第148話 パイン街隊vsオーク第2部隊2



 オーク軍団第2部隊陣営にて。


 時間は、まだ用がダンジョンから帰って来ていないころ。


 第2部隊長 オークジェネラルB

「ブッヒ~!。

 敵戦力のうち、あのアンデッド軍を一気に倒したやつが今いない時がチャンスなんだ!

 なぜ、たった3人に勝てない!」


 オークエリートB

「大変です。

 あのメイド服着た奴に第8急襲隊がやられました。」


 オークジェネラルB

「ハァ?バカ言え!百万匹だぞ!

 ひゃ・く・ま・ん!

 どうやって!1人で倒すんだよ!

 言ってみろ!ブタ!」


 (いや、あんたも…)


 オークエリートB

「その、あのメイドの肩にいきなり、四角い大砲が現れて、オーク・ジャイアント様のブレスの白く小さいものが、発射されたあと…全滅しました。

 私含め第10急襲隊が見てました。」



 オークジェネラルB

「ブレス?ブレス!!ブレス!!!!!

 ブレスだと!!!!!!!!!!!!」


 オークエリートB

「その後、何か慌てて街に戻って行ったのですが、またブレス?を撃たれるとまずいので、追撃はしませんででした。(怖くてできませんでした。)」


 オークジェネラルB

「今の我らの状態は?」


 オークプリーストB

「オーク・ジャイアント様に預かった軍5千万匹の内、現在の残存戦力は1千五百万です。」


 オークジェネラルB

「くっそ~!

 近づけば禁断の攻撃魔法・真フレアエクスプロージョンを喰らうし、罠と土魔法砲の嵐だ! 

 バラバラに広がって接近しても、いつも間にか殺られている。

 しかもあいつら2交代制でスキが無い。

 メイド服のやつも強力だったが、まさかブレス?を使うのか!」


 ゴーストB

「街に転移魔法で、五百人くらいの人員が来たみたいにです! 

 メイド服のやつが慌てて帰ってきて、何かいろいろ調理しています。

 鎧や武器を持っていません。

 皆、半袖の上着と半ズボンでとても兵士とは思え無い服装なのですが…」


 オークジェネラルB

「なんだ?気になる事でもあるのか?」


 ゴーストB

「はい。

 兵士や冒険者の格好ではないのですが、そうジェネラル様とか、キング様達みたいにすごく強者の空気がありまして…」


 オークジェネラルB

「お前なぁ~、霊感とかあるわけ?

 あるんだったらとりあえず、そういう情報も価値があるけどなぁ~」


 ゴーストB

「あの~、私いちおう幽霊なのですけど…」


 オークジェネラルB

「…………そうだったな…。」


 オークプリーストB

「先ほどから、メーンタークからの瘴気が薄くなって来ております。

 それもかなり速く。

 先ほど大きな邪気が放出されましたが、すぐに浄化されたみたいです。

 ダンジョンが攻略されかかっているのでは?」


 オークジェネラルB

「まずいな。

 すぐにオーク・ジャイアント様に報告だ!

 ブレスの事も、援軍の事も報告せよ!」


 オークプリーストB

「ハ!すぐに報告します。」


 


 そして、次の日


 オークジェネラルB

「ハァー、怒られちまったよ~」


 ゴーストB

「ジェネラル様!

 あの緑の女と、メイドとは違うヤツが、見張りになってます!

 男ですが、あのターン・アンデッド使った小僧ではありません。」



 オークジェネラルB

「うむ、もう後が無い。

 よし!!夜明け前に波状攻撃B作戦で総攻撃をかけるぞ!」




   そして、夜明け後…


 オークジェネラルB

「あ~う~… うげッ!」


 オークエリートB

「ジェネラル様、しっかり!早く回復を!」


 リッチA

「イビルヒール! ダメだ! イビルハイヒール!」


 ボコボコのボロボロで、オーク・ジャイアントのところまで帰って来たオークジェネラルBの致命傷近い傷がなんとか塞がる。


 リッチA・B・C

「「「イビルメガヒール!」」」


 リッチA

「ダメか。

 オーク・ジャイアント様、この者の傷はすぐには治りません。

 根本的な瘴気がかなり浄化されてます。

 回復にはかなりの瘴気の補充が必要です。

 ただ、しゃべる事はできます。」


 オークジェネラルB

「申し訳ございません。

 禁忌の禁断魔法を連続で使う魔法使いに、光のブレスをぶっ放すメイドに、音も無く殺っていく正体不明の者と、ターン・アンデッド使いの小僧達で苦戦しておりましたが、パイン街の防御砲や、浄化魔法陣を無力化は出来ました。

 しかし、援軍がやって来ました。

 500人くらいです。

 あいつら、強すぎます。

 姿が見えなかった。

 直接対峙しましたが、敵いませんでした。

 500人…まるで初代召喚勇者達の話を思い出さざるえない強さです。

 この魔に染めしミスリル合金の斧が、こんなに変形しました。」


 オーク・ジャイアント

「伝説がよみがえったとでもいうのか! うーむ。」


 オークジェネラルA

「なんてことだ! お前が不甲斐ないせいで!」


 オーク・ジャイアント

「そう言うな。

 お前にこの斧を変形させられるか?

 アマンダイト並だぞ!無理だな。

 情報を集めよう。

 それに、メーンタークのダンジョンが攻略されたのが戦力の低下になった。

 立て直しだ!

 生き残りのオーク達を集めよ!

 殺られたオークの戦士達を復活できるか?」


 リッチキンクA

「邪気の爆発のせいかもですが、パイン街から邪魂が来ません。

 王都からは来るので、復活またはアンデッド化して戦線復帰できるのですが。」


 オーク・ジャイアント

「パイン街には、しばらく手を出すな!

 王都を攻めよ!

 スケルトン・ジャイアントとリッチ・ジャイアントの復活を急げ!」


   「「「ハハ!」」」

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