。
だが…
第2王女 アイス・デ・ブリザードさん、
用の腕にしがみついて、離れない。
トーラは動こうとして、トロイに
阻止された。
とりあえず、
男子暴行現行犯?(マルダス世界ですから)
婦女暴行未遂現行犯で
ドルミン将軍を逮捕した…
表で、気絶しているバボン王国兵士達も、
簀巻きにしておいた。
そして、パイン街に帰ることになった。
用は、ため息が耐えなかったらしい…。
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男女絶対公平主義のバボン王国では、
婦女暴行罪に対になる法律として、
男子暴行罪が存在するらしい…
まぁ異世界ですから…。
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