第183話 希望が見える日 その4




 その頃、フロン皇女は…

 港町にいた…

 特別教育所で、元皇太子を教育していた。


 フロン皇女(大海賊王フロン様)

「さぁ、フロン様申し訳ございませんでしたって、百回言え!」


 元皇太子

「俺は! 王だ! 俺が王だ! 俺様は王だ!」


 フロン側近メイド(フロン海賊団員)

「仕方ないですね。 ハイ!大好きな大きな棒よ! 行くわよ~」


 フロン皇女(大海賊王フロン様)

「行かなくていい!

 大好きな、ムチで叩いてあげてやれ!」


 フロン海賊団特務員ラットル

 (元皇太子の女性隠し子)


「ヒヒヒヒヒヒ!

 さぁ、お父様、あなたがやってくれた楽しい事を、しましょうね~!

 まずは、この特注の特大キノコ棒で行きますわよ~!」


 ペシン!

 フロン皇女が軽くラットルを叩く!


 フロン皇女(大海賊王フロン様)

「お前は、その道に入るな!

 いいな。ムチを入れて、まずは人並みに痛みを教えてやれ。」


 フロン海賊団特務員ラットル

 (元皇太子の女性隠し子)

「ハイ!お姉様! がんばります!」


ベシン!


ギャー!


ベシン!


ギャー!


ベシン!


ギャー!


 疲れた顔のフロン皇女が、食堂に入ると、杉谷達が何か食べていた。


フロン皇女(大海賊王フロン様)

「なに?これ?」


杉谷

「これは、フライドパンって言って、パンを油で揚げたものです。


 旧田丸が、カンザス・フライドベーカリーでバイトやってたから、スパイスを盗ってきてもらったのがあったから、今食べてるところ~ フヒャ」


旧田丸

「皇女様も、どうですか~」

 

 確かに、珍しい料理だ!

 揚げる料理は、この世界ではあまり無い。

 食べてみた。

 うん、スパイスがうまい!

 優遇組は、砦から逃げて、こんな事をやっていたのだ…



ブリードル帝国砦にて


 副隊長

「隊長!ブルーの狼煙(のろし)が上がりません! 決断を!」


 部隊隊長

「あれ?領主だ! なにを今頃!」


 領主

「切り札を切るぞ! 全く! サッサと、恐竜なんぞ蹴散らせ! 

 オイ!魔道士! 早く起動しろ!」


 部隊隊長

「起動?なにをするつもりですか!

 まさか奴隷の首輪を起動するつもりですか!

 そんなことしたら、二度と勇者たちは、協力してくれませんよ!

 皇帝陛下の許可を取ったのか!」


 領主

「うるさい!未来の軍務大臣様の命令だ!

 早く起動しろ!

 よし! おい勇者どもが! 聞け!

 奴隷の首輪を起動してやった!

 ありがとうございますと言え!」


二本杉 真菜

「何が! ふざけるな!… ぐえ! 首が…」


 そして無理矢理、拉致勇者達を、自爆魔法を込めた魔石を持たして、恐竜達に特攻するように命令を領主が、やった…


大田 ナナ

「死にたくないよ~」


言葉に反して、脚が、かってに動く…

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