第407話 パイン街の門前では…
パイン街の門前…
そこは、カオスとなりつつあった。
どうにかして街に入り
利権を取ろうとする大商人、
まだまだ王権が、通じるなどと
頭がお花畑の大貴族達…
そして…街道沿いで、
その狂った所業を見て、
ムカつくルルト姫とミルト姫(バボン側)
は、なぜ用が怒っていたのか、
やっと少しづつその本質を理解しはじめた。
ルルト
「なるほど…服しか見ていない…
肩書きしか見ていない…
顔なんてみていない…
拳で殺す一歩手前まで、
痛めつけないと、
耳を傾けない…
……………………
ハァ〜。そのとおりですね。」
ミルト(バボン王国側)
「私達も、あの略奪している
貴族共と同じ事をしていたのですね。
ファイヤーボール!」
ドカーーン!
目の前で旅人から略奪している
子爵家の馬車を吹き飛ばす!
ルルト
「サンダーネット!」
「「「「ギャーーー!」」」」
子爵家の馬車の護衛を、
感電させて、行動不能にさせる!
どこかの士爵
「貴様!よくも!」
ルルト
「なるほど、あんな事を私達も
していたのですね。
ハァ〜、( ´⌓` )
用様に怒られて当たり前ですね。
命だけは、助けてやろう!
私たちの目の前で略奪とは!
ハジを知れ!
爵位を返上して平民になれ!」
どこかの子爵
「何を血迷いごとを!
おい!貴様ら!この女共も犯してやるから
引っ捕らえよ!」
ミルト(バボン王国側)
「このドクズめ!」
バチン!
ジューーーーーー!
どこかの子爵
「ギャーーー!」
ミルト(バボン王国側)が、
怒りの感情を込めて平手打ちをすると、
子爵の顔にヒットした時に、
何かを焼印する感触があった。
そして、どこかの子爵の顔に、
どころかで見たことがある、焼いた印が…
ルルト
「えーー!
王印?ミルト姉さま?
あ!右手!右手に王印?が…」
ミルト(バボン王国側)
「え?!」
ミルトの右手に王印があり、
そして姿が消えた…
ミルト(バボン王国側)
「なるほど…
皆の者聞きなさい!
この、ドクズ子爵は廃爵です!
王印とバボン王家に対する
反逆容疑の現行犯です!
あと、ヨー・ヨーガ様に対する
侮蔑と不敬罪容疑もありますね!
その頬の国印が、廃爵の証拠です!」
どこかの子爵の長男
「クソ!ウソもほどほどにしろよ!
貴様らこそ不敬罪で死刑だ!」
剣を抜いて襲いかかってきたが、
ルルトが、この長男に目潰しを、
仕掛けるが…
いきなりルルトの指先に国印が現れる!
ジュオーーーーーーー!
どこかの子爵の長男
「ギュワーーーーーー!」
両目に国印が押される!
そして、子爵の長男が倒れ、
暴れ出す。
それを見ていた、
護衛騎士達は、ひれ伏していた。
ミルト(バボン王国側)
「ハァ、では連れて帰るなり、
バボン国王に引き渡すなり、
してください。」
そう言って、二人はパイン街の
大門前の特設広場にやって来た。
ミルト(バボン側)
「何かここの様な気がするのですが。」
ルルト
「そうですね。
いつ首を斬られても、
通る人の邪魔にならないように、
しましょう。」
二人は、広場外れの草原で
パイン街に向かって土下座する。
昼前に、始まって…
夜が来た…
広場では、諦めの悪い
大商人と大貴族達が、野営をしていた。
そして、その中には
ルルトとミルトを見つけ、
襲って来たが…
皆…顔に国印を押されるハメになる。
その半屍の山が広場横に山と積み上がる。
門番も実は気づいてはいた。
門番長は、執事に相談する。
門番長
「せめて、飯ぐらいわたしたいのだが。」
執事・大俵
「待て。何か大きな存在の視線を
感じる。なんだろう?
そうだ!とりあえず、
モンスター襲撃注意報でも出して、
マイークラー街に送り込むか!」
門番長
「はい、その時に全員に軽い食料を
配布します。」
執事・大俵
「うむ…果たして、いったい何が…
嫌な予感がする。」
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