第182話 希望が見える日 3
ラント
「おふくろ!大丈夫か!
ダメだ、絶対防御スキルの盾が、溶けた!
クソ! 喰らえ! ブレス殺し!」
ゴブリン・ジャイアント
「ウグ! ふん! こんなもの傷に入らんは…」
魔法薬師 ミレイ・ヴァーミリオン
「喰らえ! ホーリーストリーム!」
ジュオ~!
ゴブリン・ジャイアントの身体にまとわりつく、瘴気が音をたてて溶けてゆく!
しかし、ぐあ!ハァー!
ゴブリン・ジャイアントが、一気に瘴気を放出する!
ホーリーストリームが、解けてしまった!
魔法薬師 ミレイ・ヴァーミリオン
「ラント!逃げろ! 」
ラント
「だめだ! おふくろを置いて行けない!」
ゴブリン・ジャイアント
「フハハハハハハハ!
さぁ、絶望の時間だ!
さっきのは、なかなか効いたぞ~
もう、撃たんのか?
効くかもしれんのに~」
その時ラントの脳裏に、用との会話が思い出されていた。
用
「なぜか、ゴブリン・ジャイアントのヤツ、ハバネロバナナには近づいて来なかったから、よく寝れた~」
そんな事をいっていたな…
ポケットに、ハバネロバナナを原料にした恐竜避けが、入っていた。
もともと、効かなくて当たり前!
やってみるか!
ゴブリン・ジャイアント
「このグルーヴァーブレスで終わらせて…」
ゴブリン・ジャイアントの口に、ラントが、恐竜避けを投げ込む!
T-rexように、溶けやすい袋に入れていた!
ラント
「頼む!効いてくれ!」
ゴブリン・ジャイアント
「ぐぁ~~~! ゲーーー!」
ゴブリン・ジャイアントが、咳き込んでいる!
ラント
「おふくろ!逃げるぞ!」
ミレイの手を取って二人は魔の森を、バボン王国に向かって、走っていく!
二人共、フルスタミナポーションを飲んで全速で、走って離脱する!
しかし、後ろから追いかけてくる者が!
ゴブリンメッセンジャーである!
普通のゴブリンの3分の1の力しかない!
しかし、脚力とスタミナだけはある、レアな珍種である。
そして、念話スキルが使えるのだ!
ゴブリンメッセンジャーA
「ジャイアント様! 私が、追いかけます! 場所は随時報告します!」
タラコくちびるになったってしまった…ゴブリン・ジャイアントは
「でかした! 追え! どこに行こうとしていたのかを、突き止めろ!」
ブリードル帝国の砦にて!
部隊長
「クソ!狼煙(のろし)を上げろ! なんで、増援が来ないのだ!」
副部隊長
「隊長! 変です! 狼煙(のろし)を上げても隣街から、全く反応がありません!
非常事態用の黄色使いますか?」
部隊長
「やれ! 狼煙(のろし)に、黄色の粉末使え!
一時間して、王城から特級ハトか応対のブルーの狼煙(のろし)が上がらなかった場合、撤退する!
これは、城が対応しないのは、皇帝の撤退命令があったに違いないと判断する。」
副部隊長
「ハ!今黄色使いました!
みな!聞いていたな!
移動準備!急げ!」
ブリードル帝国砦の隣街
領兵A
「領主様、のろしが上がってます!
救援に、行かなくては!」
領主
「ハァ? バカか! 救援用の兵士は、皇太子様と共に行動するために城に行った!
無視しろ無視!
俺が大臣になって、皇女様を嫁に… グフフフ!
さぁ祝杯の用意だ!」
領兵B
「大変です!
砦が緊急事態の黄色くの狼煙(のろし)を上げました!」
領主
「ハァ? 黄色だと! ふざけるな! 領兵はいない! 勇者に特攻させろ! わかったな!
あいつらに付けた、奴隷の首輪を発動させろ!
魔道士を呼べ! 早くさせろ! わかっとるのか!
未来の軍務大臣様が、命令しとるんだぞ! 急げ!」
ブリードル帝国 宮殿
近衛兵士
「大変です!砦から、黄色の狼煙(のろし)が」
宰相
「ハ~… 陛下に報告しろ!」
皇帝
「増援はどうした!」
軍務大臣ボーゲー
「いません! 増援部隊は…(´ε` )
皇太子の反乱が失敗して、逃げました!」
皇帝
「逃げました!(´ε` )
っじゃないだろヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
なぜ、捕縛しとらん!
なぜ、徴兵しとらん!」
軍務大臣ボーゲー
「だって、命令されてないですから
(-ω☆)キラリ
では、これで」
皇帝
「オマエは! 確か皇太子が任命したんだな!
仕事しないで、国家の危機に 何が(-ω☆)キラリだ!
このボケ!」
皇帝は、黙って軍務大臣ボーゲーを、 殴る 殴る 殴る 殴る 殴る!
もうすぐタコになりそうな、元軍務大臣ボーゲーは地下牢に入れられた。
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