第378話 フロン海賊団1

 ここからは、しばらくフロン海賊団と、


クラス優遇組の残り三人組に


スポットを当てて行きます。


あまりに、激動する他の国、組織の動きに


ついていけなくなる前の調整となります。


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フロン海賊団 アジトの島


フロン海賊団が、


島に籠もってかなり経ったが、


ずっと籠城戦していても、


まず、精神が保たない。


海にはスーパーリバイアサンが、


衰えぬ殺意を持って、


見張っていた…



元3王女達は、


最近なにかの閃きがあったのか、


一つの水晶玉を中心に円陣を組んで、


MPをかなり注ぎ込み、蓄えているみたいだ。



そんな時でも、ヨーガ商店からの


陣中差し入れが、2日毎に来ていた。



毒や、呪いは無い…


すっごく普通の食料…


それが、ものすごく不気味でもある…



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ヨーガ商店では、こんな会話があった。


メイド・ゆみ

「どうして、フロン海賊団に、


食料援助するのですか?」



「フロン皇女達が合体リバイアサンを、


倒せると思う?


前に、地獄から共食いの場面を見たけど、


ヤバいな!


合体リバイアサン、


いやスーパーリバイアサンとなったら、


恐らく勝てない!


体力にかなりの弱点があるけど、


海の中なら、恐らく勝てない!



巨大砲とも言える、


ブレスが恐らく連射出来る!」



メイド・トロイ

「確かに、すごいね。


だけど、


それってこの世界の法則にあっているのか…」



「合っていない。


そのことに、フロン皇女は気づかないと、


あのスーパーリバイアサンから、


逃げられない。」


学級委員長 大俵 あけみ

「え?気づいたら、勝てるの?」


「勝てる可能性が、


0.0005%から、50%に上がる。」


二本杉 真菜

「ほえ?」



「みんなは召喚拉致された後、


あの汚い白い部屋で、おれが❨?❩を


ぶっ叩いた後、スキルつけられたよな?


その時、「本人に似合うスキル」って、


言われたよな?」


大田 ナナ

「うん、そうだけど…


今は、外れたからいいけど、


あのスキルは、すっごく痛いのよ!


魂が痛いのよ! 


気が狂いそうなほど痛いのよ!」



「拒絶反応だな。


オートで、一番拒絶反応がないスキルでも


それだ!


ファンタジーものラノベで出てくる、


スキル付与って、


大きく分けて、


恐らく、魂にスキル情報を


ダウンロードするタイプと、



赤の他人の魂の部分を無理矢理


ブースターみたいに取り付けるタイプと、



神様の力を借りるタイプじゃないかと、


思うんだよな。



恐らく、このマルダス世界の方法は、


赤の他人の魂の部品を無理矢理


取り付けたのだと思う。」



七瀬 唯

「だから、「似合う」か…


決して、自分のものではないんだ!


だから…眷族化した時にはずれたんだ!


それで、最初から修行し直して、


出来るようになったファイヤーボールを、


いくら撃っても、痛みがなかったんだ!」



「そういうことなんだ。


だけど、痛みがない存在がいる。


痛みの代わりに殺意が出るみたいだけど。」



学級委員長 大俵 あけみ

「まっ、まさか!ゴミ!


あの召喚されたゴミ?」


「うん!あのスーパーリバイアサンの頭の


中にあるゴミが、あの巨体とスキルを


支えているみたいだね。


つまり、フロン皇女はゴミを


地球に帰さないと殺されると言うわけ。



そろそろ、


無理矢理知らされる事になるから、


その後の対応を見るつもりで、


食料を送っている。



あの強さを見て、聞いて、体験して、


すっごく苦労して、そして冷静に考えて、


そろそろ「バラの砦」達に仕掛けた、


記憶回復からのリバイアサンの退け方の


知識が、あの島中にばらまかれるからな。



さて、フロン皇女は反省して


送還するだろうか?」


メイド・トロイアル

「送還しなければ、終わり。


主は、選択肢を与えたのですから、


これ以上、なんとかしろとか来ないと、


思いますけど。」



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「バラの砦」達の!そしてフロン側近メイドが!


頭をかかえだした!


もだえ苦しみ出す。



フロン皇女達は、何かあると構えていたが…


このタイミングとは思わなかった。


そう!フロン皇女達も、


限界が近かったのである。



そして、語られだす用と港街での会話…


リバイアサンの討伐方法である。


〔送還するしかない〕



それは、かなりキツイ衝撃を


フロン達に与えた。


本人達は、まったく!まったく!


拉致したという、罪の意識がなく…


そして使い潰すつもりだったので、


送還なんて概念すらなかった!



しかし、送還しないと殺される。


そして、どんな知恵を絞っても、


勝てない!



諦めて死ぬか、送還するか…


普段のフロン達なら、


送還は出来ないなんて、


幼い者達を騙して使い潰す事を


平気でしただろうが…



今度の相手はゴミ…


騙せない…


強すぎて、しかもブレス連射出来る?


送還しないと死ぬ!


どう考えても、送還しないと死ぬ!



いつの間にか、


アジトの島中の共通認識になっていた。


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