第184話 希望が見える日 その5





 用は、魔の森を急いで移動していた。

 ものすごく、嫌な予感がする。

 冷たいアセ?

 違う!生暖かい汗…

 これは、1番ヤバい!

 もうすぐ、ブリードル帝国の砦?

 そして、ミレイさんと鉢合わせになる予想ポイントである。


 AI

「用様!、ミレイさんとラントさん二人共まだ無事です!

 あの時あげたハバネロバナナ使用したみたいです!

 しかし、追手が来ています。

 恐竜の大軍が、接近中!

 全員、臨戦態勢に入ってください!」


メイド 魔神デス・トロイ

「用様! アレ! 向こうの砦が、破られた!」


メイド 魔神デス・トロイアル

「女のコ達が、魔石持って恐竜に走って行ってる? 爆発した!」


メイド ゆみ

「特攻したの! なぜ! なんてことさせるの!」


「(# ゚Д゚)クソ! みんな急ぐぞ!」


ドカーン!


ドカーン!


ドカーン!


ドカーン!

 用たちが、砦跡についた時…


 恐竜の死体だらけになっていた。


「みんな頼む。探してくれ!」


ミイナ・ヴァーミリオン

「ワイドヒール!」

 31名の用の同級生が、なんとか生きていた。

 魔石を持って、特攻させらせたのだが、爆発する瞬間、魔石ヲ投げて地に伏したらしい!

 しかし、腕がなくなっていたり…なんとか、命をつないでいる状態であった。


「杉谷達は? まさか死んだのか!」


学級委員長 大俵 あけみ

「あいつら…裏切って逃げた…

 帆山は男の、○りを追いかけて行った…

 ガクッ…」


「(--〆)… あけみさん!しっかり!」


メイド 魔神デス・トロイ

「用様、大丈夫!生きてる。

 負傷者を、魔導馬車に収容した。」


「クリア・ダーク! 」


ピカ一!


 同級生達に、付けられた奴隷の首輪がボロボロになって崩れた。


「ミイナちゃん、みんなを街まで馬車で運んでくれ! 俺たちは…!!!!!

 ゴブリン・ジャイアント!

 来たな!

 ミレイさん! ラントさん!」


 ミレイ・ヴァーミリオンとラントが血を流しながら走って来るのを、後ろからゴブリン・ジャイアントが迫って来る!


 ゴブリン・ジャイアントの顔が、ニャッ!となった時!ゴブリン・ジャイアントが、ミレイとラントに、大きな手のひらでたたきつけるその瞬間!

 用が、ゴブリン・ジャイアントの手を、受け止めていた!


 用

「テェメー!(# ゚Д゚) この元凶は貴様かー!」


 ゴブリン・ジャイアント

「死ね!」


 ゴブリンの拳が迫る!

 用の身体がぼんやりと光る…

 用の左手から、ターン・モンスターを放つ!

 ゴブリン・ジャイアントの腹に命中!

 ジュオ~と音が立つ!



 用は右手で、ゴブリンの拳を止める!

 ジュオ~!

 ゴブリンの拳の瘴気が溶けてゆく!


 ラント

「すごい。

 おふくろの聖浄化魔法でも、少ししか瘴気が剥がせなかったのに、瘴気の塊が、溶けてる。」


 ミレイ・ヴァーミリオン

「あの波動…うぅ…」


 ミイナ・ヴァーミリオン

「二人共、ボケっとしてないで、早くこっちに来て!

 用様が本気出せない!早く!」


メイド 魔神デス・トロイ

「ミレイちゃん、後は任せるのだ!

 早く、魔導馬車に乗って!」


メイド 魔神デス・トロイアル

「無理よ! 二人共骨折れているし、

 ミレイちゃんMP欠乏で、危ない状態!

 私が、馬車まで運ぶ!」


「ウォー! 喰らえ!ターン・モンスター!」


ゴブリン・ジャイアント

「喰らえ!グルーヴァーブレス!」


チュッドーーーーーン!


 2つのエネルギーが、砦跡でぶつかる!

 魔導馬車が全速で魔の森をかけぬける!

 ミレイとラントを、トロイとトロイアルが背負って移動する。


 馬車に迫る衝撃波!


 それを、ゆみがカノンで迎撃する。


  ゴブリン・ジャイアントvs用


 始まってしまった…


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