第377話 ブリック街陥落と、その衝撃!

  ブリック街陥落!


その報告は、まず冒険者ギルドに波及した。


そして、スタンピード討伐経験者達から、


かなり異質なスタンピードである!


軍隊化している。


まさか、元宰相の私兵が軍隊化したのか?


などの多くの分析とこれからの予想が出た。



それは、冒険者の間で情報共有され、


そして夕方には酒場で噂になり、


商人達は、その情報を商業ギルドから聞き、


またたく間に王都にも、


マイークラー街にも、パイン街にも、


広がった!




その報告を聞いた用は、


ふと違和感を覚える。



ホア・ド・ソク公爵の領地での反応だ!


特に領都ソクランドの内部が、


あまりに、落ち着いている。


冒険者ギルドや、商業ギルドは、


あのホア・ド・ソク公爵の横暴政治で、


撤退したらしい。



行商人が出入りしており、


そして、監視カメラ型ゴーレムで


街の状態を見ていたが…



「静かすぎるよな…


こいつら、まさか全員…」


用は、確かめに行くことを、


皆に提案する。



メイド・トロイ

「歩き方から、グールだね!」


「そうか…街はすでに全滅か…」


ドリズ

「その、冒険者ギルドに挽回の機会を


欲しいのですが!」


執事・大俵

「クエスト発注とかどうですか?


あのマイークラーのギルドマスターが、


フフッ…死んだフリとか、かなり頑張って


おりましたから、


パイン街から特使が来たと言うことに


なっておりますので、


スケルトン達がすでに、


ホア・ド・ソク公爵と手を結び、


街は全滅している事の、


相談だったとの事で調整しましょう。」



「ドリズさん? では、


マイークラー街も含む広域クエスト発注で、


いいかな?


200万のスケルトン達は、


こちらで倒すから、


散発的に、出てくる撃ち漏らしを


討伐対象でいいかな?


いつもの相場の1.5倍位の報酬でいいかな?」



ドリズ

「問題ないと、思います。


では、伝えます。」



□□□□□□□□□□□□□□

しかし…この情報は、変な相乗効果が


発生した…



あまりにも、


軍隊化したダンジョンモンスターによる、


ブリック街陥落!



そして、既にホア・ド・ソク公爵の


領都が、かなり前から


不死モンスターに占領されていたらしい


との、分析結果情報。



それは、王都にも激震をもたらす!


バボン国王

「なんだって!そういえば、


ホア・ド・ソク公爵は、自分の軍は


不死身だとか言っていたわりには、


王都戦の時は弱くて少数だったが…


奴め!反乱を企てていたかもな。」



軍務大臣

「これは…かなりマズいですな。


はっきりと言いますと、


このまま諸侯のやりたい放題を、


放置しますと、こんな事が増加します。


ここは、手を打つべきでしょう!」



バボン国王

「どう打てと言うのだ!」


商業大臣

「まず! ホア・ド・ソク公爵の廃爵を!」


国務大臣

「あの忌まわしき会合!


〔宰相不倫相手の会〕の関係者もろとも、


廃爵するべきです!


謀反の疑いと、


これからの謀反の温床となります!」


軍務大臣

「ホア・ド・ソク公爵の派閥全員のと調査、


及び、廃爵をお考え下さい。


これは、パイン街との和解に


最低限必要だと、思われます。」



商業大臣

「国王が、国務洗浄に乗り出したとなれば、


商業ギルド経由でも、


パイン街に連絡が取れます。」



国務大臣

「大賛成です! ユミ・オオトの売りとばしに


関わった貴族も廃爵するべきです!


ホア・ド・ソク公爵の派閥の7割!


〔宰相不倫相手の会〕では9割!


関わった者がいます!


どうか、ご決断を!」



バボン国王

「(やるか…やるしかないのか…)


わかった。今から作業に入れ!


リストを作り、3日以内に執行する!


砦から軍を、呼び戻せ!


内戦覚悟でやる!」




ついに、国王は決断されました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る