第147話 パイン街隊vsオーク第2部隊




 パイン街の城壁にたたずむ男達。

 時刻は深夜2時!

 警備に当たるのは、ヨーガ軍団第2隊である。

 ヨーガ軍団は、5部隊に分けて警備することにした。

 彼らは、すごく心が踊っていた!


 武術家として、不殺を決めた。


 しかし、殺しの衝動がないわけではない。



 だが、ここでモンスターに対して浄化という殺しとは別の方法で倒す選択肢が出来た。


 用様が帰って来た。


 すごい!ダンジョンを攻略して来たみたいだ!


 そして、皆の悩みを言ってみた!



 そしたら、浄化の修行から始まって、


 今、ターン・アンデッドを使えるようになった。


 ドリズさん達も驚いていた。


 普通は、早くて5年はかかるらしい。


 不殺活人でいたためか、そういう経験値が貯まっていたみたいだな。


 そして、それぞれにあった武具を用様が作ってくれた。


 ターン・アンデッドを身にまとい戦う!


 なんか、師匠達が殺気をまとって戦っていたのとは逆だが、自分達の戦闘スタイルがやっと形になった感じだ。


 用様はレベルアップすると、頭痛が起こるみたいだ!


 今は、頭痛薬でお休みになられているが…


 フフ!防衛を任されて、嬉しいのがかなりある。


来たな!オーク!


うん?


斥候ではないな!


警報を鳴らせ!


隊長達も来た!


さぁ、戦いだ!


フゴー!フゴー!フゴー!フゴー!



 オークの群れがやってくる。


 この世界では、 ペアにアンデッド系のモンスターがいつもついている。


 だが、今回は来ていない。


 突進してくるオーク!しかし、いくら瘴気で強化していても、そのアンバランスさは隠せない。


 そう!二足歩行の弱点をそのままさらけ出しているのだ。


 重心がめちゃくちゃなのを、魔素と瘴気の力で無理矢理二足歩行を実現しているのは、わかっている。


 用様も気づかれていた。


 薄く、浄化の刃をオークの3つの重心の間に入れて瘴気と魔素を浄化すれば、勝手に浄化してゆくという。


 まだ、私はその領域には入れていないが、バランスを崩させて、立てなくすることは出来る。


 そんな事を、考えながらオークを無力化させて行く。


 フ~。朝日が登って来たか!


 用様が、やって来た。



 オーク部隊第1波・約2万匹いたらしい。


 そして第2波がやって来た。



 用

「ワイドクリア・ダーク!」


浄化の光の放射が、広範囲に広がって行く。



 あれ?無力化したオーク達の体から、汚い白の玉?らしきものが出て来たぞ?


 

 浄化の光で、白くきれいになってから、空に上がっていった。



 あ~あれが…


 そして、オークの体から白い灰になり、光となって消えていった。


 そして、魔石が残っていた。


 ダンジョンで起こる、不思議現象がダンジョン外で見た。


 これなら、躊躇(ちゅうちょ)なく拳をふるえる!




   

 オーク軍団第2波がやって来た。


 先程よりも、皆技の切れがいい!



 あっりゃ~、あのオーク3匹居合い切りで一気に横に真っ二つだ!


 ハハ!


 俺もやるか!


 必殺!甲撃ち!


 重心さえわかれば、いくら人よりも大きなオークでも、一撃だ!


 

 その後、オーク第3波、第4波、第5波、第6波と続くが、喜々としたヨーガ軍団によって無力化され、用に浄化された。


 そのオークの数、およそ総計1000万!


 昇って行く光の球の光景は、遠く王都の高所見張り台からも見えたという。

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