第533話 フロントの蘇る恐怖の記憶と、明らかになる恐怖(その2)

 続きです!



 ヨーが偽装転生した時から、小学校?中学校?高校?時代にイジメていた奴らに付けた、精霊・妖精の加護の後始末と、加護の力で得た経済力・権力でのヨーが食らった不利益に対する制裁をすることを決定したらしい。


 闇の精霊王が、はじめに黒い教師稼業で大儲けした小学校の女教師の目の前で、その汚い金で裕福に育った孫を


「ババア! アタマがボン!」


と言わせて、病院のレストランで頭を爆破したらしい…。



 その映像を見た!


 なぜ見せる?


 殺していいの?



 光の精霊王が、闇の精霊王を文句を言うが…


闇の精霊王

「殺しは、だめらしい。


だが!なぜ、この映像を見せたのか!


このヨーの元担任の女教師の顔をみろ!


この、ランクの衝撃を受ける制裁がレベル1.5らしい!


簡単に言うぞ!


下痢は…場合よるが…レベル1未満だよな?

マーキングって事で、いいかもな。



えーと、仕切り直して簡単に言うぞ!


殺しは禁止!


求められるレベルは、10まで!Ok


レベル10連続だと、いきていればOK!


基準表は、コレ!


そしてコレが、全体カウンター

カウンターの数字で、350億を超えると

「精霊・妖精界は、自浄努力をしている」と、一筆書いてくれる!


やるしかないぞ!」






私もやるしか、ないな…



そして、王達から…


恐ろしい事を、言われる。


これに成功しないと…


まさかと思うがギャランべーと、強制的に結婚させられるかもしれない。


理由?


罪の清算…


生まれ変わって、記憶が無いから無罪とはならない。


それは、聞いていたが…


あれは、強制した前世のクソ正妃達とギャランべー本人の責任もある。


結婚の強制は、だめだが…(イヤです!)


罪の清算としてなら…


もし、そうならなくてもヨーの周囲の者達がこの ギャランべーの事を持ち出すと、


私に不利になる公算が大きい。



つまり…


ヨーの周囲の者達は私に対する攻撃の武器を持ったと言うことだ。




暗殺者を、送り込んででも…


ふと、心に浮かんだが、


「死ねないように、ギャランべーを改造されたら、無意味」だと、闇の精霊王様から言われた。



 真っ青になって、帰って来た。


シドニーでは、6時間経っていたらしい。


3王女が、各国との会談をしていた。




メルード(元聖カルッティ第3王女)

「アメリカ合衆国とは、防衛線の合意が出来たわよ。」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「騎士シー・ド・ダイハードと、なんとか話して、警視庁組と会談出来るようにしたけど。


また、ダイハードさん来るって。」




ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「精霊・妖精界から、呼び出し?」



もう、土下座でも、何でもしてやる!



フロント

「恐らく、あなた達の前世は…

外道滅殺拳の軍団にいたのよね。


お願い!なんとか、ヨーに会わせて!

今の、状況もあるけど…

個人的にも、謝らないといけない事が、多すぎる。


お願い!」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「教典は、読んだよ。


私が、戦死してから…

わたし達は、天界にいったから…

その後は、どうなったのか正直わかってないのよね。」 


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「私もですよ。三人共戦死したのが、ほぼ同時でね。


 怨霊とか、浮遊霊とかやっていたら、知っていたかもしれないけどね〜。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「この、経典は誰が書いたの?


それに、そうだな〜


スラポが生きていたら…

案外、連絡取れたかもしれないけど…


ねぇ?実際、あれからどれだけ年月が経ったのよ?」



触れなかった事を話し出すしかなかった。



3人とも、聞けば外道滅殺教本部の各国連合総攻撃で、戦死したらしい。



 それからの事を、私は知っいる限り言うしかなかった。


 ヨーが、戦闘狂として暴れまわった事を言うしかなかった。


 マルダス世界に来てからの事も言った。


 そして、今入っている情報も。


 


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「なるほどね。あの当時、死んでも戦うってみんな言っていたからね。


 ヨー先輩…戦い抜いていたのね…


 地獄管理者か…。


 そうなると、今ヨー先輩がどこにいるかが、問題だよね。


 今の精霊情報では、どこにいるの?


 まさか、木星辺りでヘルムーンとか、ブルームーンとかの、おたくの超兵器を消すようなものを作っていたら、かなりヤバいかもね。」



ギク!ギク!


そういえば、そんな事を精霊が言っていたような…



 聞いてみた!正直に言う。




ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「ブハ!


マジ?


火星軌道にいるの?


微妙な所にいるのね。


あ!まさか!


えーと、web…


これかもね…


フロント?


ここに、霊星があったのを覚えている?」



私が、コールドスリープに入る前に、太陽のサイズ変更と地球のサイズ・質量変更のせいで、くだかれる運命になり、確かマルダスに移民追加があった事があるのを、思い出して言った。



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「本当の理由は、知らないの?」


フロント

「わからない。言われて気になって、精霊王に聞いたけど、一部の管理者達が慌てていたらしいのよ。


 確かに変よね。」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「そうか…今回の事につながっているかもね。


だって、ヨー先輩が立てていた計画だと、スラポちゃんを霊星に置いて、多段階で宇宙のどこかの星に移住する計画があったんだよ。


モンスター達も連れて行く計画だったからね。」



フロント

「え?


宇宙移民?」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「あんたの話を、聞いていてあんまり驚かないのはね、教祖のおやっさんと、ヨーがね既に戦争が起こってしまったら、どうなるかのシュミレーションの荒い骨格が出来ていたんだよ。」



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「マルダス世界に全員、移民できなかったのでしょ?


 当時、次元間移動理論を研究していた教主とヨーちゃんは、もし地球世界の横に新世界を作ったとしても、バランスを取るために全員移民は出来ないって結論に至っていたのよ。」


フロント

「ハァ? エ!!!!


教主が私の前で死んだ時に、


恐ろしい事を、言われて……


それが、予言の如く全て当たったのは…


物理理論的に根拠があって、言っていたから…


じゃあ、あの、講話会議は何だったのよ!


外道滅殺拳教を消したら、平和に進むなんて変な結論出して、


結局、平和になんてならなくて戦争が激化して…


今、そのせいで…


また、この地球すら危うくなっているんじゃない!


なんてことなのよ!」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「恐らく、精霊達が私達に矢面に立てとか言うだろうけど、お断りだよ!


 それに、今の私達は全く連絡する術がないのよ!


 時々懐かしい気配がするけど…


 だけどね、フロント!


 しっかりと聞かないと駄目よ!


 私達を当てにしては駄目よ!


 私達は、天界に行ってしまったのよ!


 わからないでしょうけど、地獄で死んでも戦っていた者たちからすれば、私達は裏切り者なのよ!


 だから私達も、ここに来て戦うのよ!」



 気がつくと、ダイハードが来ていた。


 泣いていた?


騎士シー・ド・ダイハード

「うぅ…、やっぱり、ミカン姉さんに、メルード姉さんに、ハーノ姉さん達だったか。


 三っ郎です。


 今は、今は、当主様に、シー・ド・ダイハードの名前をもらって、そう名乗ってます。」



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「みッちゃん? 感じが似ていたから、まさかと思っていたけど!


 ハァ、でどこまで聞いていたのよ!」


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「いいじゃない。あの後、どうなったのか教えて??」


騎士シー・ド・ダイハード

「あの時、姉さん達が戦死して、私も重症で死を覚悟しました。


 そして…


 中央に置いてあった全てのプログラム・クリスタルコアが外道軍に略奪されすぐに撤退した後で、フロント軍と大教皇軍の半分がいなくなるまで、30分もありませんでした。


 車で、当時教主補佐(ヨー)がルーフォ連合から帰って来た時が、本部壊滅の35分後でした。


 私が倒れていたのが、大時計の前でしたからね、よく覚えてますよ。



 惨状を見た教主補佐は、その時に…

その時に…自分の魂の欲望を…

基礎欲望(性欲全て)完全分離して魂の魔力・理力炉に燃料として投げ込みました。


 そして、当時姉さんたちが、理論上は組み立てても30人はいないとできないと言っていた、

外道滅殺波動浄化砲を、外道達は(爆砲)とか言っていましたが、あれを放ったのです。


 たった一人で!


 何発も!


 残っていた、フロントバーレ諸国連合軍と大教皇軍に、外道軍は、全て浄化されました。


 死すらできませんでしたね。


 後で、ルーフォのところの死霊術師が試しましたが、魂が残っていませんでした。


 まぁ、その後はフロント皇女が話した内容と大差ありません。


 私は、当主ヨー様からある任務を受けました。


 泣く泣くマルダス世界に移民しました。


 顔を整形して、髪の色を変え、ミカン姉さん直伝の骨格術を使って、骨格も変えて、なんとか任務を……


 そうか…


 フロントと3人の育ててくれた義理の姉達…


 その経典の月の回る予言の次章の場面が、


 今なのですね。


 ハハハハハハハハハハ


 やっと、やっと任務が完了しましたよ!


 ええ、その教典の章の読み方は、そのマークですよ!


 ヒントは、あの当時フロント皇女が経営していた幼児教育番組のヒット曲の謎解き歌ですよ!


 続けますね。


 もう、言っていいでしょうね。


 私は、大教皇の国に神官として潜り込みました。


 そして、ハイそのとおりです。


 フロント皇女の今読んでいる通り、私はある方を安置して、その管理を子孫に任せました。



 あ、その結婚して子孫を作れと言われた事も書いてますが、本当のことですよ。


 まさかかなり後に、当主と辺境で出会うとは思いませんでしたが。


 そうか、今から思うと、あの略奪された形になってしまった元婚約者も姉さん達が言っていたクズ女の転生体だったか!


 ハァ…転生しても、姉さん達には、かなわないな」


ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「はーん?あのクズ女も転生していたか。


名前(この場合家名)もらえたか…


で?この隠した方って、誰だい?」


メルード(元聖カルッティ第3王女)

「まさか…ヨッピーさん?」


フロント

「え?!恐竜達の長の?確か、本名捨ててヨッティか、ヨッピーって、呼べよって言われていましたけど。」


プルト(元聖カルッティ第2王女)

「本名で呼べたのは、ヨーちゃんとあの娘だけだったからね。」


騎士シー・ド・ダイハード

「惜しいですが、違います。


恐竜達の長であり、モンスターの大盟主だったあのかたは、主と同じく最後まで地球に残ったみたいです。


私が、託されたのはスラ蔵様ですよ。


しかし、そろそろ予言通りだと、復活される頃だな。


侯爵様!連れて来た、スライムをお願いします。


予言Aルートなら、直に連絡ができるでしょう。


移民取り決め条文違反をした場合のBルートなら、まだ連絡は出来ないでしょうけど、一応ね、Aルートの準備をします。」


フロント皇女

「(まさか…言えるわけ無い。

モンスターの事とか、領土の事とか…

あり過ぎる…Bルート決定…ですね。)」


ホロン国王と、バホン先王とルーラー侯爵が、フロントと会議するために来ていたが、


まさか、騎士シー・ド・ダイハードが己の思っていたよりも、重要人物だったのと、


シーのおかげで、恐らく自分達が生かせれているのがわかったので、目玉が出るくらいまんまると目が開いていた。


フロント

「国王陛下達に、見苦しいところを見せてしまいました。

 

 お許しください。」



バホン先王

「我らの祖先、フロント陛下。

非力な我々をお許しください。


そして、子孫としてお伝えしないと、いけない事があります。」


やけに、思い詰めた表情で先王は、何かを言い出そうとしてた。



つづく。



 









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