第283話 動乱がはじまった…

聖カルッティ王国


 ついに時間がやって来た!


 民衆は広場から解散しない!


 オババは、島で叫びながら逃げ回る!


 女王陛下はそんな中、誰かを忘れているような気がしたが、それどころでは無いので、城のバルコニーに立って演説を始めた!


「皆の者!聞いてくれ!儂らが悪いのでは無い!


聖ボロボーン王国が召喚したのだから、


「賢者」言う召喚拉致は聖ボロボーンの奴らの


責任である!


実験体については、


(アレ?誰か忘れているような?…


この場を切り抜けることができる…ア!)


(オイ!大オババ呼び戻せ!今すぐ!よし!わしの右手に呼び戻せ!)


コイツが責任を取ればいい!」



その時、地獄で暴れていた大オババが出てきた…が…


大蜘蛛

「ヒッシャー!ここは? 王城? 帰って来た!


女王!貴様!よくもメイドをしていた私を


化け物にしたな!元に戻せ!このクソ嘘つき!」



女王の演説は、ぶっ壊れた!



王国民は、いやマルダス世界全員真っ青!


普通のモンスターでも、ひどいが地獄に適応した大蜘蛛である!


物凄い邪気と暗黒気と瘴気を発していた!


もはや、実験体とは別物だった…




その時、広場に集まっていた王国民は恐怖していた…殺される…動けなかった…。



しかし、それを動かしたのは…


大蜘蛛

「あんたたち!逃げるのよ!ここにいたら、


私みたいに実験体にされて改造されて、


こんな姿にされるわよ!


私みたいにされる前に、逃げなさい!」



大蜘蛛は…4つの目で


 元メイドは、群衆の中に自分の母親と父親を見つけていた!



 合成された男兵士の方は、かつての恋人の近衛隊長(男)を見ていた…。




 近衛隊長は、気付いた!


 近衛隊長マフーナー

「まさか! 女王!貴様!よくも!よくも私の妻(男兵士の事)を!許さない!」



 剣を抜いて、女王に斬りかかる!


 女王は、右手の大オババを盾にする!


 大オババは白刃取りをする!


 そこに、大蜘蛛の爪が迫る!


大蜘蛛

「元に、戻せ〜~!」


 この光景を見ていた王国民は一斉に自宅に帰った!逃げるのではなかった。



 あるものは、棒を持ち、


 あるものは、武器屋で剣を買い、


 あるものは、石をありったけ持ち、


 あるものは、木槌をもって、


 子供たちでさえ、石を持った。



ここに、聖カルッティ王国内戦が始まる!



「俺たちは、大邪神の使徒ではねぇ!」


これを掛け声に、戦闘が始まった!


貴族街でも、異変が始まる!


脱出しようとした貴族は…囲まれた…


群衆と共に王城に向かう貴族もいる!



城の地下…



第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「せめて、責任取って毒のワイン飲んだけど、


だめだったか…まったく効かない…


酔いすらしない…」


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「地獄に直接転移するか…」



第2王女 プルト・ラ・カルッティ

「(予告)…救世主に叩き出される。


(予言)…邪神と戦えば、光あり!」



第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「地獄すら行けないか…」


第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「光有り…戦うしかない…のね。


そうだ!オババのヤツの所に、加勢に行くわよ!


いくぞ!」


3王女達は、通信珠を全土ライブ放送にして、


オババが逃げ惑っている島に


武装して転移して行った!




□□□□□□□□□□□□


 地球 某国 某大手証券会社


「Oh! no!」


 某大国 証券取引所


 「…………………………」



 某大国 某証券会社


 「!!」



 日本 某…会社 深夜


 「大変です、大変です! なんてこった! 」


その男の社員は、その日は寝ずの番であった。


金の値段を決める国際会議での最中であった。




地球の裏でのマーケットで証券取引に異変が起きる!


まるで、運が尽きたように暴落がはじまった…



 男性社員は、PCの横にある非常ボタンを何回も何回も押す!叩く!


 自宅で寝ていた証券マン達が叩き起こされる!



 グレーフライデーの始まりであった…





しかし、裏証券取引での風雲児と言われ、


一ヶ月で100億稼ぐ、ある証券会社の


社員達は、豪華な社員寮で寝ていた。


 全て、プログラムされた証券取引…


 楽な商売で宴会開いて寝た夜だった。





その証券会社を「ジャジャダ証券」と言う…

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